「シャーロットのおくりもの」みた。
動物もの、子供もの、どちらかというと苦手な部類。それに何より虫嫌い。なかでも”蜘蛛”(昆虫じゃないけど)は天敵。米粒より小さくたって、見つけただけで悲鳴をあげ、硬直し、助けを求めるほど苦手。にもかかわらず、そんな3重苦の作品を今年の最後に選ぶなんてね(^^;)。本当は見ない予定だったのに、見ることにした理由として、「シャーロットの涙」のcharlotteさんの強いオススメがあった事は事実かもしれない(笑)
以下、ネタバレあり。
なんとも優しく、あたたかい、愛の溢れる作品だった。
ひとりの少女と、ブタとクモとネズミと、ガチョウ(アヒル?)に羊に牛に馬の友情物語。
とにかく「約束」に対する誠意ある行動がとても心地よい。みんながみんな約束を反故にすることなく、守るために最後まで努力する。(見返りを求めるものだったとしてもw)
物語は、春生まれで世間知らずの仔ブタ”ウィルバー”が、クモの”シャーロット”ほか同じ納屋で暮らす仲間たちと共に、クリスマスの食卓”ハム・ソーセージ”の難を逃れるための生き残り大作戦。
生まれたばかりの時すでに、”不公平”からファーンに救われたウィルバーだった。そんなこととはつゆ知らず暢気に育った仔ブタちゃん。純真無垢な心でシャーロットに対して「友達だね」と大喜びするウィルバーであり、「醜い」からと嫌われ者だったシャーロットの心が動かされたのもわかる気がする。
少女も仔ブタもやがては大人になるという成長の物語でもあった。
動物とばかり関わる娘を心配してドクターに相談するファーンの母親。ドクターの言葉がとてもいい。
「その診断は簡単だ。それはまだ”子供だから”です。」
あたたかい目で子供の成長を見守りましょうよ、というかのドクターが素敵だった。まったくそのとおりで、完全に母親の杞憂。ファーン本人はあっという間に大人への一歩を踏み出すわけで。。(笑)
ウィルバーも、シャーロットや仲間たちによってちょっぴり大人になっていく。
シャーロットの描いた文字がけん引役だった。その意味と変化を考えられるようになったとき、本当の奇跡に変わったのだと思った。
というか・・・ミラクルミラクルと散々言ってはいるけれど、同時にそんなミラクルはどこにでもあると言ってるわけで、それは本当は奇跡じゃないんだよね。奇跡は起こらないから奇跡。これらは、見えなくなっていた本来ずっとあったモノ(姿)が見え始めたことから、それを「奇跡」と呼んだだけのこと。誰もが「ちょっといいものみーつけた。」気分だね。
クモのシャーロット。動きがなんともリアルでやっぱりぞわぞわと鳥肌が・・・(^^;)
でもクモの巣作りの技にはちょっと感動。いつも巣を破壊し、ご本人には「一昨日おいで」と遠くへ移動してもらう(絶対に殺したりはしません!)私としてはちょっと心が痛んだ。「苦労して作ったのにごめんね」って。
優しくて賢いシャーロットは段々と愛らしく感じられるようになったかな? 生まれたばかりのコグモ達はうじゃうじゃでやっぱり「うぇ~」。でも、その感想は馬が代弁してくれた(笑)
総評:★★★☆☆+ オススメ度:★★★☆☆+
今年の映画鑑賞もこれで最後。
「敬愛なるベートーヴェン」が地元では年内に公開されないが残念だった。大好きな「第九」。やっぱり年の暮れは「第九」で〆たかった。(あ、本音が・・・爆)
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