▽映画(邦画)~2006

2006/12/27

DVD「実写版テニスの王子様」みた。

Tenipri_2 「テニスの王子様」は漫画もアニメも一応全部をカバーしていたけれど、さすがに実写は劇場で見るほどのモノではないだろうと見送っていた作品。せっかくなんで借り放題の埋めグサをかねて借りてみた。
主人公リョーマの父”越前南次郎”役の岸谷五郎が良い!という話は公開当時のあちこちのブログさんでも言われていたけれど、アハハほんとにハマッてた。ピッタリ(笑) リョーマもなかなかイメージどおりなんじゃないかな? あとのメンバーは・・・・ちょっとビミョ~。漫画でも、誰もが”中学生”とは到底思えない人間(知性、感性、体力、体格等々)ばかりけど、実写版はもっと苦しい感じ。「お前らどう見ても中学生じゃないよね?一体何歳さ??」ってね(^^;;)。 なんだかSMAPの「シュート」を思い出しちゃった(爆)

ストーリー展開も実に苦しい。いくら1冊10分で読めるような原作でも十数巻分のいいトコ取りをして最終的に帳面を合わせるのはカナリキツイし意味不明も多々。一応、自己チューな少年の成長物語ではあるんだけど、こういう場合は原作には全くこだわらずに「ストーリーはあってないモノ」として楽しめばよい、だね。
さすがにスポーツものだけに、ありえないアクロバットプレーや魔球のオンパレード(原作からしてだけど)。これには大いに笑わせてもらった。実写版ならではの唯一の醍醐味なわけで、これくらいはバカバカしくハデにやってもらわないとね(笑)
特別期待はしてなかったけど、大きく外すようなこともなく、ただそんな作品。まぁ原作ファン(ほとんど元に近いが)だからそれなりには楽しめた。年末のバラエティやらなんやらの長時間スペシャルよりは・・・かな?(私にはw)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/12/23

「大奥」みた。

Ooku1 フジ系のTVシリーズを見ていたこともあって観ることにした。(「第一章」が一番好きかな?「華の乱」はハヌケ) 
それらシリーズ3作での登場人物が、役柄を変えて登場しているのでわかっちゃいるけど少々混乱しそうになった。
(以下若干内容に触れます)

7代将軍:家継が幼少であったがために、政治の表・裏舞台で共に実権争い勃発。そこから波及する陰謀物語であり愛憎劇。わかりやすいお約束な時代劇だった。大奥での女の陰湿なイジメというドロドロさ加減は相変わらずであり、嫌味たらたら負け組とちょっと弱気な勝ち組での戦い。
大奥最大のスキャンダルという「絵島・生島事件」がモチーフとあり、あちこちで色恋沙汰が見え隠れするのだけど、「絵島・生島」についてはまったく純愛路線。これは美しかった。愚かさを感じさせない毅然とした絵島と生島が素敵だった。固い絆でむずばれた月光院と絵島の主従愛も美しかったな。唯一ここが泣けた。
美しかった~といえば、衣装。事前にあれだけ宣伝されれば必ず目がいってしまう・・・確かに話題の”鈴の間”での数十人の衣装は豪華絢爛。・・・・なんだけど、一番印象に残っているのは、生島着用の”ひょっとこ上着”と絵島着用の”金魚の打ち掛け”だったりして。フフフ(^^)
仲間由紀恵は上手くハマッてるし、西島君は相変わらずの無表情さがいい効果を出していたし、作品として悪くはないけれどTV番組の延長線上な劇場版だね。また、フジらしい豪華キャストであり、系列アナ勢ぞろいであり、お祭り作品。のわりに重厚さはまるで感じられないけれど、TVシリーズが好きだった人にはオススメかな?

総評:★★★☆☆+  オススメ度:★★★☆☆

30代くらいの女性が多いかな?と思ったら、意外にも年配のおじちゃんたちが多かった。ちと意外。しかも、となりのおじさん、途中から寝てるし(汗)

| | コメント (16) | トラックバック (27)

2006/12/16

「犬神家の一族」みた。

Inugamike 横溝正史原作の「金田一耕助」シリーズ」は映画・TVドラマ等、様々に制作されてきたけれど、私の中では『市川×石坂』コンビがナンバーワン。1979年の『病院坂の首縊りの家』を最後に、このコンビでの「金田一耕助シリーズ」制作されることがなくなったのがとても残念だった。(「病院坂の首縊りの家」が”金田一耕助最後の事件”という原作での位置付けだったから、仕方が無いと諦めるしかなかった) それが復活!しかも、1976年版のセルフリメイクということで非常に楽しみにしていた。(本音を言えば、別の作品ならば尚良かったのだけど。)
以下ネタバレあり・・、ってか今更バレも何もねぇ(笑)

といっても、犯人も結末もわかっているから、私としてはただただ楽しむ作品となった。
先日1976年版もおさらいしていた事もあり、やや”比較”という視点になってしまったけれど、違和感なし。とてもよく出来てたと思う。良かった~!! 
昭和22年のまだ戦後の暗さの残る雰囲気とか犬神家の陰湿な空気であり、登場人物の言葉遣いのしっくり感は、古さがそのままいい味になってしまっている76年版が勝っているかな~?という感じではあるけれど、決して引けを取るようなものではない。現代技術も自然であり、”平成”を感じさせる要素など、ほとんどない。
強いて言えば、深田恭子か。ちょっとお上品で田舎娘っぽくない。坂口良子好きだからかも知れないけど、もう少し笑ったり膨れたりする、もっと元気な娘なら良かったな。

作品のセリフや展開、役者の動作はほぼ76年版と同じ。もちろん変更箇所もある。追加もあるし、残念ながらカットされてしまったセリ場面も。(追加は補足説明的なイメージだった)大きく変更されたのがラスト。エピローグ的な位置づけの、金田一耕助が那須を後にするところ。
見送られるのは苦手だと、予定より一本早い汽車に飛び乗った76年版。
送別会は遠慮したいと、隙を付いて姿をくらます2006年版。(駅では追いつかれるからと?)田んぼの畦と徒歩で行く耕助であり、どちらも金田一耕助の取りそうな行動であり、違和感はひとつもない。けれど、”年齢不詳で正体不明な金田一耕助”を例えた古舘弁護士の言葉が良かった2006年版。 
甲乙付けがたいけれど・・・リメイク作品として、2006年版ラストを好評価したい。

いや~、それにしてもヘイちゃん、頑張って走ってたね。石坂:金田一に”走り”は付きもだからなw しかし、その走り姿!全然変わってない!「やっぱりコレだよこれ!」
満足。

※1976年版関連はこちら

| | コメント (13) | トラックバック (35)

2006/12/15

DVD「かもめ食堂」みた。

Kamome_1 こちらも見損ねていた作品。地元ではほんの2ヶ月くらい前に公開され、2週間で終了した作品。もうDVD化だもんなぁ。結果オーライなのかな、これは?(^^;)
まず、とにかくこの作品すごくいい!コミカルでほのぼのとした雰囲気がとってもいい。すっごい好き!!大好きだ!!!
小林聡美やもたいまさこは、もともと味のある芸達者な女優さんとして大好きだったけれど、片桐はいりも個性的なだけでなく、いい感じ。 『やっぱり猫が好き』から、小林聡美・もたいまさこ・室井滋で最強のトリオと思っていたけれど、このトリオも悪くない。

”レストラン”ではなく、あくまでも”食堂”にこだわる店主の”サチエ”がとっても魅力的。焦らず急がず淡々と、何とかなるさの精神であり、けれどめちゃくちゃポジティブ思考で、自分を鍛えることも忘れていない。他人に対しては束縛も強要も依存もせず。こういう人の周りには、なんとなく人が集まってくるんだよね。
閑古鳥だった”かもめ食堂”も、日本かぶれのトンミに始まり、少しずつ常連さんを増やしていく。最初のミドリの心配はどこ吹く風、「かもめ食堂も、ついに満席になりました・・・。」としみじみ呟くサチエであり、私も一緒に嬉しくなってしまった。

「ガッチャマンの歌」「豚身昼斗念」「ワラ人形」「きのこいっぱいのスーツケース」などなど、ぷぷっ!っと笑っちゃう小ネタが満載。とても愉快で楽しい作品。
実は、『いらっしゃい』がずっと気になっていた私。あのラストにはニヤリ。
また、ミドリと会話しながら油はねしたコンロ周りをふき取るサチエとか、作品のハシバシに感じられる細かい配慮が女性らしいなぁと思っていたら、監督さんが女性だった。EDで「やっぱりそうか」と納得。
とにかく、好き!それに尽きるみたい。

鮭・オカカ・梅干のおにぎりは、サチエのソウルフードとして想いの詰まるこだわりの一品だったけれど、”ザリガニ”には、「天むすにしたらどう?」ちょっと思ってしまった(^^)

| | コメント (8) | トラックバック (8)

2006/12/02

「武士の一分」みた。

Busi1 「労災は適用されないのか!」 まずそう叫びたかった。
『・・大儀』。。。。「え?・・それだけかよっ」って”ミムラ”なツッコミをしたのは私だけ??
でもー、労災は適用された!?ヨカッタヨカッタ(笑)
(以下、若干のネタバレあり。。。あ、以上で既に?w)

決して裕福ではないけれど、質素に慎ましく暮らせればそれで十分。将来の夢も野心などとはほど遠く、冗談をとばしながら、ただ明るく楽しく平々凡々に暮らしていくことだけを望んでいただけなのに・・・・新之丞に突きつけられた現実は、あまりにも残酷だった。
新之丞と加世、それぞれがそれぞれに遣り切れない想いで苦悩する姿、互いを思い遣っていたはずの心のすれ違い。そして世間の冷たさとあたたかさ。・・・何度か、涙がこぼれ落ちた。
「お毒見役」とは何ぞや。殿様~下級武士までの縦社会の構造とはどんなものか。・・・冒頭に新之丞から加世への講釈としてしっかりと説明される。その直後に、実際に出来上がったばかりのお膳が数人の”お毒見役”に運ばれ試食。一汁三菜?二汁五菜? それにしてもお毒見衆、『毒見』でありながら、あの緊張感の無さはやっぱり油断?(でも、可笑しい) その後、お膳は引継ぎ引継ぎされて、やっと殿様の口に入ることになる。 この物語の発端でしかないなさそうな部分なのだけど、とても丁寧に描かれていた。(理由は、ある)
物語として、新之丞が失明してからは、まず自暴自棄になり、親戚一同には邪魔者扱いされ、他人の弱みに付け込む悪い奴が登場し、復讐へ・・・とお決まりのパターン。とはいえ、常に”夫婦愛”と背中合わせで進むわけであり深みがある。こちらも一つ一つのエピソードが丁寧にしっかり描かれていて、やや細切れではあるけれどとても良かった。あげ出したらキリがない。

さて、なんといってもこの作品の最大の功労者は”徳平”だね。 旦那様第一であり、甲斐甲斐しく働きながらも、おそれながらクチも出す。・・・『ドビー?』(笑) 彼は三村家の妖精かもしれない。殺意もしっかり?!笹野さん、お見事!(笑)
新之丞は強き良き漢。決戦時に頭に捲いた”加世の襷”にぐっときた。木村拓哉は良くも悪くもいつでも”木村拓哉”これは変わらないな。
加世も古き良き妻。どこまでも献身的なご新造さん。もと宝塚の壇れいさん、綺麗なひとだね。「私も死にます」「その目で私を見ないで」、夫婦の見せ場は木村君と共に気迫に溢れる迫真の演技。どちらもスゴイかった。
桃井姐さんは、それだけでものすごい存在感。言うまでもない(^^;)

総評:★★★★☆+  オススメ度:★★★★☆

『コンっ!』と物干しの音。いい音だったなぁ~
不意を付かれたのもあったけど、思い切りツボに入ってしまい笑いを止めるのが大変だった。その後、物干しが画面に入るたびに思い出すし(笑)

| | コメント (22) | トラックバック (40)

2006/11/29

1976年版『犬神家の一族』

Inugamike BS-iにて放送。
石坂×市川での『犬神家の一族』は何十年ぶりだろう?ってくらいに久しぶり。でも「やっぱりこれだよこれ!」って感じ。”金田一耕助”は様々な役者さんが演じているけれど、私は石坂×金田一が一番好き!
それにしてもみんな若ーい!!(あたりまえw) 
犬神松子役”高峰三枝子”の貫禄はやっぱりスゴイなって思う。(富司純子がんばれ!)そして何気にスゴイのが”三国連太郎”扮する犬神佐兵衛。奇妙な存在感は「そっか、三国連太郎だったんだぁ」とミョーに納得してしまった。(仲代達也・・なら問題なしかw) そうそう、そういえば坂口良子!かわいかったなーって思い出した。(深田恭子かぁ~)
時折刻み込まれるカットインや、静止画のコマ送り、早い切り替えのカメラワークなどの、魅せる技はやっぱりお見事としか言いようが無い。全体的に戦後の昭和の薄暗さを漂わせ、よそ者排除な閉鎖された地域のなかにおいてもユーモアを垣間見せ、重苦しい雰囲気だけで終わらせないのも素晴らしい。耳に馴染んだテーマソング。メリハリのある音楽もいいしね。やっぱ”金田一耕助モノ”は市川監督でキマリでしょう!(笑)

12月16日からリメイク版が公開ということで、CMには予告編がバンバン入った。(右上にちょこんと居るスケキヨくんがキュートw) 本編を見ながらその直後に何度も対比ができるなんてね、とても面白かった。劇場予告ではあまり感じなかったけれど、こうして比較しながらだとリメイク版の凄さが一目瞭然のようだ。
リメイク作品の場合、前作が良くなかったかのように変えてしまうことが多いのだけど、どうやらこの作品はそうではなく、役者さんの一挙手一投足までも忠実に再現しているように思われた。古館弁護士が「遺言書」をカバンから取り出すこところなんて、角度まで同じじゃないの?ってほどに。(それだけ前作には自信があるってことだよね)
されど平成リメイク版はただ再現しただけじゃない。例えば、”菊人形の佐武”の質感は、モロ作り物の76年のそれはと全く違うし、お馴染み”湖の足”も「うわ~」ってね。前作の良いところはそのままに、プラス現代の技術をフルに活用して、今できる最高の作品に仕立てあげようとしているかのような、監督の強いこだわりがすごく感じられる気がした。
また、前作からして豪華な俳優陣だったけれど、今回はそれにもまして超豪華。石坂浩二ほか、加藤武、大滝秀治など、同じ役で登場してくれるのがとっても嬉しい。更に、竹子役だった三條美紀が松子の母親役、梅子役だった草笛光子がお琴の先生役という配役も嬉しい。(琴の先生は岸田今日子が引き続きでも良かったけど、他に役がないしね)
とにかく、リメイク版の期待度満点!更に公開が楽しみとなった。

追記:76年の「佐武」が「地井武男」だったと、今回初めて知った(気がついた)。リメイク版に登場しないのがちょっと残念w。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/11/28

DVD「サマー・タイムマシン・ブルース」みた。

Summer_time_machine_blues 実は、劇場で見損ねていたまま、更にレンタルでも後回しになっていた作品。でも、『UDON』で「サマー・タイムマシン・ブルースの3人が・・」とか、『のだめカンタービレ』で、「サマー・タイムマシン・ブルース」の2人が・・」とか、最近いろんなブログさんでこの作品の話題が登場する度にわからなくって、寂しくって、悔しい気持ちになっていたこともあり、これはなんとしても!ってやっとレンタルした次第。(DMM月額借り放題をを復活させたし)

タイトルどおり、タイムスリップモノ。大抵の作品はタイムパラドックスが解明されることはまずないのだけど、この作品は矛盾がありそうで、ギリギリない??これだけきっちり纏められたタイムスリップモノって凄いんじゃない?真面目に最終的にパズルのピースがきっちり、しかも綺麗にハマっているよね。強いて言えば、「最初にタイムマシンを作ったのは誰?」ということなのだけど、もしかして・・・?という含みを込めてとにかく万事解決なんじゃないかな。お見事です!(結局何も変えなかったからかな?)
起こった出来事の種明かしの辺りから、ちょっと動きがあれば、「そうくるんだったら、アレは・・・ぷぷっ(笑)」って、アレは、コレは、とほぼ芋づる式にネタが先読みができちゃうし、そこへ持っていくための”悪ノリ”がややしつこい感もあったけど、それでもとっても面白かった。
タイムスリップの状況を上下(現実と過去)で表現したのは分りやすくて上手かったな。
『ギンギン』があった店が”松井うどん”だったなんてね。今だからスッゴく笑えた!

ああ、すっきり!これで『サマー・タイムマシン・ブルース』ネタに私も付いていけるんだわっ、ってね(笑) それでもやっぱり時期を逸したか?夏の、それも暑苦しいときに見たほうが良かったかなぁ?(笑)

| | コメント (8) | トラックバック (5)

2006/11/16

「日本以外全部沈没」みた。

Nippon_1 かなり遅れてやっと地元公開。でもこれは「日本沈没」の公開直後に公開されて欲しかったシロモノだったなーと、つくづく思った次第。それにしても怖いモノ無しでトコトコン(趣味に?)突っ走った、かなりオバカなパロディ映画。
役者も、地球も、すべてに於いて壊れっぷりがお見事!

パロディだとは聞いていたけど、ここまでスゴイとは知らなんだ。のっけから面食らってしまうような、それ程の作品だったわけで、コレは即座に気持ちを切り替えて”完全なるパロディ”として割り切って挑まないとマズイぞと思った。真剣に見ていたらきっと不快に思うに違いない。ということで、私も大半は割り切って笑いながら観ていたけれど、あまりのことには「これはやりすぎではないかい?」って、なんだか冷や汗的な印象を持ったところもあったように思う。(やや真面目な性分の私w) そして、(パロディの部分ではなく)なんだか完全否定できそうにない日本人の傲慢な態度や言動にはちょっと痛く思ったりもした。大嘘のなかに垣間見える真実って感じ??そういう意味で、オバカな中でも、ちょっと残るナニかが埋め込まれている作品として、それなりの評価は出来るのではないかしらね?
それにしても、誰も救われない物語だったなぁ・・・いや、みんなが救われたのか?(笑)

偽?ブルース・ウィルス、あまりにも小さくって最初は誰だか分からなかったよw (偽シュワちゃんはなんとかw)
将軍様には、思わず「やられた~」だった(爆)

評価は・・好き好き、としか言いようがない。
私は、一度観ればお腹がいっぱい。って感じだった。

| | コメント (6) | トラックバック (6)

2006/11/09

「手紙」みた。

Tegami 偏見によってそのまま差別され、でもそんな理不尽な扱いを受けても仕方が無いことなのだと、当然のことなのだとしなければならないことも確かにあるようだ。しかし、偏見を持ったとしても、差別することが当たり前かといえば、必ずしもそうではない、ハズ。
(以下ネタバレあり)

人は、ひとりでは生きられないものだとは思っていたけれど、それと平行して、決してひとりでは生きていないのだなぁと、この作品を観てつくづく思った。
”自分”という個は、本来ただ存在でしかなくそれ以上でもそれ以下でもない。けれど、”名”を持ったとき、必然的に属性を獲得し、そこに社会が形成される。個人でありながら何かの一部になる。例えば私は、生まれた瞬間から「○○さん宅のたいむ(仮)ちゃん」になった。所謂”組織”の一員として承認されたということだ。家族はそんな組織の中でも最小単位だ。また唯一選択の余地がないものが”血縁(血族)”という組織であり、縁は切ることが出来ても、血のつながりだけは一生切ることが出来ないもの。その分結び付きが強く、絆が固い(と思われる)。大まかに組織といっても規模としては大小さまざまなものがある。国外へ出れば日本人というだけでひと括りとなる。日本は国という巨大なひとつの組織だ。会社も組織。学校も組織。何でもかんでも組織だ。人が所属する組織はひとつではない。重複して様々な組織に所属している。
人は、その場では独りであったとしても、実際は何時如何なるときでも”何らかの組織”の代表となっているという自覚を持っていなければならない、ということをこの作品によって改めて痛感させられた。社会の評価は、個人はイコール組織につながり、また組織は個人の代名詞でもあることを肝に銘じておくべきなのだと思った。

兄は、自分の犯罪行為がもたらす周囲への影響については全く思考していなかった。その後も自分以外の、他者に及ぼした影響についての概念そのものが欠落していた。やっとそれに気がついた時、本当の意味での罪の重さを知った。そして罰を受け入れたことによって、許された。
弟は、犯罪者の弟として周囲から偏見の目で見られ、差別や排除という理不尽な扱いを受け続けることになった。幸運にも、ほんのわずかとはいえ理解者も現われた。家族を持つことで、ついに過酷とも言える本心を兄に告げる。その上で消えない事実を背負って生きていく覚悟を決意する。

会長とナオとの会話の辺りから涙が止まらなくなった。
会長の言ったことは、理不尽でもなんでもなく至極当然なことだと頷いた私だった。しかしそれは個人を見ずに組織だけで判断することとは違う、とした前提でのこと。それでも他人事だからかもしれないが。
ありえないとは信じているけれど、このようなことが絶対に我が身に振りかからないという保証はどこにもない。だからせめて自分だけは責任ある行動を・・・と思わずにはいられなかった。
痛い作品だったなぁ。

総評:★★★★☆  オススメ度:★★★☆☆

追記:そういえはば、音楽担当が佐藤直紀氏だった。直ぐにわかった。相変わらずいいなぁ~

| | コメント (14) | トラックバック (19)

2006/11/04

「DEATH NOTE(後編)-the Last name」みた。

Death_note 腰が痛くなるほどの大作にして、なんとか辻褄を合わせてくれました!(長かった~)
原作を知らずに観た前編。「なんだこれは!」と衝撃を受けた。そのおかげで後編を待ちきれずに速攻で原作を読破してしまった私。原作を読んだ後で再び観た先日の前編。知識ナシの初見、知識アリでの2回目。ただ物語りに入り込んだ1回目と違ってついつい原作との差異を比較してしまう2回目だったかもしれない。そう考えると、原作を読むのを早まったか?と思ったりも~
(以下、若干のネタバレあり)

原作漫画がありながら、原作ファンにも支持を受けた作品は珍しい。私自身、実際に原作を読んでみて、なるほど上手くできてるな~思ったわけで。原作の要素を生かしつつ、オリジナルを加えながらも原作の路線を外さないつくりは見事だと思う。
さて後編。そのスタイルは変わらず、原作とオリジナル要素を見事に融合・調和させていた。原作の細かい設定や説明を読んでしまうと、映画はやや説明不足か?という感も出てきてしまうけど、デスノートの説明として”セリフ”によって改めて”ルール”確認をしてくれるから、原作未読でも意味不明なことになったりはしていないハズだと思う。(読んじゃったからもう初見の感想ができないのよね、残念!^^;)
登場人物の中で、設定が大きく弄ってあったが”キラ”に選ばれ者”高田清美”。原作でいう「L編」と最終巻(結末)をつなぐ橋渡し的存在としては適役か。実際とは違っているけど違わない役割で上手い使い方だったと思う。が、高田に結構時間を割いていたわりにはキラとの接点が希薄、やや強引に纏めた感がありちょっと説得力に欠け勿体無かった。

月(ライト:キラ)とL(エル)の知恵比べ。その軍配は・・・秘密。しかし、原作”全編”として総合的にはとても忠実だった、と言っておこうか。なんというか、そもそも”正義”とは・・という問いかけで始まった物語なのだし、まさか原作の「L編」で止めてしまうわけにはいかないでしょ、ってことだね。というか止めてもらっては困る。キラ言うの正義が真の正義なのか、総一郎の言う正義が本物なのか、そもそも”正義”って何?”法律”って何?ってなわけで、答えがあってもなくても結論は必要。それに対して一応ちゃんとしたカタチで決着を見せてくれたのでホッとしたし、良かったと思う。茶番を込めた劇的なラストだった(笑)
(あ~、でもうずうずしちゃうな!大いなる魅せ場は原作ファンならきっと持つ違和感、”Lの微笑”がヒントだよー・・って見なきゃ(読んでなきゃ)わからんだろうけどw)

今回も、Lの甘いものシリーズは見ているだけで胃がもたれそうになった。さらにパワーアップした甘味が物凄い!そのラインナップは・・乞うご期待!!

原作も、映画も、やっぱり死神は所詮死神だよなぁ=というのが最終的な感想。
原作を意識した”無”という言葉。これは入れない方が良かったんじゃないかな?少なくとも映画ではそこまでは行き着いていないし、感じ取れないから。そういった意味でも、無事?大団円ってことでOKとし、深く追求する必要なしとしたいところかな。

駆け足だったけど、面白かった。よくぞ纏め切った!と評価したい。

そうそう、レムが”池畑 慎之介”さんっていうことにEDまで気がつかなかった。レムは一応女性だったよね?中性的なイメージとしては確かにピッタリか(笑)

| | コメント (46) | トラックバック (56)

2006/11/03

「虹の女神」みた。

Rainbow_song やっぱり”千秋さま”だけではなんなので、”のだめちゃん”もってね。
巷では”ハタチ女優”が頭角をあらわし云々・・などと注目を集めているようだ。姉:上野樹里&妹:蒼井優。等身大で演技じゃない演技がなんだかスゴイな~。(本日のとくダネ!よりw)
(以下ネタバレあり)

うわ~。いきなり死んじゃった。痛いな~。
それを前提にして、そこから過去に遡ったり、現実に戻ったり、劇中劇に迷い込んだり。
良くある、”死んじゃったヒロインと関係が深かった誰かの回想”という形で語られていないのがとても良い効果を出していたし、面白いと思った。客観視が出来るから、ヒロインの気持ちには「そーゆーのわかるなぁ」と思いながらも、入り込みすぎずに観ることが出来る。(女性視点になってしまうのは仕方なしw)
鈍感で、アホで、融通が利かなくて、デリカシーの欠片もないいい加減なヤツに恋してしまった”あおい”のカラ元気と痛々しさがすごく伝わってくる。あおいは、”福沢さんの指輪”の時点で既に落ちてたものね。特に慣れてない女のコは、ああいう何気ない出来事にはドキッとしてしまうものだし。さらっとそんなこと出来ちゃうのに”鈍感男”は口説き方を聞いてくるなんてね。「わかってねぇなぁ」と、「人の気も知らずにサイテーだよ、君、きみ!」って何度心で毒づいただろうか(笑)
”鈍感男”はどこまでも鈍感で、自ら地雷原に突っ込んで、それでもわけがわからないまま地雷を踏み捲くるわけで・・・それはそれは最後の最後まで。それでも手足をもがれることで、「やっと気が付いたかおまえ!」ってね。

上野樹里の”あおい”は上手かったな。やり場のない怒りと悲しみを爆発させるシーンがすごく良かった。劇中劇の”みゆき”も何気に良かった。
市原隼人はやっぱり好きになれない。それは”ウォーターボーイズ”の時から思っていたわけで、変わらず。”ちょっとダメ男君”がすっかり板についたようではあるけど。
そうそう、佐々木蔵之助はやっぱりいい味だすなぁ。オタク話で盛り上がるシーン最高!

総評:★★★☆☆+  オススメ度:★★★☆☆
死んじゃう系だし、恋愛系だし、好き好きかな? 

あ~でも、ハタチ女優さんたち、あっちにもこっちにもって出すぎじゃないかなぁ=。ペースが早すぎちゃって、どれも印象が薄くなりそう。

| | コメント (13) | トラックバック (19)

2006/10/31

「ただ、君を愛してる」みた。

Tada_kimiwo_aishiteru ”のだめちゃん”と”千秋さま”を天秤にかけた場合では、”千秋さま”ややリード。そして宮崎あおいと市原隼人を天秤にかけた場合は比べるまでもなく宮崎あおいに軍配なので、「虹の女神」ではなくこちらを鑑賞。恋愛モノはいまひとつ得意ではないからどっちでもよかったというが本音(笑) コレは果たして正しい選択だったのか・・・時間があればいずれ自ら検証することになるだろう。
(以下、完全なネタバレあり)

はぁ~っ、しっかり泣かせていただきました。涙腺が弱いというのもあるけど、やっぱり”病気”前提は反則だね。想いがつながらないまま死んじゃうとなると、それだけで涙が出るさぁ。見事に純愛で、綺麗で美しすぎ。関係も友情も何もかもね。結末は最初からわかっているわけで、特別ひねりもなく淡々と物語はすすんでいくから、ただ、それだけ。という作品かなぁ。

どこまでも鈍感な誠人と、どこまでもストレートな静流。
誠人くんは、”千秋さま”とは180度違うタイプ。いい男なのに自覚のない内気でニブイ男の子(エセ内気にはコンプレックスからの理由はあるのだが)。「玉木君はキレモノやアツイ役が似合うからなぁ~」という先入観念もあり、悪くはないが個人的にはやや違和感。(思い入れの問題)
宮崎あおいは元気いっぱいがイイ。”おこちゃま静流”の宣言どおり、”大人な静流”は美しかったなぁ、でも、それは知ってるし。(と突っ込んではいけないか)
普通に素敵な純愛物語ではあった。
「恋すると死んじゃう病気」・・・不覚にも、繋がってなかったけど”本当の話”だったのだ解った時、なんて上手い表現だろうって、誠人の回想中のそのセリフが妙に心に響いた。

総評:★★★☆☆+ オススメ度:★★★☆☆
嫌味がないから、このくらいかな。でも、「ただ」それだけ。(くどいし辛い??)

一日の映画の日を避けたら貸切映画第3弾!になってしまったわ。
月末、夕方、ノーサービス日&時間帯とくればそんなものかしらね。(ワーナーの日優待チケットのおかげw)
おかげでしっかりと泣かせてもらえました(笑)

| | コメント (15) | トラックバック (22)

2006/10/02

「夜のピクニック」みた。

Yorunopicnic 時代錯誤のイカレタ行事、”鍛錬歩行80キロ”。
私の通っていた隣の校区の中学校が秋になると”20キロ徒歩遠足”を催していた。毎年、朝の通学時間に丁度彼らとクロスし、「校区がこっちでよかった!」と言いながら、「みんながんばれ~」って思っていた。本当はちょっと羨ましく思ってた当時だったりして。(残念ながら今は止めてしまったらしい)

20キロどころか一晩かける80キロ。確かにイカレてる。でも・・・「特別なんだよね」って意味もわかる気がする。
(以下若干のネタバレあり)

続きを読む "「夜のピクニック」みた。"

| | コメント (8) | トラックバック (14)

2006/09/29

「地下鉄(メトロ)に乗って」みた。

Metro 試写会。岡本綾さんの舞台挨拶付き。
『それではキーパーソンの軽部みち子役を演じられました、岡本綾さんです!盛大な拍手でお迎えください。』
『・・・・皆さんこんばんは、キーパーソン、軽部みち子役の岡本綾です(笑)』
てな感じでさっそうとご登場!

浅田次郎原作、同タイトル「地下鉄(メトロ)に乗って」の映画化。とはいえやっぱり原作を読んでいない私(^^;) でも、この映画を観て、ちょっと読んでみようかな?と思った。
(以下、若干ネタバレあり)

続きを読む "「地下鉄(メトロ)に乗って」みた。"

| | コメント (28) | トラックバック (23)

2006/09/25

「笑う大天使(ミカエル)」みた。

Michael 原作が漫画である場合、得てして実写でそれを超える作品を見たことがない。やっぱり偉大な原作を超えることって難しいのね。
史緒さんを中心においしいところを繋ぎ合わせた、頑張った作品だったけど、奥深さがもう一歩及ばない。なにせ原作は3人が3人とも、そして3人の保護者が3人ともいい味を出しているから、その内の1組に絞るなんて勿体無いんだよね。
※映画化に際して川原氏のコメントに『真の主役だったのか~~~』とあることだし(笑)

(以下ネタバレあり)

この作品「笑う大天使(ミカエル)」は川原泉原作の漫画。
川原泉作品とはなんとも懐かしい~とは思ったのだけど、実はきもーち世代がずれていた為にはまり込むことなく(というか幼くて理解できなかったw)そのまま通り過ぎてしまった。(あの24年組みなんだよね、川原氏は)
今回映画がある、ということでもあり、たまたま(運よく?)古本屋で綺麗な文庫本を見つけてしまったから予習のつもりで購入。
これがすごいんだ。めちゃ良かった!大好きだよこーゆーの。しかもホロリとしてジーンとなる。
3人の出会いから、3人組となって活躍する”誘拐事件”のエピソードと、3人それぞれが主人公になった3つの物語(同時進行の後日談とでもいおうか)との2部構成。映画は史緒さん中心の物語として1つに纏められたわけだ。

もともとファンタジー要素が強いだけにVFXを駆使した作品でもなんら問題はなく、それはそれでよかったと思う。
原作にないハチャメチャなアクションシーンは素直にカッコよかった!(合成はわかっているがw)
ダミアン君、出番が多かったねぇ(笑) しかし、(黒いのに)天使も良いが、やっぱご褒美にケンタッキーフライドチキンをあげて欲しかった。(説明がなければ意味不明かもしれないけど)そういえば、麦チョコの伏線はなんだったんだ?
やっぱ今で言うなら”ヘタレたダミアン君”が好きかなぁ(笑)
ルドルフ君は完全にサービスカットだね。
”アジの開き”のモクモクと理科実験室のモクモクを纏めたのは上手い作戦だ。
ロレンス先生の日本語が上手じゃないのはいただけないなぁ。

ということで、原作と映画の設定にはカナリの変更がみられた。なまじ直前に原作を読んでしまったことからの違和感と、背景の脳内補完が可能となったこととで、その良し悪しは相殺かな?今回の場合は。それなりに楽しめたし。

映画としてはたぶん普通。本音を言うなら(映画はともかく)ぜひ原作をオススメしたい。

総評:★★★☆☆  オススメ度:★★☆☆☆+ 好みの問題でしょう。

追記:川原氏が現在活躍中の雑誌「メロディ」の8月号に、映画化記念の特別編『あれから○×年・・齢を重ねたダミアンが学園で見た夢と現に迫る!』なんてものが掲載されていたらしい・・・が、残念ながらバックナンバーは無いようだ(TT)

| | コメント (10) | トラックバック (4)

2006/09/17

「出口のない海」みた。

Deguti ”出口がない”とは脱出できない、ということか。「人間魚雷」やはり“特攻”という捨て身の作戦であり、“言葉”としては知っていても現実を良くわかってはいなかった。今回その何たるかを初めて知ったような気がする。
(以下ネタバレあり)

太平洋戦争末期。もはや体力的にも経済的にも限界が近い日本国。志願兵でありながらもすでに”敗戦”を意識しだした者さえチラホラと現われ始めた時期。それでも「国のために」と戦うことを止めない、止められない。
わかっていながら何故死にに行くのかと問われ、『それが問題だ』と笑いながら言った並木の言葉はまったくその通りなのだと思った。
『国と国との戦いに個人はない』と言っていた並木はやがて敵とは?兵器とは?と“戦争とは何か”を考えるようになった。

何故”回天”に乗るのか? 
『“回天”という兵器があったことを後世に伝える為に死に行く』と答えを出した並木だったが、その最期の中途半端さもまた、並木の本当は割り切れていない思いからの事故だったのではないかと思った。

「特攻は自分には出来ない」と死を恐れた若者がいち早く戦死した。
自ら特攻の決断を下し、回天に搭乗した若者は恐怖と戦いながらも任務を全うした。
「軍神」になることを望んだ若者は、そのまま終戦を迎えた。
戦争とはなんて理不尽なものなのだろう。

今回、特攻隊員の苦労というものを始めて知った。驚いた。
兵器を操るという事は、それだけの知識と運動能力が必要なんだなぁと、なんとも基本的なことでありながらいままでまったく考えたことがなかった。(きっとそれはガンダムのパイロットは、初めてでも簡単にMSの操作をしてしまうという暗黙の了解からかもしれないw)
全て手動の兵器だなんてちょっと考えられない。機械工学はもとより、操作を覚えるだけでもその手順の多さには誰だって辟易しそう。
操縦は至難の業。初の模擬訓練で失敗して「こんなもん一回で出来るかよ~」って叫ぶ並木の気持ちが良くわかる。発進でもたついた為に頭の中が真っ白。そのまま“イルカ”状態に陥るだろうことは予想が付いた。とはいえ理屈じゃわかっていたつもりでも実践ではなかなかうまく出来ない。焦りつつもなんとか持ち直そうとする一生懸命さにはついつい笑ってしまった。
ある意味、特攻隊は“選ばれし者“なんだなぁーと思ってしまった。(私には無理っぽいな)

戦争での生死を扱った作品にしては、生に執着して取り乱したり泣き叫んだりということがなく、復讐や執念に駆られた人間も登場しない。多少の葛藤はあっても、非情さはほとんど感じられず、重苦しさはなかったように思う。
逆に艦長はじめクルーの上下関係を超えたアットホームさを感じてしまうが・・・それは狙いなのかな?そこが違和感といえば違和感だった。

総評:★★★☆☆  オススメ度:★★★☆☆  普通かな(笑)

追記:TBS系にて「僕たちの戦争」をみた。ここでも回天が登場した。
現代の若者と戦時中の若者がタイムスリップにより入れ替わってしまったことで、それぞれの時代のこと、戦争をとおして自分のことを見つめなおす、そんなお話だった。
途中、過去から来た吾一は、(21世紀の)「こんなわけのわからないいい加減な未来の為に同胞たちは命をかけて戦ってきたというのか?」というような叫びを上げるのだけど、それはまさに、私が「出口のない海」を見ていたときに感じたものだった。彼らが今現在の日本を見たら嘆かわしく思うだろうなぁーと。「ああ、これこれ」というような思いが甦った。
TVはタイムスリップで入れ替わりという、フィクション色が強いものだったけれど、同日に同じようなテーマの作品をみた、ということで映画の鑑賞直後より感慨が深まったかもしれない。

| | コメント (15) | トラックバック (25)

2006/08/30

「UDON うどん」みた。

Udon 湾岸君ならぬ、UDON君?(ちょっとかわいいかも。)
『Captain UDON THE MOVIE』是非に観たい!とは思わないけど、きっと観ちゃうんだろうなぁ(笑)
ということで、「UDON」を鑑賞。”踊るシリーズ”の本広×亀山。タッグを組むのならば、やっぱ観ないとね。
(以下ネタバレあり)

ハートフル・エンターテインメント・ムービーというだけあって、本当にそんな感じ。
最初から「奇跡の物語」なんて語りが入っちゃってるから、サクセスストーリーであり、ハッピーエンドはお約束。最初から最後まで安心して笑ってみていられる。

そうだなぁ、お父さんとのクダリは、なんとなくイソップ物語の「北風と太陽」を思い出した。ひとを笑わせることができるヒトは、笑わそうと思っているヒトではなくって、笑っているヒト。
全般的にそんな雰囲気だったと思う。

ドキュメンタリーなのか、コメディなのか、ファンタジーなの、とにかくいろいろな要素が組み合わされた忙しい(?)作品。そのまんま流されるように観るのがいいような気がした。
【笑いは消化を助ける、すくなくとも胃酸よりも効く】って言うんだから、食後に見るのがオススメかな?(笑) イヤ、これを観るとおそらく”讃岐うどん”を食べたくなる衝動に駆られるから食前がいいかもしれない。つまり、いつでもいいということか(笑)

ワンシーンのためにたくさんの女優さん、俳優さん、タレントさんが登場。さすがはフジって感じ。中でも『交渉人』チームは特別待遇だったね♪ 
個人的には・・煙突アドバイスの白バイ! いいのか職務中に??ってね(爆)

夏の終わりにほのぼのと。良いんでない?

総評:★★★★☆ オススメ度:★★★★☆

帰りにうどん屋に真面目に寄ろうと思ったけれど、時計を見たら閉店時間。
そういえば・・と自宅にキープしてあったコレにした。

            Dsc00077_1

| | コメント (20) | トラックバック (27)

2006/08/23

「花田少年史-幽霊と秘密のトンネル」みた。

Hanada 原作コミックスも読んだことがないし、単なる認識不足なのかもしれないけれど、なんだかイマイチ付いていけないんだけど・・・というのが第一印象かなぁ。

(以下ネタばれあり)

とにかく時代設定がわからない。
冒頭で”ドラクエ”なんかやっているところを見ると、年代的には私の子供時代(つまり、一路とは同世代)のようにも感じる。運動会で使用されていた音楽なんかもまったく同じだったし。
でも、一路の自宅のトイレやTV等は、もう一世代古い臭い感じがするし(田舎でビンボーとは言ってるけど)、それでいながらあの大きな冷蔵庫や、ハンディビデオ(持ち主が違うけど)はなんか違うだろっ、と思ったり。
なにより理解しがたいのが、両親が90年代にまだ結婚していないこと。一路はその後に生まれたということであり、もうわけわかんない。
素朴で純情(純真)な昔っぽい子供の雰囲気を出すためにそんなまぜこぜな時代背景にしたのだろうか?

”香取聖子”と名乗る幽霊との出会い。我こそが本当の父親と名乗る謎の幽霊。突然に死んじゃって幽霊になっちゃった近所の婆ちゃん。
それらと自分(一路)と父ちゃん、母ちゃんの関係性が徐々に明らかになっていくのだけど、ただそれだけ。
一路の、昔の子っぽいやんちゃさ、わんぱくさ。がさつで、口が悪くて、喧嘩っぱやくて、いたずら好き。でも子供なりの正義感があって、優しい子。ちゃんと善悪の限度も解っていて、それでもやっぱり甘ったれな子供らしい子供。須賀君上手いね。(ちょっと演技過剰の気もしたけど。)

全体的に”心あたたまる物語”なんだと思うのだけど、スパイスとしてのギャクにしてはその比重が高く、本当は何を前面に打ち出したいのかがちょっと曖昧になってしまっている気がした。
そんな中で、唯一良かったのが、心優しい”壮太”少年とそれがらみのエピソードの数々。おとなしくって、ちょっと愚図なんだけど、とても正直。心の葛藤をストレートに表現でき、胸の内をぶつけることもできる勇気ある子。本当は誰よりも強い子だね。
私にはコレと言って感想らしい感想のない作品だったけど、この壮太少年だけにちょっぴり感動した。

総評:★★☆☆☆+  オススメ度:★★★☆☆ (辛い?)
子供が見る分にはおもしろいんじゃないかな?
前の席でことあるごとにぺちゃくちゃ喋っていた2人組は大ウケしていたことだし。(それが私がノレなかった原因のひとつのような気もするけど)

いやぁ・・そういえば、「ALWAYS-3丁目の夕日」の時もそうだったし、なんかダメみたいだなぁ、こういうの私って。

| | コメント (5) | トラックバック (18)

2006/07/17

「日本沈没」みた。

Nippon 遠征中とはいえ、逆に暇だったので映画でも・・とコレにした。珍しく相棒も付き合ってくれるって言うし。とはいえ不慣れな”MOVIX三郷”。人口も地元とは大幅に違うことでもありチケットは”おさきにNet”にて事前購入。・・で、大正解!!劇場到着時、窓口は大行列。ざっと見ても100名は並んでいたから。
(以下ネタバレあり)

さてと、どうしたものか・・・
地震で建物が倒壊したり、火山が噴火したり、爆弾が爆発したり・・というシーンはものすごく迫力はあったなぁ~。さすがは樋口監督といいましょうか。”破壊”をやらせたらスゴイんです。。というだけあって本当に凄かった。しかし、飛んでいる飛行機の窓から火柱が見えるほどの火山噴火っていうのはいくらなんでも遣り過ぎではないか? いくら”石坂”総理大臣を亡き者にしなくてはならないとはいえ...(大汗)・・・・・ということでとにかく「ありえねぇ~」の連続。
『お前(ら)はもう、(とっくに)死んでいる』・・だろっ!
<お約束だから仕方が無いのさっ>ということにして、とにかくスルーしまくって、突っ込んだりしてはいけないのだ、ということなのだろうよ(大汗)
ストーリーもねぇ。とにかく都合が良すぎるんだよなぁ。次々に仲間が死んでしまうような展開を期待したいわけではないけれど、あそこまで完璧に”仲間だけ”助かるというのもね。(ミッチーはよかったなぁ。カッコよかったし)
時間の経過が良くわからないのも困りもの。日本はどんどん分断されてるようだし、地震も頻発してるはず。普通新幹線は動かないぞ。にもかかわらず主人公たちだけホイホイと移動できるのはなぜか?”会津地方に被害はまだない”というスーパーにはいささかあきれてしまった。
おそらくお母さんに「命より大事なことがあるの」と言わせ、”ツバメの巣”をみせたくて帰省させたのだろうが・・・。(それが無くちゃ決意しないだろうし)

”命を懸けて守りたい人たちを守る”という懸命な姿は、ただそれだけでググっとくるけれど、民間人の自己犠牲における功績をたたえる演説には涙をそそられるけれど、以上の理由によってそれすらも白々しくなってしまう。

ま、冒頭の静岡地震直後(発生2時間後)の状況を見せる場面からして、既にありえねぇを発見し嫌な予感はしていたんだけどね。あの状態で”信号が点滅”してるわけがない。停電していないのがオカシイって。それに、最近は地震が起きてもそうそう大火災につながるようなことは減ってきているように思う。それがあちこちで出火しているのがどうにも違和感。ヘリでの(ありえない)救出以前にもこれだけ現実離れしているものを見せられてしまうと、どーにも乗れなくなってしまった私だった。よってこうなってしまう。

総評:★★☆☆☆  オススメ度:★★☆☆☆

追記:地元でオンライン購入したチケットを券売機で引き換えている姿は一度も見たことがない。いつも「誰が使うんだこんなものl?」って思ってたくらいだしね(爆)
でも今回、並んでいる人たちを横目に楽々と引き換えることには、なんだかとっても優越感を持った(笑)
それに、他にもちょこちょこと利用者がいたりしてね。やっぱ都会と地方の差はこういうところにも出るんだね。

| | コメント (20) | トラックバック (36)

2006/06/29

「タイヨウのうた」みた。

Sun 「鑑賞予定無し」と宣言していたのだけど、いつもお世話になっている姫鷲さん(6/16)の記事にて、姫鷲さんがこの作品の”小泉監督の従弟さんとお友達”だという話を聞き、おもいっきり遠いのだけどちょっぴり親近感を覚えたことでもあり鑑賞とあいなった次第。(以下ネタバレあり)

すっごく素直な作品。
平凡な高校生と、かなり非凡な病気の女の子の淡い恋の物語であり、”前向きに生きる力”がひしひしと伝わってくる物語。
とにかく、思ったとおりに運んでいく。次にくるセリフさえも読めてしまうほどに。
紫外線防護服も、病院で見かける車椅子の少女も、お父さんの言葉も、ヒマワリも・・・とってもわかりやすい。
けれどそれは悪い意味で