カテゴリー「○映画(邦画)~2006」の45件の記事

2006/12/27

DVD「実写版テニスの王子様」みた。

Tenipri_2 「テニスの王子様」は漫画もアニメも一応全部をカバーしていたけれど、さすがに実写は劇場で見るほどのモノではないだろうと見送っていた作品。せっかくなんで借り放題の埋めグサをかねて借りてみた。
主人公リョーマの父”越前南次郎”役の岸谷五郎が良い!という話は公開当時のあちこちのブログさんでも言われていたけれど、アハハほんとにハマッてた。ピッタリ(笑) リョーマもなかなかイメージどおりなんじゃないかな? あとのメンバーは・・・・ちょっとビミョ~。漫画でも、誰もが”中学生”とは到底思えない人間(知性、感性、体力、体格等々)ばかりけど、実写版はもっと苦しい感じ。「お前らどう見ても中学生じゃないよね?一体何歳さ??」ってね(^^;;)。 なんだかSMAPの「シュート」を思い出しちゃった(爆)

ストーリー展開も実に苦しい。いくら1冊10分で読めるような原作でも十数巻分のいいトコ取りをして最終的に帳面を合わせるのはカナリキツイし意味不明も多々。一応、自己チューな少年の成長物語ではあるんだけど、こういう場合は原作には全くこだわらずに「ストーリーはあってないモノ」として楽しめばよい、だね。
さすがにスポーツものだけに、ありえないアクロバットプレーや魔球のオンパレード(原作からしてだけど)。これには大いに笑わせてもらった。実写版ならではの唯一の醍醐味なわけで、これくらいはバカバカしくハデにやってもらわないとね(笑)
特別期待はしてなかったけど、大きく外すようなこともなく、ただそんな作品。まぁ原作ファン(ほとんど元に近いが)だからそれなりには楽しめた。年末のバラエティやらなんやらの長時間スペシャルよりは・・・かな?(私にはw)

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2006/12/23

「大奥」みた。

Ooku1 フジ系のTVシリーズを見ていたこともあって観ることにした。(「第一章」が一番好きかな?「華の乱」はハヌケ) 
それらシリーズ3作での登場人物が、役柄を変えて登場しているのでわかっちゃいるけど少々混乱しそうになった。
(以下若干内容に触れます)

7代将軍:家継が幼少であったがために、政治の表・裏舞台で共に実権争い勃発。そこから波及する陰謀物語であり愛憎劇。わかりやすいお約束な時代劇だった。大奥での女の陰湿なイジメというドロドロさ加減は相変わらずであり、嫌味たらたら負け組とちょっと弱気な勝ち組での戦い。
大奥最大のスキャンダルという「絵島・生島事件」がモチーフとあり、あちこちで色恋沙汰が見え隠れするのだけど、「絵島・生島」についてはまったく純愛路線。これは美しかった。愚かさを感じさせない毅然とした絵島と生島が素敵だった。固い絆でむずばれた月光院と絵島の主従愛も美しかったな。唯一ここが泣けた。
美しかった~といえば、衣装。事前にあれだけ宣伝されれば必ず目がいってしまう・・・確かに話題の”鈴の間”での数十人の衣装は豪華絢爛。・・・・なんだけど、一番印象に残っているのは、生島着用の”ひょっとこ上着”と絵島着用の”金魚の打ち掛け”だったりして。フフフ(^^)
仲間由紀恵は上手くハマッてるし、西島君は相変わらずの無表情さがいい効果を出していたし、作品として悪くはないけれどTV番組の延長線上な劇場版だね。また、フジらしい豪華キャストであり、系列アナ勢ぞろいであり、お祭り作品。のわりに重厚さはまるで感じられないけれど、TVシリーズが好きだった人にはオススメかな?

総評:★★★☆☆+  オススメ度:★★★☆☆

30代くらいの女性が多いかな?と思ったら、意外にも年配のおじちゃんたちが多かった。ちと意外。しかも、となりのおじさん、途中から寝てるし(汗)

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2006/12/16

「犬神家の一族」みた。

Inugamike 横溝正史原作の「金田一耕助」シリーズ」は映画・TVドラマ等、様々に制作されてきたけれど、私の中では『市川×石坂』コンビがナンバーワン。1979年の『病院坂の首縊りの家』を最後に、このコンビでの「金田一耕助シリーズ」制作されることがなくなったのがとても残念だった。(「病院坂の首縊りの家」が”金田一耕助最後の事件”という原作での位置付けだったから、仕方が無いと諦めるしかなかった) それが復活!しかも、1976年版のセルフリメイクということで非常に楽しみにしていた。(本音を言えば、別の作品ならば尚良かったのだけど。)
以下ネタバレあり・・、ってか今更バレも何もねぇ(笑)

といっても、犯人も結末もわかっているから、私としてはただただ楽しむ作品となった。
先日1976年版もおさらいしていた事もあり、やや”比較”という視点になってしまったけれど、違和感なし。とてもよく出来てたと思う。良かった~!! 
昭和22年のまだ戦後の暗さの残る雰囲気とか犬神家の陰湿な空気であり、登場人物の言葉遣いのしっくり感は、古さがそのままいい味になってしまっている76年版が勝っているかな~?という感じではあるけれど、決して引けを取るようなものではない。現代技術も自然であり、”平成”を感じさせる要素など、ほとんどない。
強いて言えば、深田恭子か。ちょっとお上品で田舎娘っぽくない。坂口良子好きだからかも知れないけど、もう少し笑ったり膨れたりする、もっと元気な娘なら良かったな。

作品のセリフや展開、役者の動作はほぼ76年版と同じ。もちろん変更箇所もある。追加もあるし、残念ながらカットされてしまったセリ場面も。(追加は補足説明的なイメージだった)大きく変更されたのがラスト。エピローグ的な位置づけの、金田一耕助が那須を後にするところ。
見送られるのは苦手だと、予定より一本早い汽車に飛び乗った76年版。
送別会は遠慮したいと、隙を付いて姿をくらます2006年版。(駅では追いつかれるからと?)田んぼの畦と徒歩で行く耕助であり、どちらも金田一耕助の取りそうな行動であり、違和感はひとつもない。けれど、”年齢不詳で正体不明な金田一耕助”を例えた古舘弁護士の言葉が良かった2006年版。 
甲乙付けがたいけれど・・・リメイク作品として、2006年版ラストを好評価したい。

いや~、それにしてもヘイちゃん、頑張って走ってたね。石坂:金田一に”走り”は付きもだからなw しかし、その走り姿!全然変わってない!「やっぱりコレだよこれ!」
満足。

※1976年版関連はこちら

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2006/12/15

DVD「かもめ食堂」みた。

Kamome_1 こちらも見損ねていた作品。地元ではほんの2ヶ月くらい前に公開され、2週間で終了した作品。もうDVD化だもんなぁ。結果オーライなのかな、これは?(^^;)
まず、とにかくこの作品すごくいい!コミカルでほのぼのとした雰囲気がとってもいい。すっごい好き!!大好きだ!!!
小林聡美やもたいまさこは、もともと味のある芸達者な女優さんとして大好きだったけれど、片桐はいりも個性的なだけでなく、いい感じ。 『やっぱり猫が好き』から、小林聡美・もたいまさこ・室井滋で最強のトリオと思っていたけれど、このトリオも悪くない。

”レストラン”ではなく、あくまでも”食堂”にこだわる店主の”サチエ”がとっても魅力的。焦らず急がず淡々と、何とかなるさの精神であり、けれどめちゃくちゃポジティブ思考で、自分を鍛えることも忘れていない。他人に対しては束縛も強要も依存もせず。こういう人の周りには、なんとなく人が集まってくるんだよね。
閑古鳥だった”かもめ食堂”も、日本かぶれのトンミに始まり、少しずつ常連さんを増やしていく。最初のミドリの心配はどこ吹く風、「かもめ食堂も、ついに満席になりました・・・。」としみじみ呟くサチエであり、私も一緒に嬉しくなってしまった。

「ガッチャマンの歌」「豚身昼斗念」「ワラ人形」「きのこいっぱいのスーツケース」などなど、ぷぷっ!っと笑っちゃう小ネタが満載。とても愉快で楽しい作品。
実は、『いらっしゃい』がずっと気になっていた私。あのラストにはニヤリ。
また、ミドリと会話しながら油はねしたコンロ周りをふき取るサチエとか、作品のハシバシに感じられる細かい配慮が女性らしいなぁと思っていたら、監督さんが女性だった。EDで「やっぱりそうか」と納得。
とにかく、好き!それに尽きるみたい。

鮭・オカカ・梅干のおにぎりは、サチエのソウルフードとして想いの詰まるこだわりの一品だったけれど、”ザリガニ”には、「天むすにしたらどう?」ちょっと思ってしまった(^^)

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2006/12/02

「武士の一分」みた。

Busi1 「労災は適用されないのか!」 まずそう叫びたかった。
『・・大儀』。。。。「え?・・それだけかよっ」って”ミムラ”なツッコミをしたのは私だけ??
でもー、労災は適用された!?ヨカッタヨカッタ(笑)
(以下、若干のネタバレあり。。。あ、以上で既に?w)

決して裕福ではないけれど、質素に慎ましく暮らせればそれで十分。将来の夢も野心などとはほど遠く、冗談をとばしながら、ただ明るく楽しく平々凡々に暮らしていくことだけを望んでいただけなのに・・・・新之丞に突きつけられた現実は、あまりにも残酷だった。
新之丞と加世、それぞれがそれぞれに遣り切れない想いで苦悩する姿、互いを思い遣っていたはずの心のすれ違い。そして世間の冷たさとあたたかさ。・・・何度か、涙がこぼれ落ちた。
「お毒見役」とは何ぞや。殿様~下級武士までの縦社会の構造とはどんなものか。・・・冒頭に新之丞から加世への講釈としてしっかりと説明される。その直後に、実際に出来上がったばかりのお膳が数人の”お毒見役”に運ばれ試食。一汁三菜?二汁五菜? それにしてもお毒見衆、『毒見』でありながら、あの緊張感の無さはやっぱり油断?(でも、可笑しい) その後、お膳は引継ぎ引継ぎされて、やっと殿様の口に入ることになる。 この物語の発端でしかないなさそうな部分なのだけど、とても丁寧に描かれていた。(理由は、ある)
物語として、新之丞が失明してからは、まず自暴自棄になり、親戚一同には邪魔者扱いされ、他人の弱みに付け込む悪い奴が登場し、復讐へ・・・とお決まりのパターン。とはいえ、常に”夫婦愛”と背中合わせで進むわけであり深みがある。こちらも一つ一つのエピソードが丁寧にしっかり描かれていて、やや細切れではあるけれどとても良かった。あげ出したらキリがない。

さて、なんといってもこの作品の最大の功労者は”徳平”だね。 旦那様第一であり、甲斐甲斐しく働きながらも、おそれながらクチも出す。・・・『ドビー?』(笑) 彼は三村家の妖精かもしれない。殺意もしっかり?!笹野さん、お見事!(笑)
新之丞は強き良き漢。決戦時に頭に捲いた”加世の襷”にぐっときた。木村拓哉は良くも悪くもいつでも”木村拓哉”これは変わらないな。
加世も古き良き妻。どこまでも献身的なご新造さん。もと宝塚の壇れいさん、綺麗なひとだね。「私も死にます」「その目で私を見ないで」、夫婦の見せ場は木村君と共に気迫に溢れる迫真の演技。どちらもスゴイかった。
桃井姐さんは、それだけでものすごい存在感。言うまでもない(^^;)

総評:★★★★☆+  オススメ度:★★★★☆

『コンっ!』と物干しの音。いい音だったなぁ~
不意を付かれたのもあったけど、思い切りツボに入ってしまい笑いを止めるのが大変だった。その後、物干しが画面に入るたびに思い出すし(笑)

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2006/11/29

1976年版『犬神家の一族』

Inugamike BS-iにて放送。
石坂×市川での『犬神家の一族』は何十年ぶりだろう?ってくらいに久しぶり。でも「やっぱりこれだよこれ!」って感じ。”金田一耕助”は様々な役者さんが演じているけれど、私は石坂×金田一が一番好き!
それにしてもみんな若ーい!!(あたりまえw) 
犬神松子役”高峰三枝子”の貫禄はやっぱりスゴイなって思う。(富司純子がんばれ!)そして何気にスゴイのが”三国連太郎”扮する犬神佐兵衛。奇妙な存在感は「そっか、三国連太郎だったんだぁ」とミョーに納得してしまった。(仲代達也・・なら問題なしかw) そうそう、そういえば坂口良子!かわいかったなーって思い出した。(深田恭子かぁ~)
時折刻み込まれるカットインや、静止画のコマ送り、早い切り替えのカメラワークなどの、魅せる技はやっぱりお見事としか言いようが無い。全体的に戦後の昭和の薄暗さを漂わせ、よそ者排除な閉鎖された地域のなかにおいてもユーモアを垣間見せ、重苦しい雰囲気だけで終わらせないのも素晴らしい。耳に馴染んだテーマソング。メリハリのある音楽もいいしね。やっぱ”金田一耕助モノ”は市川監督でキマリでしょう!(笑)

12月16日からリメイク版が公開ということで、CMには予告編がバンバン入った。(右上にちょこんと居るスケキヨくんがキュートw) 本編を見ながらその直後に何度も対比ができるなんてね、とても面白かった。劇場予告ではあまり感じなかったけれど、こうして比較しながらだとリメイク版の凄さが一目瞭然のようだ。
リメイク作品の場合、前作が良くなかったかのように変えてしまうことが多いのだけど、どうやらこの作品はそうではなく、役者さんの一挙手一投足までも忠実に再現しているように思われた。古館弁護士が「遺言書」をカバンから取り出すこところなんて、角度まで同じじゃないの?ってほどに。(それだけ前作には自信があるってことだよね)
されど平成リメイク版はただ再現しただけじゃない。例えば、”菊人形の佐武”の質感は、モロ作り物の76年のそれはと全く違うし、お馴染み”湖の足”も「うわ~」ってね。前作の良いところはそのままに、プラス現代の技術をフルに活用して、今できる最高の作品に仕立てあげようとしているかのような、監督の強いこだわりがすごく感じられる気がした。
また、前作からして豪華な俳優陣だったけれど、今回はそれにもまして超豪華。石坂浩二ほか、加藤武、大滝秀治など、同じ役で登場してくれるのがとっても嬉しい。更に、竹子役だった三條美紀が松子の母親役、梅子役だった草笛光子がお琴の先生役という配役も嬉しい。(琴の先生は岸田今日子が引き続きでも良かったけど、他に役がないしね)
とにかく、リメイク版の期待度満点!更に公開が楽しみとなった。

追記:76年の「佐武」が「地井武男」だったと、今回初めて知った(気がついた)。リメイク版に登場しないのがちょっと残念w。

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2006/11/28

DVD「サマー・タイムマシン・ブルース」みた。

Summer_time_machine_blues 実は、劇場で見損ねていたまま、更にレンタルでも後回しになっていた作品。でも、『UDON』で「サマー・タイムマシン・ブルースの3人が・・」とか、『のだめカンタービレ』で、「サマー・タイムマシン・ブルース」の2人が・・」とか、最近いろんなブログさんでこの作品の話題が登場する度にわからなくって、寂しくって、悔しい気持ちになっていたこともあり、これはなんとしても!ってやっとレンタルした次第。(DMM月額借り放題をを復活させたし)

タイトルどおり、タイムスリップモノ。大抵の作品はタイムパラドックスが解明されることはまずないのだけど、この作品は矛盾がありそうで、ギリギリない??これだけきっちり纏められたタイムスリップモノって凄いんじゃない?真面目に最終的にパズルのピースがきっちり、しかも綺麗にハマっているよね。強いて言えば、「最初にタイムマシンを作ったのは誰?」ということなのだけど、もしかして・・・?という含みを込めてとにかく万事解決なんじゃないかな。お見事です!(結局何も変えなかったからかな?)
起こった出来事の種明かしの辺りから、ちょっと動きがあれば、「そうくるんだったら、アレは・・・ぷぷっ(笑)」って、アレは、コレは、とほぼ芋づる式にネタが先読みができちゃうし、そこへ持っていくための”悪ノリ”がややしつこい感もあったけど、それでもとっても面白かった。
タイムスリップの状況を上下(現実と過去)で表現したのは分りやすくて上手かったな。
『ギンギン』があった店が”松井うどん”だったなんてね。今だからスッゴく笑えた!

ああ、すっきり!これで『サマー・タイムマシン・ブルース』ネタに私も付いていけるんだわっ、ってね(笑) それでもやっぱり時期を逸したか?夏の、それも暑苦しいときに見たほうが良かったかなぁ?(笑)

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2006/11/16

「日本以外全部沈没」みた。

Nippon_1 かなり遅れてやっと地元公開。でもこれは「日本沈没」の公開直後に公開されて欲しかったシロモノだったなーと、つくづく思った次第。それにしても怖いモノ無しでトコトコン(趣味に?)突っ走った、かなりオバカなパロディ映画。
役者も、地球も、すべてに於いて壊れっぷりがお見事!

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2006/11/09

「手紙」みた。

Tegami 偏見によってそのまま差別され、でもそんな理不尽な扱いを受けても仕方が無いことなのだと、当然のことなのだとしなければならないことも確かにあるようだ。しかし、偏見を持ったとしても、差別することが当たり前かといえば、必ずしもそうではない、ハズ。
(以下ネタバレあり)

人は、ひとりでは生きられないものだとは思っていたけれど、それと平行して、決してひとりでは生きていないのだなぁと、この作品を観てつくづく思った。
”自分”という個は、本来ただ存在でしかなくそれ以上でもそれ以下でもない。けれど、”名”を持ったとき、必然的に属性を獲得し、そこに社会が形成される。個人でありながら何かの一部になる。例えば私は、生まれた瞬間から「○○さん宅のたいむ(仮)ちゃん」になった。所謂”組織”の一員として承認されたということだ。家族はそんな組織の中でも最小単位だ。また唯一選択の余地がないものが”血縁(血族)”という組織であり、縁は切ることが出来ても、血のつながりだけは一生切ることが出来ないもの。その分結び付きが強く、絆が固い(と思われる)。大まかに組織といっても規模としては大小さまざまなものがある。国外へ出れば日本人というだけでひと括りとなる。日本は国という巨大なひとつの組織だ。会社も組織。学校も組織。何でもかんでも組織だ。人が所属する組織はひとつではない。重複して様々な組織に所属している。
人は、その場では独りであったとしても、実際は何時如何なるときでも”何らかの組織”の代表となっているという自覚を持っていなければならない、ということをこの作品によって改めて痛感させられた。社会の評価は、個人はイコール組織につながり、また組織は個人の代名詞でもあることを肝に銘じておくべきなのだと思った。

兄は、自分の犯罪行為がもたらす周囲への影響については全く思考していなかった。その後も自分以外の、他者に及ぼした影響についての概念そのものが欠落していた。やっとそれに気がついた時、本当の意味での罪の重さを知った。そして罰を受け入れたことによって、許された。
弟は、犯罪者の弟として周囲から偏見の目で見られ、差別や排除という理不尽な扱いを受け続けることになった。幸運にも、ほんのわずかとはいえ理解者も現われた。家族を持つことで、ついに過酷とも言える本心を兄に告げる。その上で消えない事実を背負って生きていく覚悟を決意する。

会長とナオとの会話の辺りから涙が止まらなくなった。
会長の言ったことは、理不尽でもなんでもなく至極当然なことだと頷いた私だった。しかしそれは個人を見ずに組織だけで判断することとは違う、とした前提でのこと。それでも他人事だからかもしれないが。
ありえないとは信じているけれど、このようなことが絶対に我が身に振りかからないという保証はどこにもない。だからせめて自分だけは責任ある行動を・・・と思わずにはいられなかった。
痛い作品だったなぁ。

総評:★★★★☆  オススメ度:★★★☆☆

追記:そういえはば、音楽担当が佐藤直紀氏だった。直ぐにわかった。相変わらずいいなぁ~

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2006/11/04

「DEATH NOTE(後編)-the Last name」みた。

Death_note 腰が痛くなるほどの大作にして、なんとか辻褄を合わせてくれました!(長かった~)
原作を知らずに観た前編。「なんだこれは!」と衝撃を受けた。そのおかげで後編を待ちきれずに速攻で原作を読破してしまった私。原作を読んだ後で再び観た先日の前編。知識ナシの初見、知識アリでの2回目。ただ物語りに入り込んだ1回目と違ってついつい原作との差異を比較してしまう2回目だったかもしれない。そう考えると、原作を読むのを早まったか?と思ったりも~
(以下、若干のネタバレあり)

原作漫画がありながら、原作ファンにも支持を受けた作品は珍しい。私自身、実際に原作を読んでみて、なるほど上手くできてるな~思ったわけで。原作の要素を生かしつつ、オリジナルを加えながらも原作の路線を外さないつくりは見事だと思う。
さて後編。そのスタイルは変わらず、原作とオリジナル要素を見事に融合・調和させていた。原作の細かい設定や説明を読んでしまうと、映画はやや説明不足か?という感も出てきてしまうけど、デスノートの説明として”セリフ”によって改めて”ルール”確認をしてくれるから、原作未読でも意味不明なことになったりはしていないハズだと思う。(読んじゃったからもう初見の感想ができないのよね、残念!^^;)
登場人物の中で、設定が大きく弄ってあったが”キラ”に選ばれ者”高田清美”。原作でいう「L編」と最終巻(結末)をつなぐ橋渡し的存在としては適役か。実際とは違っているけど違わない役割で上手い使い方だったと思う。が、高田に結構時間を割いていたわりにはキラとの接点が希薄、やや強引に纏めた感がありちょっと説得力に欠け勿体無かった。

月(ライト:キラ)とL(エル)の知恵比べ。その軍配は・・・秘密。しかし、原作”全編”として総合的にはとても忠実だった、と言っておこうか。なんというか、そもそも”正義”とは・・という問いかけで始まった物語なのだし、まさか原作の「L編」で止めてしまうわけにはいかないでしょ、ってことだね。というか止めてもらっては困る。キラ言うの正義が真の正義なのか、総一郎の言う正義が本物なのか、そもそも”正義”って何?”法律”って何?ってなわけで、答えがあってもなくても結論は必要。それに対して一応ちゃんとしたカタチで決着を見せてくれたのでホッとしたし、良かったと思う。茶番を込めた劇的なラストだった(笑)
(あ~、でもうずうずしちゃうな!大いなる魅せ場は原作ファンならきっと持つ違和感、”Lの微笑”がヒントだよー・・って見なきゃ(読んでなきゃ)わからんだろうけどw)

今回も、Lの甘いものシリーズは見ているだけで胃がもたれそうになった。さらにパワーアップした甘味が物凄い!そのラインナップは・・乞うご期待!!

原作も、映画も、やっぱり死神は所詮死神だよなぁ=というのが最終的な感想。
原作を意識した”無”という言葉。これは入れない方が良かったんじゃないかな?少なくとも映画ではそこまでは行き着いていないし、感じ取れないから。そういった意味でも、無事?大団円ってことでOKとし、深く追求する必要なしとしたいところかな。

駆け足だったけど、面白かった。よくぞ纏め切った!と評価したい。

そうそう、レムが”池畑 慎之介”さんっていうことにEDまで気がつかなかった。レムは一応女性だったよね?中性的なイメージとしては確かにピッタリか(笑)

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