「傷物語I 鉄血篇」みた。
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ファイナルシーズンの第5作目は『終物語(下)』。「まよいヘル」、「ひたぎランデブー」、「おうぎダーク」の3篇で構成されており、とうとう”物語シリーズ”も終焉を迎えることになった。
長かった・・・。とはいえ、番外編だかスピンオフだかシリーズの最終巻として『続・終物語』の刊行が発表されているから、実際はまだ終わっていないんだけどね。
事実上、『暦物語』の続きで始まる今回。「ああやっぱり」であり、「そう来たか」であり、「そういうことか」であり、「でもそう来るよね」となって、「なるほど上手いこと回収したなぁ」といった印象。概ね期待どおりストレートに着地してくれたという点では逆に「らしくない」ような気もするけれど、シリーズの最終話としては以前のように賛美に値するものと感じられた。
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ファイナルシーズンとなる第3作目は『終物語(上)』。「おうぎフォーミュラ」「そだちリドル」「そだちロスト」の3篇で構成されており、自称忍野メメの姪と名乗る忍野扇によって暦の過去が穿り返されるといった内容。
3編とも謎解き仕立てで話は進行するため、いつものような脱線はほとんど見られず淡々事実が明らかになっていくのでテンポは良いのかもしれない。けれど、私は気持ちが悪くて気持ちが悪くて、何度も中断しながらやっと読み終えた感じだった。こんなにも嫌悪感が先立つ作品って、京極夏彦氏の『死ねばいいのに』以来かも。
とにかく、催眠術なのかなんなのか扇によって暦の思考が誘導されているようで、何でもかんでも言われるがままを受け入れ、言いなりになっていることすら正しい判断として気にしない暦は、まさしく”愚か者”に成り下がっている。それでも、最後は羽川の援護から暦も底力を発揮することとなり何とかふんばることができたけれど、この先もまだまだ扇の暗躍が続くのかと思うと気が重くなる、そんな『終物語』上巻だった。
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ファイナルシーズンとなる第2作目は『暦物語』。いつもならば【こよみ〇〇】と副題が付くところだが、今回は12篇からなる短篇集で、それぞれに「こよみストーン」「こよみフラワー」「こよみサンド」「こよみウォーター」「こよみウインド」「こよみツリー」「こよみティー」「こよみマウンテン」「こよみトーラス」「こよみシード」「こよみナッシング」「こよみデッド」と付けられており、特に『暦物語』としての代表は設定されていないようだ。
前作巻末での予告によれば『終物語』『続・終物語』で終わるはずだったファイナルシーズン。ところが、やはりというかこのシリーズは読者を裏切るのが真骨頂のようで、キャッチコピーのとおり《100%突然書かれた小説》として当たり前のように追加された。作者談によれば、作者が長期化して長くなった話を一旦振り返る必要性を感じたことから生まれた副産物のような位置づけと思われるのだが、中身は私にとっては特別あってもなくても良いような話がほとんど。まぁ終わりの2篇こそ前作『憑物語』とも密接に関連する話ではあったけれど、あとはもはや読み返すことも無いだろうシリーズの個々のエピソードをぼんやり思い出しておさらいできたかなぁといったところかと。
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シリーズファイナルシーズンとなる第1作目は『憑物語』【よつぎドール】。でもさすがに語り部は余接ちゃんにはならず、この話の実質的な中心人物である阿良々木暦の語りで話が進むことになる。
今回は特に意外性もなく、といった印象。強いて言うならば、異変に気が付いた時点から話はトントンと進み、あとは周囲によって勝手に始まり勝手に終わってしまったような、暦が何もしなかったというところが意外と言えば意外なところかもしれない。まぁ何もしなかったのには理由があり、それがこの物語なわけで、謂わば「憑」は続く『終物語(おうぎダーク)』、『続終物語(こよみブック)』における”序章”という位置づけとして妥当なところと思う。
ということで、話は至って簡単。暦自身に異変が起こり始め、影縫余弦・斧乃木余接がその相談相手となり、更に暦を狙う第3者の登場に余接がその力をもって対処する、というだけの話。(以下ネタバレ含む)
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2nd.シーズン6作目にして最終巻となるは『恋物語』【ひたぎエンド】。2nd.4作目『囮物語』【なでこメデューサ】の直接的な続編であるが、語り部がまさかの貝木泥舟という意表を突いたもので、イキナリ冒頭でヤラレタ感を味わうこととなった。
確かに「恋」は「囮」の解決編になるだろうことが予告されていた。結果論としては暦が無事に春を越えたことは「花」で証明されているから、神になって手が付けられなくなった撫子とどう対決するのか、どんな手を使って危機を回避するのかを待っており、時間稼ぎに成功した戦場ヶ原と暦の絶妙な連携プレイを期待しつつ楽しみにしていたわけだが、私個人的な意見としては、そこは良くも悪くも裏切られた感じになってしまったようだ。
そんな読者の期待を意外性で裏切るのは決して悪いことではないと思う。忍野の不在から事態収拾に貝木を招聘せざるを得ないのも妥当なものと思う。けれど、
ファンは最終的にはベタな王道の心地よさを求めているのではないかと思う。そう思うと今作はやや邪が勝ち過ぎていたように思う。羽川曰く、「本当は結構ちゃんとしている人」。そんな決定打があるように、嘘で武装した正論を操る貝木の仕事を思えば案外いいひとキャラだというのは以前から薄々感じられていたのだけど、語り部としてはクドイしあまり魅力的じゃないように思うのだな。
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2nd.シーズン5作目となる『鬼物語』は【しのぶタイム】。
語り部は久々に阿良々木暦。とはいえ、中盤では忍だけによる“昔語り”が延々繰り返されることになり、終盤では臥煙伊豆湖の“解説ひとり語り”がかなりのボリュームで繰り広げられるので、そういえば暦だったっけ?な印象が無きにしも非ず。
なにせ、暦は何も知らないのだからそんなものだろう。体験者と何でも知っている御仁の両者の話を聞くことで漸く真実を知ることが出来、最後はそれを受け入れるしかないという話なのだからね。
ちなみに、前作『囮物語』で予告されていた“学習塾の焼失事件の真相”にはまったく触れられていない。ただし、『猫物語(白)』と同時進行していた事件であるため、「猫白」とリンクしていた謎の一部については(暦側で何が起こっていたのか)ちゃんと明かされた。とにかくセカンドシーズンは時系列がフラフラしているのだが、忘れずにメールすべきところはメールさせているし、暦と忍のペアリングが切れたワケ、暦が別途神原だけを呼び出さなければならなかった理由などがスッキリした。
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2nd.シーズン4作目となる『囮物語』は【なでこメデューサ】。
語り部は一応千石撫子。なぜ一応なのかと言えば、この「囮物語」は撫子そのものの事だから。羽川や神原が心中を吐露していた語りとは趣が違い、撫子による自作自演の物語であるため彼女のコトバでは全体的にどこまで信憑性があるものか判断に悩む、ということで一応とした。
若干異質で結末さえない今作。よって読者の賛否は大きく割れるかと思ったが、Amazonあたりの投稿では案外評判は上々といったところ。私も作品としての『囮物語』はこれまでのシリーズ同様に”ヤラレタ感”満載で、期待を裏切らないものと太鼓判を押すところだ。でも、それとは別に感情的なところでは拒絶反応もあったりする。
撫子の“可愛さ”全否定及びその本質(本性)がまざまざと描かれているのが『囮物語』。撫子への共感の有無で180度違った感想を持つのではないだろうか。
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2nd.シーズン3作目となる『花物語』は【するがデビル】。もはや「いつものことだが」と前置きするのが妥当と言った風で、まったく予想の範疇にとどまってくれないというか、あっさり想定を超えた設定で肩すかしを喰らわしてくれるのが西尾作品で、まったくその通りというのがこの『花物語』だと思う。
まず、またまた「語り部」が暦からシリーズのヒロイン側、今回は神原駿河に移行している。そして、暦が高校3年の2学期初めに起こっていた事件のひとつで、神原が関わっているだろう事件の真相が明らかになるのかと思いきや、一気に半年以上の時間がぶっ飛び、季節は春、暦らは無事(?)に高校を卒業し、神原が3年に進級したところからスタートしており、まったくもって戸惑うことになる。
戸惑いというよりは、もしかしたら苛立ちのほうが強いかもしれない。事実上、あれもこれも投げっぱなしで先送りを宣言されたのと同義だし、時間は過ぎているのに、お馴染みのキャラの現在がほとんど見えない書かれ方はじれったくて仕方がない。
この辺は、このシリーズは、いつもこうした書かれ方である事は理解しているつもりだが、色々な意味で「忍耐」を必要とするシリーズだとつくづく思うところだ。でも、それを乗り越えて見届けたいシリーズ、と言えるところが一番なんだと思う。だからこうして付き合っている。付き合っていける。そして言いたいことが言える。わかる人には解るよね?、この感覚。
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