「シン・ゴジラ」みた。
確かに、紛れもなくゴジラだった。でもやはり「庵野ゴジラ」。
オリジナル音楽を多用するなど”東宝ゴジラ”をリスペクトしつつも、「新世紀エヴァンゲリオン」や「トップをねらえ!」テイストが随所に感じられる。
怪獣映画であり、パニック映画であり、政治劇であり、社会派要素もふんだんに盛り込まれた映画。
「あれは何だ」とそもそも生物で有るか否かから始まる”ゴジラ”の定義。
放置か捕獲か駆除か、専門家は?担当機関は?自衛隊出動の可否、武器の使用、攻撃の規模は?国民の安全対策は?米国への支援要請は?
手順がイチイチ面倒くさい、リアルらしい政府の対応。
人間らしさと融通の利かなさに苦笑いし、滑稽に思いつつも「実際そうなんだろうな」と妙に納得させられてしまいそうな流れに面白さを感じてしまう。
最終的にどうなるのか。
宇宙人でも何でも、脅威に対して今のところ人類の持てる最終兵器である「核」で決着を付けてしまおうとするのがハリウッド映画。しかし非核三原則を遵守する日本が、自らそれを持ちだすわけにはいかないと思っていたわけで(そもそもゴジラに核ミサイルが通用するとは思えないのだが)、ひねり出された解決法は悪くなかったと思う。
で、ゴジラは何をしに来たの?何にもしてないよね?等々疑問は尽きないし、色々バカバカしくもあるのだけれど、観れば観たなりに楽しめるように思う。私はもう一回見てもイイかなってくらいに面白く鑑賞した。
好感度:★★★★
鑑賞中、落雷によって唐突に停電。雷サージということでとりあえず復旧は可能らしく、劇場からは待機を支持されたのだが、再起動から復帰には時間を要し40分ほど待たされた。
しかし、その後にまったくフォローがないってどうよ。
以前、いくつかの他の劇場では映像や音声の乱れがあった時、退場時にお詫びとして招待券を渡されたものだが。
自然災害によるもので不可抗力はわかるが、せめてドリンク券など気持ちがあっても良いように思ったのだが。
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コメント
エヴァテイストの感じられる「ゴジラ」になっていましたね。
個人的にはギャレス・エドワーズ監督の「ゴジラ」より面白かったような気がします。
落雷で上映ストップですか…
私も一度だけ経験あります。しかも試写会で。
試写会ですら、無料鑑賞券を貰いました。
投稿: BROOK | 2016/08/23 20:33
■BROOKさん、こんにちは
私もこちらの方が面白く感じられました。
音楽がエヴァといっしょだからというのもありそうですが、「庵野ゴジラ」だってすごく分かりますね。
>無料鑑賞券
そうですよね~。いままで不具合でもらえなかったことなかったので逆にビックリでしたよ。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/08/24 16:50
たいむさん☆
映画館にゴジラが現れちゃったのですか?(笑)
対応は政府の会議なみにイマイチでしたね。
ゴジラに核攻撃って、私もずーっと思っていましたけど逆効果でしょう!
映画とっても楽しめて、私ももう一度観たいです♪
投稿: ノルウェーまだ~む | 2016/08/27 12:15
■ノルウェーまだ~むさん、こんにちは
すっかり遅くなってしまってすみません。
そうなんですよ。
防音なはずなのになんかずっと外の方でズシンズシン聞こえるな~って思ってはいたのだけど(爆)
隣国の活動が活発で、万が一着弾しちゃったりしたときの政府の対応が目に浮かぶようですね~
面白かったですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/09/13 08:15
たいむさん、ご無沙汰です。落雷は災難でしたね!
私もようやく観てきましたよ〜。
途中、エヴァの音楽を使った時は苦笑いしてしまいましたが、あれも一種のファンサービスですかね(;^ω^)
自衛隊の作戦行動のリアルさはさすがに庵野さんカラーが強く出ていましたが、全体的に円谷オリジナルの初代ゴジラに一番近い意識を持って作られた感があり、好感が持てる一作ですね。
次回作はぜひエヴァを完全に切り離した状態のものを観たい、という期待が持てました。
投稿: 五郎太 | 2016/09/24 22:53
■五郎太さん、こんにちは
すっかりおそくなってごめんなさい。
シン・コジラ、思いのほかロングランになってますよね。なんでしょう、見れば分かるというかそんな感じでジワジワと広がっているような。仰るように哲学チックな部分でしっかり押さえているからでしょうか。
ただやっぱり庵野ゴジラなんですよね。
切り離しは・・・どうかなぁ、出来ない気がしたりして(^^;
投稿: たいむ(管理人) | 2016/10/03 17:06