「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」みた。
今年もとりあえず先に「第21弾、制作決定おめでとう!」と言っておく。21作目は、平次による「しのぶれど・・・ってやつか」という百人一首を引用したセリフからも、久しぶりに和テイストが感じされられる。7作目「迷宮の十字路」は歴代20作品の中でも3-4番目くらいに好きな作品だし、”日本らしさ”で楽しませてくれたら嬉しく思う。
さて、第20弾「純黒の悪夢」。今回は”犯人あて”のような推理要素は皆無と言ってよく、20周年記念のお祭りとして、純粋に”黒の組織”との対決を楽しむものになっていた。また前作に引き続き櫻井脚本であり、「”コナン”でなくても十分面白いストーリー」にコナンを当てはめたことてより面白く仕上がったといった印象で、とても良かった。(以下、若干内容に触れているのでご注意を)。
今回の最大の謎(ポイント)は、天海祐希さんがゲスト声優を務めている”オッドアイの謎の女性”が敵か味方かってことになるのだろうけれど、冒頭のアクションシーンでそこは即座に解決してしまう。
それは明らかに彼女が黒の組織の一員として行動しているのが判るようになっているのだから。
けれど、である。
話は、彼女が警察庁から重要機密を盗み出した後、逃走中にヘタをうって記憶喪失状態に陥ったことで変わってくる。
お約束どおり”記憶喪失の女性”としてコナンと接触することになる彼女。
記憶が戻る手助けをすることにしたコナンと灰原は周辺で聞き込みを始めるが手掛かりはまったく掴めない。しかし、ダーツゲームでの正確な投擲能力、そしてアクシデントからの彼女の身体能力の高さを目の当たりにして、コナンと灰原は”黒の組織”との関連疑惑を持ち始める。
重要なカギを握る彼女がいつ記憶を取り戻すか。
彼女をめぐって黒の組織、FBI、公安、それぞれがそれぞれの思惑で動き出す。もちろんコナンもそのひとり。
とはいっても、世界中の諜報機関が崩壊し兼ねない機密が組織の手に渡ることを阻止したいのは同じ。紆余曲折の果て最後は赤井と安室が共闘。そこにコナンが加わって見事な連携を披露してくれるところが今作一番の見どころで萌えどころ。(ガンダムファンも必見といった感じ)。
また彼女を連れまわし、勝手な行動を繰り返して事態をかき回す少年探偵団がいつも以上にウザったく感じられたが、実はそれもこれも伏線の一つということで最後まで見れば納得。(「コナン」で育った子供たちも今は十分大人になった年頃と思うが、今でも”少年漫画”で子供向けの作品であると思えばこうした要素は外せないのだね)。
迷惑行為と破壊活動満載で後の事は全く考えられていないアクションシーンはいつもどおりで抜群の迫力。(エンディングで冒頭部分をリアルに再現をしてくれたのが良かったが)。
”黒の組織”がらみでのオールスターキャスト総出演だけに、初心者さんが楽しむには少し知識をいれた方が良さそうな、「コナンファン」のための20作目に思う。
収まるべきところできちんと収まった結末。質も高く良くできていたと思う。
好感度:★★★★
今回も新一&蘭の絡みなし。シリーズに媚びないつくりは悪くないけれど、2人の萌え要素がまったくないのは少し残念ではある。
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コメント
こんばんは!
面白かったですね^^
アクションシーンも迫力あったし(確かに後のことは考えてないよね^^;)
来年の平次がらみの映画も楽しみです♪
投稿: みすず | 2016/04/27 23:07
■みすずさん、こんにちは
20周年祭り、良かったですね。
けれど、もはや劇場版は平次・キッド・黒の組織の循環になってるような・・・
原作が進んでくれるまでは3年周期かしらね~(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2016/05/03 09:10
たいむさん、お早うございます。
公開から、ほぼ一ヶ月経ってから観賞しました(笑)
今回の主役は、あの人だったんですね!
シャアもアムロも脇扱い(爆)
ま、この絡みを楽しみにいったわけもあるので、それはそれで良かったけれど・・・。
さて、どんな決着をつけるつもりなのでしょうねぇ~青山先生(笑)
投稿: Brian | 2016/05/15 08:19
■Brianさん、こんにちは
シャアとアムロの戦いは思っていたより長く感じられましたが、絡みとしては最後にちょこっと、間にコナンが入ってやっとって感じでしたね~
イベント的なのもいいけれど、いつかはきちんと決着はつけてくれないとこまりますね。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/05/16 09:21
もうそろそろ鈴木財閥の保険会社が鈴木財閥に復讐する話が出来てもいいと思います(コミックではあんなにバシバシ不動産が破壊されないんだろうけど)
投稿: ふじき78 | 2016/06/09 10:17
■ふじき78さん、こんにちは
>保険会社が鈴木財閥に復讐する話
あはは、そうですよね。
盗まれるわ、壊されるわ。
劇場版は1作目から破壊の限りが尽くされるものばかりで・・・
そういう意味からも、仮想世界が舞台の「ベーカー街・・」とか、「迷宮の十字路」とかが好みだったりします。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/06/13 09:43