「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」みた。
『マン・オブ・スティール』の感想にて、スーパーマンが大都会の真ん中で戦闘を繰り広げビルやら何やら破壊しまくることに苦言を呈していた自分。まぁ映画だからこそやりたい放題できるわけだし、「リアルな細かな点にツッコミはなしよ」というのが暗黙の了解みたいなもので、最後に世界(地球)は救われ救世主を崇め奉って万々歳という結末をただ受け入れれば良く、それが映画だというのが一般的な解釈でなんら問題のないものである。
それが今回、そんな今までエンタメとして突っ込んではいけなかった部分にあえて切り込んで話を作ってしまったわけだ。
つまりは、スーパーマンとゾッド将軍が空中でぶっ飛びバトルを繰り返していた時、直接的にも間接的にも巻き込まれて命を落としたり大怪我を負ったりした人間が数知れずいたわけで、まさにブルース・ウェイン(バットマン)も自社ビルであり多くの部下を失っていた、というのが始まりとして描かれている。
世の中、視点を少し変えればそんなものである。結果的にスーパーマンは英雄であり、以後も人間の危機の尽力してくれているのも事実ではあるが、人間にとって制御の効かないモノはすべからく脅威であると認識されても無理はない話。すなわち悪、すなわち敵としてしまうのも浅はかとしか言いようがないのだけれど。
そこでそのあたりの人間心理を利用し、世論であり直接的な被害者をたきつける黒幕が登場。言うまでもないだろうがスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーである。レックスはスーパーマンの軽率な正義の執行を辞めさせるべく独自に行動していたバットマンをも利用して彼を自身の支配下に置くという野望をもって暗躍、ついにはバケモノまでも復活させてしまう。そうなれば当然・・・という展開になる。
大迫力のバトルシーンは言うまでもなく、スーパーマン、バットマン、レックス・ルーサーそれぞれがちゃんと描かれれいたし、最初から最後まで楽しめる映画だった。
まぁ最終的には、DCコミック版アベンジャーズの結成が目的のような映画で、涙を返せ的今後の予想はつくのだけど、それはまたその時にということで。
タイトルそのままにスーパーヒーローのバトルものという認識で観に行っても良いのではないかと思う。
好感度:★★★★
ジェシー・アイゼンバーグのレックスが良かったな。こういう嫌らしい役がホントうまいんだよね、彼。
| 固定リンク | 0
コメント
たしかにジェシー・アイゼンバーグのレックス・ルーサーがハマり役でしたよね♪
さらには意外とベンアフのバットマンも良かったように思います。
ただ、出来れば彼単体の作品を作ってから、今作を作った方が良かったような…。
とりあえず、ド派手なアクションを楽しむ作品でした。
投稿: BROOK | 2016/03/29 19:56
続編と言うのは聞いていたんですが、そうかぁ~~、ここからかぁ~~ってのは、ほんと感慨深かったし、興味ありました。
日本でも、東京タワーや国会議事堂は何度壊されても、次週には元に戻っているという特撮ヒーローもの。これがお約束だから、スーパーマンの地球逆回しもOKなわけで・・。
そんなわけで、えっらい引き込まれた前半と、3人でラスボスと戦うのは、別物映画のような気がしました。
でも、ベン君バットマン、けっこう良かったです。
投稿: mariyon | 2016/04/03 16:13
たいむさん☆
高評価ですね・・・?
エンタメで突っ込んではいけない部分を軸にしているのは、なかなか良かったです、確かに!
最後、結局怪物を出してやっつけて終わり~~はちょっと無いなぁと思っちゃいました。
投稿: ノルウェーまだ~む | 2016/04/05 11:13
■BROOKさん、こんにちは
にジェシー・アイゼンバーグは一癖ある役どころが本当にウマイです。
やっぱりド派手なアクションを愉しむ映画に思いますし内容に過度な期待しなければって感じでしょうか。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/04/05 12:58
■mariyonさん、こんにちは
そうそう、ここからかぁって感じにひきこまれた前半と趣旨が変わってしまったかのラストは微妙です。
でも、そうなんです。ベンのバットマンがなかなか良くって。
ベイルの「ダークナイト」とはちゃんと差別化出来ていたのではないかと。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/04/05 13:17
■ノルウェーまだ~むさん、こんにちは
この手の作品は概ねご祝儀評価です(笑)
アクション映画としてならド派手演出はスゴイの一言だし。
とはいえ、入口は良かったのに結局はそれかってところは私としてもマイナスです。
最初のテーマは忘れないで欲しいものです。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/04/05 13:48