「ヘイトフル・エイト」みた。
お話は、男女8人が大吹雪により避難と休憩のために立ち寄った雪山の中の一軒の山小屋の中での出来事で、ほとんどが会話劇といった感じ。でも、どいつもこいつも曰く付きやらワケありやら、とにかく胡散臭い連中ばかりでピリピリした状況が果てしなく続くことになる。何故ならば、集った者の中には賞金稼ぎとそれに捕まって護送中の女賞金首が居り、山小屋に女の仲間が彼女の救出のために紛れ込んでいた為である。
素性が割れている人間も少なくないが、誰に対しても安心は出来ない。どこまで本当でどこまでが嘘か。誰が味方で誰が敵か。それは単数が複数か。そういう風に描かれているし、ついついそういう風に見てしまう。
ただ、きっと最後は誰も残らないんだろうなとは思うのだけど。
結局のところ、時代を鑑みつつ素直な目で見ればそのまんまってことなのだけど、あえて思惑に嵌ってアレコレ推理しながら成り行きを愉しむのが良いのではないかと。
心配していたバイオレンスシーンはまぁいつもどおりといったところで待ったも容赦なし。善人も悪人もバッタバッタ。飛び散る血の量もパンパない。ほんとここまでやられると笑うしかなくなるんだな。酷いのは解っているのだけどなんだか痛快。
日頃は捕まった主人公側を敵側が雄弁たれながらじわじわ殺そうとして最後は逃げられる、返り討ちにあうなどがお約束であり、「さっさと殺せばいいのに」(話が終わるのでソレはないと判っているのだが)と思うこともしばしばなだけに躊躇のない瞬殺はドッキリするけれど案外小気味良かったりするのよね。
まぁ吐血やら脳みそやらを顔面に受けまくっちゃった彼女には「うぇ~」って思って半分苦笑いだけど。
3時間近い尺であり、8人が山小屋に集結するまでや脇道話が長い気もするのだけど、まぁ事が起こればあっという間。好き嫌いはありそうだけど、嫌いでなければそれなりに楽しめる映画かと。
好感度:★★★++
しかし、あの登場はタラちゃんに「ちょっとアンフェアではないんかい?」とツッコミを入れたい気分。まぁ後できちんと種明かしをしてはいるのだけどさ。
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コメント
バイオレンスシーンはタランティーノ監督ならでは…でしたね♪
ジェニファー・ジェイソン・リーが凄かったとしか言いようがなく…。
終盤はまさかの展開に。
まさかそこから!?と。
3時間近い上映時間はあまり苦にはなりませんでしたね。
投稿: BROOK | 2016/03/01 19:43
こんにちは。
ジェニファー・ジェイソン・リーって、実は同年代なんだけど(笑)のっけの鼻水飛ばし(?)からやることなすこと雑で、顏があんなに酷いことになっても笑うしかなかったわ。
最後はキャリーだったよね(笑)
起承から転結までが長すぎたけど、それなりに楽しめました。
彼女とサプライズのお蔭かも^^
投稿: オリーブリー | 2016/03/03 18:52
たいむさん☆
タラちゃんの映画は、グロければグロイほど笑えるのがお約束ですよね~
序盤はちょっと長いなぁと思ったけど、飽きさせずに最後まで観られました♪
投稿: ノルウェーまだ~む | 2016/03/05 15:58
■BROOKさん、こんにちは
ほんと、そこから?でしたね。
なぜか見やすいタラちゃんのバイオレンスシーン。
みんな悲惨なのだけど、特にジェニファーが印象に残りました。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/03/07 16:59
■オリーブリーさん、こんにちは
ジェニファー・ジェイソン・リーがどんなタイプの女優さんか知らないのだけど、見事に女を捨ててましたね~。そもそも女扱いされてないし。
それにしても不憫というかなんというか、ほんと笑うしかないですよね。
終盤のサプライズもあって、最後には長さとか忘れちゃう楽しさでした。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/03/07 17:04
■ノルウェーまだ~むさん、こんにちは
>グロければグロイほど笑える
なんでかそうなんですよね。
振り切ってしまってるからかな~~
同じく、飽きずに最後まで楽しめました♪
投稿: たいむ(管理人) | 2016/03/07 17:05
こんにちは〜

待ちに待ってたタラ作品もちろん楽しみました〜
今日はほんとは二回目行こうとしてたけど、
3時間もあるとやはり簡単に時間のやりくり出来ませんねー
リンカーンの手紙が今回キーでした☆
投稿: mig | 2016/03/16 11:39
■migさん、こんにちは
そうなんですよね~。3時間の縛りはちょっとキツイ。
面白かったけどもう少しスッキリ作って欲しかったかな。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/03/22 10:37