「白鯨との闘い」みた。
生き残りの乗組員:ニカーソンは酒浸りの生活を送っており、メルビルが全財産を渡してでも座礁して沈没したといわれる〈捕鯨船エセックス号〉の真実を語って欲 しいという依頼を断り続けていた。実はニカーソンの妻は、隠された彼の苦悩を感じ、誰かに語ることで彼が少しでも楽になれるようメルビルと連絡を取っていたのだった。それでも訪ねてきたメルビルを追い返そうとするニカーソン。そこで妻も憤慨。生活の困窮を訴えて夫を叱咤激励、ようやくニカーソンはぽつりぽつり過去の出来事を語り始める、というところから話は始まる。
〈捕鯨船エセックス号〉の船長のポラードは捕鯨の町:ナンタケットの名家の御曹司で若輩者だった。そして一等航海士のオーウェンは経験も技量も申し分ないものの出身が異なることでいつまでたってもよそ者扱いされていた。そして今度の捕鯨では船主から前回の実績によって船長昇格を約束されていたにもかかわらず反故にされるという経緯があった。そんな2人のウマが合うはずもなく、船出は前途多難を予想されるものだった。
出港してほどなくトラブルの連続に見舞われるエセックス号。全ては功を焦る船長の経験不足における判断ミス。さらに肝心のクジラが居ない。船倉を空にしたままでは帰れない彼らだけに焦躁感は募る一方。
しかし、寄港した港町で普段は人間が立ち入らない海域にクジラの大群が居るという情報を得る。ただその情報元はその海域で魔物のような白い巨大クジラに遭遇し、船を壊され、何人もの船員を失い、我が身も片腕を失ったという船長だった。
それでもクジラの情報に2人の利害は一致、その海域に進路をむける。
果たして、そこにクジラの大群は居た。そして白鯨も。
白鯨は漁に出た小船を襲撃、やがてエセックス号にも襲いかかってくる。しかしそこでオーウェンが果敢にも戦いに挑んだことが裏目にでてしまいエセックス号は大破、沈没してしまう。
真実の話はここからが本番だった。つまりは漂流の過酷な体験談ということになる。
陸から遠く離れ、誰も寄り付かない海域での漂流。言われるまでもなくその凄惨さ、悲惨な状況、最悪の事態が想像させられる。
嵐の中でのシーン、白鯨との戦いのシーンなど、迫力ある映像は見事で是非スクリーンで、と勧めたくなるものだけれど、その後のことを考えると、覚悟はいるぞ、と言っておきたい。
それでも、それほど後味は悪くないのが救いかな~と。
好感度:★★★++
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コメント
白鯨とのバトルも見応えあるのですが…
今作のメインはその後にありましたね。
人間が生きるために必要なこととは…
考えさせられる展開でした。
たしかにそれほど後味は悪くなかったと思います。
投稿: BROOK | 2016/01/23 06:37
はい!
私もソー狙い(笑)
てっきりダメだったんだと思いきや(苦笑)
邦題はミスリードだったなー。
後半、楽しむ脳から考える脳になっちゃった(笑)
風邪、早く直してくださいねー。
お大事に。
投稿: オリーブリー | 2016/01/24 21:30
こんにちは。
序盤、イケメン祭りに、大喜びしておりました。
邦題から、このイケメン達が鯨と死闘を繰り広げるのかな~?と思っておりましたら…。
びっくり。
生きる事ができるか、の根本との闘いに。。。
だから、戦ではなく闘なのかな?と思ったりも。
渇水地域の香川県民ゆえ、
お水の無い事の恐ろしさは承知しておりますので、
後半、とっても怖かったです。
投稿: みぃみ | 2016/01/28 10:07
■BROOKさん、こんにちは
生きる戦いのお話でしたね~
嫌な予感そのまんまではありましたが、潔い終わり方で少し救われました。
なにはともあれ迫力の映像でしたね。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/02/01 15:03
■オリーブリーさん、こんにちは
そそ、ギリダメかと思ったのに、動うてほっとするやら肩透かしのようやら(^^;
後半は「ライフ・オブ・パイ」を思い出しつつこれが現実かな~っておもいつつみてました。
毎年この時期は体調をくづしやすいみたい。
環境の変化が一番の要因なのでしょうが。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/02/01 15:07
■みぃみさん、こんにちは
イケメン祭りがサバイバル物語に。
極限の物語はどんなものでも痛くて切なくなります。
水不足は切実ですよね。かとおもえば台風の連発だったり。せめて備えあれば・・・とうことで、お気を付けください。
投稿: たいむ(管理人) | 2016/02/01 15:13