「ターミネーター：新起動 ジェニシス」みた。

「ターミネーター」のシリーズ5作目。
久しぶりにシュワちゃんが完全復帰して重量級のドンパチアクションが楽しめたけれど、タイムトラベルが絡んだモノは何かあるとすぐ”分岐”して何でもアリにしてしまうから困ってしまう。
これまでのシリーズありきとはいえ別の時間軸で進むストーリー。頭がこんがらがりそうになっちゃった。

何だろう、過去が未来を変えたのか、未来が過去を変えたのか、いったい世界はいくつに分岐してしまったのか、もはや色々なものが作用し過ぎていてワケがわからない。
こうすることでシリーズ4作及びTVシリーズのスピンオフも含めて、何もかもが現実で事実になるという裏ワザ中の裏ワザを行使しているわけで、この先何が起こってもおかしくない。仮に1作目の世界が「改変なし」の原点として、その過去も未来も、そこから派生したすべての時間軸における世界での過去も未来も、どこからでも干渉が可能ってことになってしまったわけでしょう？

そんなだから深く考えてはいけないと思うのだけど、ついつい考えてしまう。
今回、1作目のようにジョンに遣わされて若きサラの元へとカイルがトリップしたら、敵であるハズのT-800がサラの護衛役としてその何年も前に送り込まれ、カイルが来るのを待っていた。なら、そのT-800を送りこんだのは誰？とかね。
概ね、今回の時間軸での記憶を持ったまたどこか別の時間軸の未来におけるまともなジョンあるいはカイルといった、ジョンの出生の秘密を知る誰かってことなのだろうけれど、こうなるとイタチごっこも良いところ。回数を追うごとにスカイネットも学習していくからさらに巧妙な対抗手段を講じてくるし。いったい何をどうしたら終わるんだろうとか思ってしまう。
またこの感じだと、サラがジョンを産まなくても話は成立するのではないかとすら思ったり。せめてこのまま続くのならば最終的なオトシドコロはきちんとして欲しいなって思う。

今回単なるリメイクやリブートでないところは面白かったけれど、終わりようがないのも如何なものだろうか。敵が味方に、味方が敵に・・を延々繰り返したりするのもなぁ。
老シュワVS若シュワとか、ほぼ不死身な液体金属T-1000のしつこさとか、懐かしさからそれだけで楽しめるところではあるけれど、シリーズ作だから楽しめるのか楽しめないのか、そんな感じかな？

好感度：★★★++

サラとカイル、顔の大きさが違いすぎだよねぇ。2人のアップは笑えてしまう。