「HERO」みた。
木村拓哉主演によるフジテレビのドラマ『HERO』の8年ぶりの劇場版第2作。
TVシリーズシーズン2のメンバーを中心に、シーズン1でのヒロイン雨宮舞子が復帰を果たしたもので、これまで以上にハードル(壁)の高い事件の捜査に乗り出すといった内容。
わざわざ映画で有る必要はないものとは思うけれど、久々に久利生&雨宮の息の合ったやり取りはやっぱり愉快で、また有耶無耶になってしまった2人の関係もそれなりの進歩が見られて良かったかなと。
今回の最大の壁は「大使館」。敷地内での治外法権に、外交官特権という法律が久利生の捜査を阻むことになる。
周囲の誰もが「これは無理、どうしようもない」と判断するものの、諦めの悪い久利生はどうにかしてその「国境」を超えようと死力を尽くす。そうするとそんな姿にうっかり影響を受け、自分たちに出来得る最大の助力を自主的に行っちゃうのが城西支部の面々で、検事となった雨宮もついつい昔のように動きだしてしまう。
そうしてひとつになった彼らは、人の心を動かし、とうとう「天岩戸」を内側から開けさせる。
現実的にはまず起こらないことだろうなとは思うけれど、そうなったらいいなと思わせてくれるのがこのシリーズ。たぶん久利生ってキャラは、仮面ライダーとかウルトラマンとかと同列の(ほぼ実在しないであろう)ヒーローなんだよね。
それから、絶大の存在感を放つ雨宮の登場により、シーズン2のヒロイン北川景子演じる久利生の担当事務官:麻木の存在が薄くなってしまうのは必至と思っていた。実際、並び立つことすらなかったわけだけど、麻木の役割として、久利生と雨宮の間にある微妙なところに斜めに突っ込む発言を連発させたり、最終的には核心をつく発言をさせたり、2人に絡むことが出来る人物として存在意義が保たれて、少しほっとした。
これまでのシリーズを見てきたならまず楽しめる作品。初めての人も遡って見たくなるんじゃないかな?まぁシーズン1を今から見直すとやや古臭い感じはするけれど、豪華な俳優陣があちこちに登場しているし、内容は面白いから楽しめると思う。
好感度:★★★★(オマケ)
いちばん笑えたのはやはりスマホの待ち受け画面かなぁ~
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» 劇場鑑賞「HERO」 [日々“是”精進! ver.F]
事件は、“たかが”では終わらせない…
詳細レビューはφ(.. )
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» HERO [心のままに映画の風景]
コンパニオンの女性が、ネウストリア公国大使館付近の路上で交通事故に遭い死亡する事故が発生。
被害女性は、大阪地検灘支部の検事雨宮舞子(松たか子)が調べていた広域暴力団絡みの重要な証人だった。
事務次官一ノ瀬隆史(大倉孝二)と東京地検城西支部へやってきた雨宮は、捜査担当の検事久利生公平(木村拓哉)と8年ぶりに再会、 合同捜査をすることになる。
交通事故が大使館と何らかの関係があるので...... [続きを読む]
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» HERO [だらだら無気力ブログ!]
つまんなくもないけど、特段面白いってわけでもなく普通。 [続きを読む]
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» 映画「HERO」 [FREE TIME]
映画「HERO」を鑑賞しました。 [続きを読む]
受信: 2015/08/05 23:38
» HERO初日舞台挨拶つき見てきた〜(*^_^*) [ペパーミントの魔術師]
別段なんも考えてなかったんですが、この日ははしごをするつもりでもともと早く来ていて
だもんで1本目のHEROを9時40分で選択したら上映終了後にこんな画面になりましたよと。(;´∀`)
ふ〜ん、舞台挨拶ってこんなに時間かかるんだ。(わわわわわ)
そりゃライブな...... [続きを読む]
受信: 2015/08/12 01:07
コメント
田村にかかってきた電話…
スマホの画面に表示された人物に思わず笑ってしまいましたね。
2期ドラマの時はいつ出るんだろう?と思っていましたが、
まさか映画で、あの一瞬に登場するとは♪
事件的には小さいんだか、大きいんだか良く分かりませんでしたが、
みなさんの掛け合いは面白かったです。
投稿: BROOK | 2015/07/20 12:56
■BROOKさん、こんにちは
すっかり相互的なネタになっちゃいましたね。
確かに奥さんが登場する理由も必要も無かったわけで、こんな風にチラ見せで笑い取るとか、最高の演出でした。
事件の扱いについては「踊る」と被るようなところもありましたけど、理想だし、そうあって欲しいものですね。
松重さんのキレっぷり、素敵でした(^^)
投稿: たいむ(管理人) | 2015/07/20 16:20
キャラ見で満足できる、数少ない作品ですね。
初期の頃の再放送もTVでやってて、また見ると、
やっぱり2人とも歳をとったと感じますが、それでも、あのゆかいな仲間のワイワイした感じ、現実にありえないのはわかっていても、あのアットホームなぬるま湯にいつまでも浸っていたくなります。
内容は。。。ちょっと薄かったかな?
いっそ、2つか3つくらい事件を折り込んであってもよかったかも。
投稿: mariyon | 2015/07/25 18:37
■mariyonさん、こんにちは
そそ、キャラが立ってて裏切られず、それだけでも満足できるシリーズの一つですね。
以前のフジはそういう作品をドラマにするのが上手かったですよね。「踊る」とか「アンフェア」とか、原作はあるけど「海猿」も。
あくまでも「交通事故」の捜査を強調していただけに本当にそれだけで終わってしまったのは残念。
とはいえ、関連してきた暴力団の壊滅やら、海外の薬物ルートとかを絡めたら壮大になりすぎるし、「こだわり」とか「ブレナイ」部分で纏めたのは無難なのかもしれません。
刑事ものとはこのあたりが違うのかもですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2015/07/26 12:21
こんにちは。
映画となるとそれなりに大きな何かを求めてしまうけど、そうですね、現実的ではないけれど、真実の追究や人間関係、こうなったら良いなという理想を見せてくれる作品ですね。
羊さんはアレ(笑)に負けちゃったんですね~~(爆)
投稿: オリーブリー | 2015/07/26 17:39
■オリーブリーさん、こんにちは
そそ大きな壁にぶち当たっている風ではあるけれど、理想的にもうまい事回避してしまうのが心地よいんです。
チョイチョイでよいので続いてくれたらって思うシリーズです。
>羊さん
ブハハ、そこですか!
投稿: たいむ(管理人) | 2015/08/05 07:41