「ハンガー・ゲーム FINAL：レジスタンス（Pert1）」みた。

2012年、2013年公開の『ハンガー・ゲーム』シリーズの3作目で、完結編（2部作）の前編。
上映前に2分程度の前2作のダイジェストはあるものの、前2作はちゃんと観ていたほうが良いと思われる典型的なシリーズ作品。
2部に分割された完結編のため、前編である今回は後編での全面戦争に向けての土台作りがメイン。
そのためアクションはほぼ皆無だけれど、情報戦、”プロパガンダのつくり方”が楽しめる前編だった。

流れとしては、特別開催の第75回ハンガー・ゲーム記念大会の闘技場から救出されたカットニスは、幻の第13地区に収容され、彼らを主体とした反乱軍に”革命のシンボル”として加わり、スノー大統領が仕切る”独裁国家パネム”に対して本格的に反旗を翻すことになる、というもの。

2作目のラストで離ればなれになったカットニスとピータ。逆に捕虜となったピータはパネム側から「停戦」を訴える広告塔の役割担わされてしまう。
それが彼の真意ではないと信じるカットニスは、ピータや彼とともに捕虜とされているゲームの勝者たちの救出を反乱軍への参加条件とし、了承されたことで活動を開始する。

カットニスにしても名ばかりのリーダーで、大人に良いように使われている広告塔、祀り上げられた象徴でしかないのだけれど、確かに、決心した彼女自身の言動には何らかの力があるように感じられ、またそれを巧いこと編集して全地区に放送し、抵抗の意志を持つ人々の士気を高めて行くのだから第13地区の上層部も大したものである。

各地で決起し始め、漸くカットニスの映像がピータに届いたところで、彼らの救出作戦が開始されるものの、それはパネム側の想定内のことで、もはやピータは用済み扱い。殺されていないだけ儲けモノといった風。

いよいよ真っ向勝負か、ピータは復活するのか、というところで「後編へつづく・・・」。
今度は激しいアクション満載で、息つく暇なしになるのではないかと予想。
公開は11月20日予定ということで、今年の年末は色々楽しいことになりそうだ。