「蟲師 (特別編) 鈴の雫」みた。
このシリーズは何から何まで独特の世界観で出来ているので、かいつまんで説明できるものではないのだけれど、ごくごく簡単に言えば、本来関わることのない”ヒト”と”蟲”とが稀に接触してしまった時に起こる様々な事象から、人間の深いドラマが描かされている。
原作の感想で書いたことだが、『蟲師』のお話には関わる蟲の種類・特性から、自己犠牲系(家族愛タイプ)・再生系(自然の掟・自浄作用・守護タイプ)、特殊能力系(寄生タイプ)、現象系(ナガレモノ:共生タイプ)、天罰系(自業自得タイプ)等がある。今回の「鈴の雫」も「棘のみち」も自己犠牲系で、胸が締め付けられるような切ない話。けれど、決して暗い気持ちをだけを引きずってしまうようなものではなく、どこか希望のようなものが感じられ、優しく温かい余韻を感じて終わることが出来るようなものになっているところが素晴らしいと思っている。
とにかく、うまく説明できないので「観てみて」としか言いようがない。世界観はファンタジーだとしても、人間模様はリアルそのもの。あとは好みの問題。
ただ、「1本で」という監督の願いは叶い、個人的には幸運にも完成系を鑑賞できたことを嬉しく思いはするけれど、いかんせん上映館が少なすぎるのが残念で、勿体無いとも思う。
劇場へ足を運ぶことが出来ない長年のファン、TVでアニメを見ていた人たちの為にも、出来ることなら「鈴の雫」もいつかTV放送してくれたらと思う。
好感度:★★★★
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コメント
たいむさん☆
「蟲師」大好きです。
続章からは持ってないですが、DVDもコミックも全巻娘が持っています。
キングオブ切なさですよね~
映画やってるなんて、知らなかったわ…
これは続章でやったお話だったかな?
投稿: ノルウェーまだ~む | 2015/05/26 10:25
■ノルウェーまだ~むさん、こんにちは
私も大好きです!
原作でもアニメでも切なさに何度泣いたか分かりません。
娘さんと同じく、引っ越し前はDVDも原作も持っていたのだけど、泣く泣く処分してしまって大後悔中。
映画は現在公開中で始まったばかりです。
2本立ての1本目は続章の合間に放送されたものですが、2本目は完全新作です。
原作の最終回同様、ああ、終わってしまったなぁ~と感慨深くなります。
投稿: たいむ(管理人) | 2015/05/26 15:35