「トランセンデンス」みた。
ジョニー・デップ主演作品。
それはともかく(・・なんかいっ)、しゃべるAI(ロボット)が大好きな自分としては、”自我をもったAI”がらみの作品は大好物。今回はロボットでこそないものの、『2001年宇宙の旅』以来、”コンピュターの反乱”は人間の技術の進歩に比例して現実味を帯びてしまうような気がしないでもなく、今回はどんな作品なのか楽しみにしていた。
ということでこの作品の設定は次のとおりだった。
自我を持つスーパーコンピューターを研究開発している科学者:ウィルは、反対派組織の凶弾に倒れてしまう。しかしウィルの妻:エヴリンによってウィルの脳はコンピューターにアップロードされ、肉体は死を迎えるもののウィルの意識はコンピューターの中で生き続け、ネットと繋がることであらゆる情報(知識)を得、その進化からウィルは人間を超越する存在となる。
とにかくウィルは加速度的に進化し続け、あらゆる不可能を可能にしてみせはじめる。それは反対派や1部の研究者が危惧することの現実化を意味していた。
その人間を超越した存在は果たして本当にウィルなのか?がポイント。
ウィルは、彼が開発していた”PINN”というほぼ完成に近かったAIのコアを使用してアップデートされていたこともあり、もしかしたら”PINN”がウィルを装っているという可能性も否定できないわけだ。しかし証明するすべはないので「いずれにせよ」といったところなのだけれど、ウィルかそうでないかがこの作品では重要な意味を持ってくる。
結局のところ、そうであってそうでなく、そうでもないけどやっぱりそうで・・・なんだろうな。急速に理想の力を得た人間は、生身の人間であっても”人間”でなくなってしまうところがあるようにも思うしね。
なんというか、コンピューター:ウィルは力加減と使い方のところで人間性を失ってしまわなければなぁ~とか思ったり。”良かれ”の気持ちが機械的に作用し、合理的に機能するとああなってしまうのかも? 気遣いなのか、監視なのか、この差は大きい。
ただ”再生”技術などは使い方さえ間違わなければどれだけ素晴らしいものだろうかとか思うし、折り合いをつける方法がなかったのか、何故全否定なのか(それですべてを失ってしまうのもどうかと)考えずにいられないところだった。
ヒトが造っておきながら、ヒトを超える存在になると、それをヒトは恐怖し破壊を試みるって、どこか神と人間の関係に似ている気がする。結局のところ、ヒトは人を一番恐れているってことに他ならなかったりして。
好感度:★★★++
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ジョニー・デップ主演ですからね〜
見逃すわけにはいかないです。
人工知能PINNの開発研究に没頭するも、反テクノロジーを叫ぶ過激派グループRIFTに銃撃されて命を落としてしまった科学者ウィル(ジョニー・デップ)。だが、妻エヴリン(レベッカ・ホール)の手によって彼の頭脳と意識は、死の間際にPINNへとアップロードされていた。ウィルと融合したPINNは超高速の処理能力を見せ始め、...... [続きを読む]
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【ストーリー】
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コメント
アップロードされたウィルがどんどん進化していき、
データセンターまで作るという展開は面白かったです♪
ただ、最先端の医療技術を導入した途端、敵扱いされてしまうのはちょっと…
たしかにナノマシンで繋げてしまうのは良くないとは思うのですが、
もう少し着地点が上手く見いだせなかったのでしょうか?
そこが残念でした。
投稿: BROOK | 2014/06/28 19:50
■BROOKさん、こんにちは
そうそう、あんなに進化しちゃうまで何してたんだよって感じではありました。
意味深なラストと、破壊からの再生って部分は、「ノア」と被るモノを感じちゃいました。
投稿: たいむ(管理人) | 2014/06/28 21:55
こんにちは♪
この手の小難しいSF話があまり得意でないんで、言いた
いこと&描きたいことは何とな~く程度にしか掴みきれ
てねぇところですが、ウィルとRIFTの言い分も互いによ
く理解できたりで、思い考えさせられたりして響くとこ
ろは大きかったです。
ちょいとズレるんすけど、本作を観てつくづく手間ぇは
文系&アナログ人間だなぁと……r(^^;)
投稿: 風情♪ | 2014/06/29 12:01
■風情♪さん、こんにちは
アイディアとか面白いのだけど、結局どーしてもそういう方向にしかならないのが、そもそも人間の限界って気がしてます。
コンピューターが暴走するのは、人間が悪いからなのにね。
途中からグダグダになった感じだけど、色々考えるところはある話でした。
投稿: たいむ(管理人) | 2014/06/29 22:32
こんばんは♪
設定はなかなか面白いのですが、いろいろとどうなの?というところが結構ありましたね 汗
最終的にはジョニーが見られたからまぁいいか...なんですげとね、笑。
投稿: yukarin | 2014/06/29 23:19
■yukarinさん、こんにちは
特に後半からツッコミどころ満載になってしまいましたね。
ジョニーのご威光もこんなのが続くとヤバイ??
投稿: たいむ(管理人) | 2014/07/01 13:11
たいむさん☆
未来は人工知能に牛耳られてしまうことが、もはや決定事項なのか?と私も思っちゃいますねー
スーパーコンピューターなら人の病気までちょちょいのちょいとなるかどうかは別として、はやり人は未知なるものへの恐怖から逃れられない生き物なのでしょう。
投稿: ノルウェーまだ~む | 2014/07/01 18:20
■ノルウェーまだ~むさん、こんにちは
スパコンがというより、万能ナノマシンの開発が病気やケガを治療するという可能性は否定できませんが、あそこまでとなるとやっぱり絵空事になっちゃいますよねぇ。
実際にあんなことができるようなったらそりゃ怖い。
人工知能が自我を持って超越してしまうってことは、人間が神を作るのと同じ原理な気がしてます。
投稿: たいむ(管理人) | 2014/07/01 19:25
こんばんは。
そうなんですよね、再生技術って素晴らしいもので、だからこそ、使い方ひとつでとんでもなことにもなっちゃうんだけど、今作、最初からゼミ学生のレジスタンスみたいなのがいたばっかりに、ウィルのやりたかった事が何となくボヤケちゃったような気がするんですよね。
かと言って、あの集団の正義もいまひとつオカシイような、、、。
少なくとも私は理解できませんでした(苦笑)
投稿: オリーブリー | 2014/07/07 01:37
■オリーブリーさん、こんにちは
実は前半ウトウト(^^;
なのに後半はどんどんグダグダに。。。
他人乗り移って「僕だよ」って言われても、「それはないでしょ」ですよね。
結果ありきで作られて感じの作品。一見綺麗に終わらせていたけれど、もうひとひねりふたひねり欲しい映画でした。
投稿: たいむ(管理人) | 2014/07/07 09:40
壮大な作り話をらしくみせるSF大作は好きです。
しかも、その根底が愛情ですから、一番大好きな部類のSF(笑)
暴走AIは人類にとっての暴走なのか、一握りの人間にとってなのか?
それとも地球的になのか?
そんな余韻もよかった気がしますが・・・。
ジョニーさん、これで大コケって、やっぱ、白黒はっきりしない作品は本国ではウケないですね~~。
投稿: mariyon | 2014/07/09 09:00
■mariyonさん、こんにちは
愛情系SF好きでしたか(笑)
高度な知能を持って進化したAIは必ず暴走(人間にとって不都合な)するもんなのか?
少なくともソフトバンクのペッパーくん見ているとそんな世界は妄想のようにも思えてきますが・・・
最近のジョニー作品、パッとしませんねぇ。
投稿: たいむ(管理人) | 2014/07/11 09:24
こんばんは!
いろいろなジョニーが堪能できたのは良かったですが・・・
ラストとかどうなの?って思ってしまいました。
ウィルと切れてしまった人たちが気の毒でした。
投稿: みすず | 2014/08/05 23:58
■みすずさん、こんにちは
人間がスキャンされても、やっぱり機械は機械になっちゃうものなのか。
ゾンビ部隊、やっと不自由が解消されて人並み以上になったのに、ほんと気の毒でした。
投稿: たいむ(管理人) | 2014/08/06 10:45