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2014/05/18

「機動戦士ガンダムUC episode7-虹の彼方に-」みた。

Ep7

「ガンダムUC」としても、宇宙世紀としても、集大成といえる最高の締めくくりになっていたと思う。
本編に入る前に約25分にも及ぶ宇宙世紀ダイジェスト『episode EX -百年の孤独-』が上映されたのだけれど、これがまた良かった。ここで世界観と歴史の流れを再確認してから「episode7」のラストを見ることによって、より感慨深いものになった気がした。
そして着地点は同じでもアニメオリジナルとして加えられていたエピソードも良かった。アニメの宇宙世紀シリーズとしてはニヤリとしてしまうものでもあったしね。

「ラプラスの箱」がはじまり地〈インダストリアル7〉にあると判明したことにより、ネエル・アーガマに集いし精鋭たち、ネオ・ジオン軍、地球連邦軍の各勢力がそれぞれの目的や思惑のために〈インダストリアル7〉へと向けて一斉に行動を開始する。そして地上でも「箱」の開示による既得権益の消失を恐れたビスト家のマーサとマーセナス家のローナンが事態の収拾として〈インダストリアル7〉自体を消滅させようと《コロニー・レーザー》の稼働を図る。

とにかく戦闘に次ぐ戦闘で全体のほぼ半分は戦闘シーンのような今回。主役機の有無に関わらず、どの戦闘シーンも非常に丁寧かつ詳細に描かれているから凄いのなんの。瞬きするのも勿体無いくらい素晴らしい映像だった。
そして人間の物語もいよいよ核心に触れることになるのだけれど、結局のところすべてを託されたバナージの今の答えとしては「何が正しいかではなく、何を信じ、何を求めるのか」ということで、つまりはそれが”無限の可能性”に繋がっていくってことにもなり、そのひとつがニュータイプであり・・・と不確かなエンドレスな話としてではあるけれど、とりあえずは帰結した。そして表の世界でもミネバの演説から世界が動き出すのが感じられ、毅然と終わりを受け入れるマーサやローナンらが描かれた〆になっていた。
ということで、感覚的な部分はそれぞれの解釈によるところになるのだろうけれど、どの大人たちも潔くもカッコ良い締めくくりで描かれていたのが少し嬉しかった。

小説既読者としてはアニメオリジナルエピソードがどんなふうに描かれるのがとても楽しみにしていた。
まずは小説には登場しない〈ネオ・ジオング〉の登場。これはファンサービスであり、ひとつの可能性(解釈)を両立させるアイテムとして大成功だったと感じた。最初はあまりのバカデカさとあのフォルムに苦笑いしただけだったけれど、ラスボス機としてはこれ以上にないハマリMSに思えた。
そしてサイアムとフル・フロンタルとの対峙。これはあって良かったと思った。あのタイミングであそこに現れるというのはあまりにベタな演出ではあるけれど、彼らの会話がより世界を解りやすく説明してくれていたように思った。
これらにより、サイコフィールドに包まれたまま帰ってこなかったアムロとシャアに対して肉体に帰還したバナージとの差はなんなのか、そしてサプライズな彼らの登場によりフル・フロンタルに宿ったものとか、ひとつになったアチラの世界とか、妄想がどんどん膨らむことになった。

足かけ5年。当初の予定どおりには行かなかったところもあったようだけれど、最終的に延長したことでより素晴らしい作品に仕上がったというのは結果論でもないと思う。原作の巧さはもちろんだけれど、若手声優陣の成長がそのままキャラクターとリンクしていたところもあったし、丁寧に作られた作品はやっぱり結果に現れるというものだ。

戦争の問題とか人間の問題とか、現実世界に絡めて思うところは色々あるのだけど、とりあえず今は「ガンダムUC」の素晴らしい完結に、おしみない感謝と拍手を贈りたいと思う。

好感度:★★★★★

マリーダさんのところは原作でもボロ泣きしたけれど、やっぱり涙がこぼれてしまった。ううっ。

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コメント

おつかれさまです。
やはりマリーダの運命は変わりませんでしたか。まあワッツのが変わったからいいかな。
ネオジオングが登場したのはよかったけど、ファーストのジオングみたく動きまくっての戦闘を期待してたのにあんまり動かないので、すこし残念でした。
だけども、リアルタイムでファーストから見てた人間ですので、この4年間はすごくラッキーな期間でした。

見直すたびにいろいろと、新しい感想が出てきてたまらない作品ですよね。隣人とあーだこーだと言い合うのが楽しいです。
この後に続くガンダム作品との出合いも楽しみです。

投稿: りね | 2014/05/23 19:34

■りねさん、こんにちはsun
マリーダの運命は変えようがなかったし、変えてもらっても困るのだけど、トライスターは扱いそのものが変わっていたからその御かげなんでしょう。

ネオジオングはとにかく巨大過ぎなのかも。機敏に動けないのならばあれで精いっぱいなのでは。とりあえずまず足を完全に破壊してくれたのはサービスだなぁって思ってましたが。

>隣人とあーだこーだ
良いですね~。今近くにガンダム話で盛り上がれる仲間がいないんですよね。
コメントありがとうございました。

意外に楽しめた『ガンダムビルドファイターズ』だったけれど、次なる「オリジン」や、富野監督の『ガンダム Gのレコンギスタ』も楽しみです。

投稿: たいむ(管理人) | 2014/05/24 14:50

たいむさんこんばんわ♪

勉強の息抜きがてらも兼ね自分も遅れて鑑賞しましたが、いやはや素晴らしかった。正に宇宙世紀の集大成を思わせる内容でしたね^^

頂いた小説をまだ完読してませんので(汗)、ラプラスの箱の正体とかが今回凄い気になってたんですけども、これは以前たいむさんが仰ってたように「それだけ?」という反応も頷ける中身でもありました、確かに^^;
ただあんな些細なものでも、開示されてればニュータイプの扱いなんかも随分変わっていたんじゃないかと思えば、些細ながらもやはり重要で重いものに感じられた次第。

あとMSの戦闘シーンもかなり良かったですね。終盤のネオ・ジオングとユニコーン×2のような派手で迫力ある戦いも良かったですけど、個人的にはネエル・アーガマの甲板で戦ってたジェガンとシュツルム・ガルスのシーンに鳥肌ゾワワw今までのエピソードもMSの動作は丁寧だったと思いますが、最終章ゆえかやはり本作が一番力が入ってた気もしますね♪


※それと先日の件も色々有難うございました^^ep7観終わった後、ネオ・ジオング解読本の方も楽しく拝読させてもらいましたよ♪

投稿: メビウス | 2014/05/25 22:06

■メビウスさん、こんにちはsun
予定どおりご覧になったようですね。
これで心置きなく勉強に励める?(笑)

本当に素晴らしい完結編でしたね。予定を変更してでも7話にしてくれたことを本当に感謝したいです。

ラプラスの箱とか、フル・フロンタルの正体とか、開けてみればなんてことのないはないだけれど、重要なのはソコではなくって・・って話のつくり方が上手かったし、じゃあ何がって部分は最後にわかりやすく語ってくれたし、結論はないけれど良い〆になってました。
それについては、永井さんの収録分が間に合っていたことをとても嬉しく思います。まさかこんなに早く逝かれてしまうなんて思ってませんでしたし。
ガンダムも35周年。セイラさんやブライトさんはじめ、ザビ家の方々なども少しずつかけ始めていたりもして、改めて時の流れを感じます。
失礼ながら「オリジン」にしても池田さんがお元気なうちに・・とか思ってしまいますね。

>ネエル・アーガマの甲板
そうそう、息を呑むような戦闘でしたよね。
とにかく、これまでもそうですけど、すべてのMS戦が丁寧に作られていてかどれもがカッコよく見えちゃいますね。

>ネオ・ジオング解読本
これも半分はガンプラの販促物みたいなものだったけれど、少しでも参考になったのならば嬉しいです(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2014/05/26 18:06

たいむさん、こんばんは!

未来に希望をつなげられそうな感じのエンディング、良かったです。
ファースト・ガンダムは名作ですが、希望よりも切なさのほうが勝ってしまっていて、なにかやるせない感じもあったんですよね。
そのやるせなさがあるからこそ、「ガンダム」のシリーズは続いているのかもしれないですが。
そういう意味で、この作品は「宇宙世紀」の物語に決着をつけた感じもあり、すばらしい大団円だったと思います。

投稿: はらやん | 2014/06/08 21:19

■はらやんさん、こんにちはsun
そうなんですよね。
生還を喜べてもその後は切ないばかりだったり、逆シャアに至っては生還すら喜べなかったり。

現実と同じで明確な答えのないものだったのは同じだけれど、清々しさが感じられてとても良かったです。
ガンダムに影響を受けて育った世代が創り上げたガンダムだからなのかも?

投稿: たいむ(管理人) | 2014/06/10 13:38

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