「ラスト・ベガス」みた。
もちろんそれぞれの人生は山あり谷り、仲間内でも友情に亀裂が入るようなことも有ったようだ。けれど唯一独身を貫いていたビリー(マイケル)がこの期に及んで32歳年下の恋人と婚約
したと報告してきたことから、サム(ケビン)とアーチー(モーガン)は妻を亡くして以来引きこもりがちで疎遠になりつつあったパディ(ロバート)をラスベガスまで連れ出し、ビリーの”バチェラーパーティ”を決行する。
実際のところは、ビリーの結婚祝いもビリーとパディの和解も殆ど建前みたいなもので、サムは家庭円満ながらリタイヤ後のマンネリ生活に飽いており、アーチーは発作で一度倒れてからというもの過保護になり過ぎている息子に辟易しており、それぞれに事情を抱え、羽を伸ばすチャンス到来とばかりの渡りに船のような集結だった。
幼き頃からの長所も短所も知り尽くしている気の置けない仲間たちとの集いは心地よい。子供の頃と同じくストレートにモノを言い合うことが出来、耳の痛い話も彼らからのものとなると響きが違ってくる。
さすがに70歳にもなるとやや自虐的な高齢ネタでのボケやツッコミが頻発することにもなるけれど、”バカ”をするとき誰とするより愉しいのは言うまでもない。
死ぬまでこんな付き合いができたら幸せだよね。
ラスベガスでの刺激的な数日は彼らに友情の絆と尊き人生を再確認させた。
彼らはそれぞれの日常に戻っていくけれど、それぞれに生気を取り戻し、これまでとは異なった日常を始めることなる。誰もに素直にいいなっ思える彼らだった。
ラスベガスでバチェラーパーティといえば『ハングオーバー』がまず頭に浮かび、あちらのあまりのバカさ加減から一緒にするには大御所な方々に失礼な気もするけれど、分別ある大人(老人)バージョンと言えなくもない・・といった感じ。
一見胸焼けしそうな大御所たちの共演だけど、笑ったりホロりとさせられたり、思いのほか軽い仕上がり。それでいてそれぞれに見せ場もあって見応えを感じさせるところはやはり大御所たちのなせる業、なんだろうなぁ。面白かった。
好感度:★★★★
サムのオチはバレバレだったけれど、近所の世話焼き娘の御祖母ちゃん、思いのほか若々しくて綺麗な人で良かったね、パディ♪
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コメント
こんにちは。
ほんとう、「ハング・オーバー」を連想しますよねー。
あのペントハウスに、まさかホワイトタイガーや赤ん坊はいないよね、、、みたいな(笑)
50セントがマジで出てきてビックリでした。
しかもクソ扱い(爆)
(デニーロと映画共演してたからかしら)
大スターが引っ張ったような映画でしたが、それぞれの持ち味を殺し合わない程度が逆に良かったです。
「X-MEN」書けたらまたきますね♪
トラベルに頭整理しないと、ツッコミたくなって(苦笑)
あと、待ちに待った「シャーロック」もワクワクですよん♪
投稿: オリーブリー | 2014/05/31 16:43
■オリーブリーさん、こんにちは
最近ジジババの安定ある作品って好きです。
「ハング・オーバー」を意識したわけではないでしょうが、まるで狙ってないとも言いきれない感じで、50年も経つとああなるのかと安心できるような、心地よい作品でした。
シャーロック、コメディ色がより強くなったシーズン3かなぁ?2話も笑った!
投稿: たいむ(管理人) | 2014/06/01 08:57