「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE 亜空の深淵」みた。
いやぁ~加藤茉莉香のカッコよさは健在どころか、ますます磨きがかかってて、ますます惚れた。
TVシリーズではいきなり”宇宙海賊船「弁天丸」の船長”という重責を任されるという無茶ぶりに始まったものの、次から次へ降りかかってくる無理難題に頭を抱えながらも、物おじしない超ポジティブ思考と柔軟な発想力、行動力でピンチを切り抜けてしまう茉莉香。
実際には表でも裏でも大人たちに守られ支えられ、仲間たちの助けを借りてなんとか”船長”できている茉莉香なのだけど、結局のところ加藤茉莉香自身の器量(素養・素質)からクルーに船長として認められ、信用・信頼関係が築かれているし、色々ひっくるめて本当に「モーパイ」は心地の良い作品だと思う。
基本的には”女子高生”というスタンスがブレナイのが良いのだと思う。茉莉香が所属する「宇宙ヨット部」の(個々の能力高さゆえに暴走気味になる)出過ぎた行動や犯罪スレスレの悪ノリについては結果オーライだから良いというものではないけれど、大人だからこそ手出しできないゾーンにしれっと食い込んで打開策を見つけちゃったりするのは爽快だし、作品的に小難しい部分をかみ砕いて説明するのにちょうど良い役割も担っている。
SFアクションモノであり、情報バトルモノであり、学園モノであり、劇場版もそうした基本ラインを維持したまま、その後の”ある日”の出来事を一つのエピソードとしてたっぷり見せてくれた。
そしてゲストキャラの無限彼方くんが見た目ほど子供過ぎないのが良かった。少しだけ似た境遇にあって先輩的な立ち位置にある茉莉香がこれまでに自身で学んだことを彼方くん伝え、彼もまた自分自身で考えて行動し決断をするという2重の成長物語にもなっていて、(無自覚ながら)ちょっぴり大人の香りを漂わせはじめた茉莉香で、無条件な庇護下にあるの期間も残りあとわずかという現実をきちんと自覚しているのが垣間見られた気がする今回だった。
とにかく勢いがあって、それでいて安定感もあって、元気がもらえるような作品。大好きだ。
好感度:★★★★
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