「グランド・イリュージョン」みた。

冒頭、たぶん視線誘導されてるよねって感じたけれど、「ノー」の答えに確信しちゃったけど、ええ、確かに”ダイヤ７”が妙に印象に残ってました。脱帽！！
そのあとも矢継ぎ早に「フォー・ホースメン」結成以前の個々の鮮やかなテクニックが披露されるのだけど、どれもこれもお見事で、久々に前のめりになる感じでワクワクした。
ほんと、面白かったぁ～

若干、予告編で見せすぎな感もしたけれど、実は映画としても”マジック”そのものはミスディレクションであって本質は別にあり、見せすぎたところで問題ないのだと後で気が付いた。
実際のところ、何度も見ているのにショーをフルーバージョンでみるとその鮮やかさには目を見張り、してやったりには小気味さを感じ、次から次へとテンポの良い進行にはすっかり見入っちゃって楽しんでいる。そうして目先の事に囚われているうちにいつの間にかストーリーの本線から思考が横道にそらされている感じなんだよね。

とにかくこの映画、ド派手な演出と壮大なマジックが隠れ蓑になっていて、なかなか本質に辿り着かせてくれない。本当にマジックのように見ている傍から白と黒がコロコロ入れ替わるし、すっかり煙に巻かれている感じ。それでもだんだん話の流れから「フォー・ホースメン」のバックにいる黒幕の正体は判るのだけど、それが誰なのか、そしてその真の目的が見えてこないから大苦戦することになる。
そして、とうとうバラバラだったものが一つになった時！
これは予測できないわ～ってあっさり敗北宣言だった。

大黒幕の正体の明かし方もクールだったなぁ。近いものほど見え憎いとはまさしく！
インターポールの彼女にもすっかり引っかかってしまったしね。彼女こそが○○○だと登場の時に検討をつけていたわけで。特にメリットの取り調べ時の男女の仲云々といったやり取りによって、いろんな意味でミスリードされてしまったようだ。

芸達者揃いには大満足。久しぶりにジェシー・アイゼンバーグの早口を堪能。アトラスとアルマの兼け合いがグーだし、息の合ったショーも良かった。そしてメリットの催眠術のキーワード「ふざけるな」の２回目には爆笑で、ジャックの見せ場となるマジックを取り入れたアクションやカーチェイスが新鮮。何より、アルフレッド・・ではなくってマイケルとモーガンも共演も嬉しい限りだ。（役どころは腹黒タヌキと腹黒キツネって感じだったけど）。

でも、秘密には錠がかけられ、鍵は捨てられた。一応××劇は終わったけれど、何らかの形で第２の「フォー・ホースメン」が見られたら良いなって思う。
是非また見たい！！

好感度：★★★★+

それにしても”秘密の質問”って結構キケンだったのね。お気に入りとかプライベートアイテムは生年月日や電話番号くらいに危険なんだってはじめて知った。いくつか変更しなくっちゃかも。