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2013/09/20

「許されざる者」みた。

Yuruzarezarumono

クリント・イーストウッドが監督・主演した西部劇『許されざる者』(1992)の日本版リメイク作品。
役者が揃っているとはいえ、ハリウッド作品の日本版はいかがなものかと思っていたが、これが意外にもマッチしていた。北海道の大自然はそれだけで絵になるし、蝦夷がだだっ広い開拓地であるという共通項はじめ、幕末から明治初期の北海道がこうもすんなりオリジナルの設定と置き換えが可能になるなんてという具合で、さらに”アイヌ民族”を絡めることで奥深さまでも追加されたように思う。
邦画ならではの泥臭くささや汚らしさから、逆に動機や経過に軽さを感じてしまうところはあるけれど、良くできた日本版リメイク作品と思った。

実際に当時の日本で懸賞金付き殺しの依頼が認められていたかどうかは知らないけれど(というかダメだよね?)、本当に、うまく置き換わっているなぁーという印象。
拳銃によるドンパチが似合わない日本が舞台なだけに、明治初期のギリギリ”馬”や”刀”が有効ってところが日本らしくて良く(刀の傷は見た目にも痛みが残ってツライんだけど)、やはり北海道ロケが良いのだね。

内容はオリジナル作品とほぼ同じく、それぞれには異なる価値観での善悪の線引きによる正義があり、その食い違いから真っ向対決することになる。
でも映画だから当然のように主人公側が勝利する。見ている方も主人公の葛藤しか見ていないからそちらに感情移入して応援し、その結果にほっとする。実は「勝ったほうが正義」という単純な構図にすっかり相乗りしているんだよね。
でも本当はどちらも正しい部分と間違っている部分を持ち合わせているわけで、勝者も敗者も同じ穴の貉。勝敗だって紙一重の差でしかない。十兵衛だけはそれを深く理解していたようだけれど。

若干バタバタ進行していったようなところはあるけれど、何はともあれ名優が揃っているだけあって重厚感ある仕上がりにはなっている。オリジナルを知っていても知らなくても楽しめる映画だと思う。

好感度:★★★★

金吾が死に際に微笑んで言ったという呪いの言葉。それをそのまま伝えちゃうところがポイントだよねぇ。

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コメント

出演俳優がそれぞれの役を見事に演じていましたよね♪
個人的には柳楽さんの演技に魅了されました。

北海道の大自然の景色も非常に素晴らしく…
この作品にマッチしていました。

オリジナル版は未見なので、
機会があったら鑑賞したいと思います。

投稿: BROOK | 2013/09/20 20:24

■BROOKさん、こんにちはsun
オリジナルは私もずいぶん前に見たっきり。
この映画からなんだか見たくなりました。TVでやってくれないかなぁ。

投稿: たいむ(管理人) | 2013/09/21 14:57

たいむさん☆
なかなかに北海道の大自然が雄大で、役者と言い映像といい素晴らしいものがありました。
オリジナルもきちんとリスペクトしていて良かったのですが、私は動機の薄さと金吾の急な心変わりがちょっとしっくりきませんでした。

投稿: ノルウェーまだ~む | 2013/10/04 18:27

■ノルウェーまだ~むさん、こんにちはsun
うん、私も少しだけ引っ掛かりもあったかなぁ~って印象です。
金吾が唐突に弱腰になっちゃう理由もそうだけれど、動機づけがもう一つで弱さを感じsちゃいますね。
役者は揃ているし、大自然も良かったんだけど。

投稿: たいむ(管理人) | 2013/10/06 15:13

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