劇場版「空の境界 未来福音」みた。
猫の話だったり、浅上藤乃のその後だったり、瀬尾静音はもちろん、瓶倉光溜や識でさえも幸せが予感できるストーリー。
後日談及びサイドストーリーということで、全7章のようなアクションシーンはほとんどない。そこはアニメとしてのこのシリーズに何を一番に求めるのか?ということで、好みに違いはあるだろうけれど、私としては会話中心の動きの少ないものであっても、小説で読んだ時のイメージがそのまま映像化された感じがとても良く思えたし、式が”確定された未来”を切るところなど、逆に映像イメージとして追い付かなかったところも補足されて、シリーズとしてやっとひとつになって完成したなという印象。
中でも一番感慨深かったのは識のところ。
小説でも、未那の「”お父様”がお世話になりました」ってところでのコトバの”使い分け”にヤラレタ感を覚えたものだが、映像でそのままその”お父様”が登場して最後を〆てくれて、しかもやわらかな余韻を残して終わるってのが実に良い感じだった。
シリーズを見てきた方は、出来たらこの作品も見たほうが良いって思う。たとえスクリーンでなくっても。
好感度:★★★★
終わっていたら仕方がないくらいに思っていた先着入場者特典の【奈須きのこ書き下ろし小説『終末録音/the Garden of oblivion』もしっかりいただいた。まだ読んでいないけれど。
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コメント
式が“未来”を断ち切るシーンは見応えがありましたね。
まさか直死の魔眼はそんなことまで出来るとは…。
アクションシーンは無くても、伏線の回収が上手かったと思います。
冒頭に繋がる展開が良かったです。
投稿: BROOK | 2013/09/29 17:44
■BROOKさん、こんにちは
>頭に繋がる展開
冒頭は倉密メルカの確定した未来、対して結果は式が断ち切った別の未来。
冒頭に映像であれを持ってこられると、大丈夫だとわかっていてもちょっぴりドキドキしちゃいますね。
結果的には、どうやってってところが本当に凄かった。ぶちっって切れて、パリンって壊れたところはまた別の感覚でバクバクしちゃいました(^^)
投稿: たいむ(管理人) | 2013/09/29 19:16
前売り買って、ポスターも入手して、わくわくしながら待っていた公開だったので、混雑もがまんして行ってきました。プロットとしての倒置法は、観ているものを引きつけずにはおきませんねぇ。「あれが、どうなるんだ?」
それでも、敢えて言えば、シリーズを知っている人には、おもしろくても、これが初見の人には、「???」であろうと思われること。マニアに支えられているんですよね。
投稿: あかん隊 | 2013/10/03 15:36
■あかん隊さん、こんにちは
>マニアに支えられている
その通りだと思います。
とにかく原作からして時系列がいったりきたり。全部読んで「なるほど」って思う、ゲーム感覚なつくりなんですよね。
劇場公開でも最初から見たはずなのに、第1章はちんぷんかんぷんだった覚えがあります。
既に義手であること知らないので、ナイフで貫かれた手のひらに「うへぇ~」って目を背けたわけで。
とにかく、色々と拘りぬかれた作品ではあるようです。
投稿: たいむ(管理人) | 2013/10/04 16:23
> 式が”確定された未来”を切るところ
全く理に適ってないんですが、ふと、式がドラえもんを一刀両断してる所を妄想してしまいました。
投稿: ふじき78 | 2013/10/22 23:54
■ふじき78さん、こんにちは
カタチのあるモノはすべてを殺す(破壊する)ことができるって設定なんで、”確定”=”カタチ”ってことで一応矛盾はないのですが、ぶっ飛んでますよね。
それにしても、そのカタチが赤くて血管みたいな映像になるとは思っていなかったので、イメージ的にインパクトがありました。
この作品、コアなファンが多いこともあり、あれこれ語るとヤケドしちゃいそうなんですよねぇ。
ライトな付き合いな自分としては見たまんま、感じたまんまで良いかなって。
個人的には、結局のところ純愛モノの部類だと思ってます。
投稿: たいむ(管理人) | 2013/10/23 16:52