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2013/04/09

「スタードライバー THE MOVIE」みた。

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2010年秋から2クール(全25話)でTV放送された学園青春ロボットアニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』の総集編にちょっぴり新作(その後)が追加された劇場版。
地方ゆえに2ヶ月遅れの上映となったが、気に入っていた作品だっただけに上映されるだけでも喜ばしいことで、さらに予想以上に総集編として良く纏められた見応えのある作品に仕上がっていて嬉しくなった。
それもこれも150分という尺の長さによるところ。最近流行りの2部構成に分けることなく、一気に作り上げることにこだわった制作陣のアツイ想いが伝わってくるようだった。

150分とはいえ、さすがに25話+αを集約するとなると多少なり掛け足にならざるを得ない。そして学園モノでもあることからストーリーに絡む登場人物も非常に多く、TVシリーズを見ていなかった方がたには相関関係や彼らが個々に持つ能力など、解らないことだらけだと思われる。
けれど、映画ではあくまでタクト・ワコ・スガタの3人をメインに捉えた物語として構成されており、初心者はそれだけを追えば良いようにきちんと誘導されている。逆にTVシリーズを見ていた私でさえも、ここまで3人だけを切り取らてしまうとその視点から全体を捉える感じになり、改めて3人の関係性とその立場と役割についての理解を深めることになった気がしている。もちろん設定や先の展開、敵味方関わる人々についての知識があるからこそ3人に集中して思考をめぐらすことが出来たわけなのだが(尺を詰めるあたりで若干のキャラの設定の変更もあった気がするが)、映画とTVシリーズどちらが先でも、最終的にどちらも観れば、だれもが納得の行くものになっているのではないかと思う。

そこで、冒頭の新作(その後のお話)の位置づけだが、ここの解釈がすこしばかり難しい。
TVシリーズのラストでは、すべての巫女の封印が解かれたことで、巫女も王も島を出ることが可能になったことが描かれていた。そしてまさに映画の冒頭では、島の外で”サイバディ”と”タウバーン”の戦闘が行われている。
スガタを取り戻そうと、またワコに夢を諦めさせないためにも、あえてワコの封印を解いて”ゼロ時間”を破壊したタクト。それにより現実世界に自ら”サイバディ”を開放することになったタクトだから、そのオトシマエを付けるため(約束を守るため)に”銀河美少年”として闘い続けるのは当然ということなのだろうが、当たり前のようにワコをはじめとした4人の巫女と王であるスガタもタクトと共に闘っている。面白いのがその誰もが”銀河美少年”の姿をしており、能力を発動させることが出来るようになっていることだ。つまりは巫女達は印を一度は失ったものの、その身に再び新しい印を宿し、共同責任としてすべき役割を果たしている今なのだということのようだ。
いやぁ~、冒頭は初めて見る映像だし、スピード感もハンパないし、唖然としちゃったわけで端々にまで目が行き届いていないとは思うのだけど、EDを見てやっと辿り着いたのがこの解釈だったりする。またEDでは冬服を着ているのも印象的。温暖な島では必要のなかった格好は島を飛び出した感を強く感じさせられる。
”ちっさいザメク”や”サイバディ”を操る敵について何も触れられていないのがやや消化不良ではあるけれど(パンフとかなら説明があるのかな?)、変わらずに変わり続けながら常に新しい世界で青春を謳歌し、闘い続ける彼らをしかと感じられたと思う。

面白かったぁ~。Blu-rayやDVDがリリースされた時にはもう一回観たいなぁ。

好感度:★★★★

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コメント

(`・ω・´)ゞ お久しぶりです!自分も公開してわりとすぐに見ました(前売り買ってたんでw)

最初は劇場予約入れる際、尺を見てちょっと不安になり(個人的にテロップ込みで2時間が自分の許容範囲)、パンフは薄い割りにそこそこ値が張ってw(読めばキャストの熱い想い感じれるんでいい商品です(*´ω`*))
若干そこまで期待しすぎないように観たのですが、deliciousかなり満足のいく作品でした。

総集編を使った作品のお手本になるんじゃないかって言うくらい纏ってるのが良かった(TV放送の際の某キャラ編をがっつりカットできた(した)のがナイス判断だったかも(・∀・) もちろんTV版もそのキャラ編嫌いじゃないですけど)

タクトの親子関係やら結局部長って何者?等(´・ω・`)これ結局どういう意味?てのもあるんですが、この作品の長所「熱い想いの勢い」で特に不満になるわけでもなく観終われました。特にラストで胸熱くなる2人の戦いにまた胸打たれました(`・ω・´)v
あと日死の巫女エピソードTV版で印象強くて覚えてたもののTV時では、結局これどういこと?って理解しきれなかった部分が劇場版で理解できて安心。

で、悔やむのが自分TV版再放送あえてスルーしたのが微妙に裏めった気もw
マクロスFB7の影響でwあえて観ないほうが劇場版新鮮に楽しめると思ったら、多少は予習しておけば良かった・・・。
鑑賞中、作品からくる情報(熱量)の対処に戸惑ってしまった(´・ω:;.:... 。
なおこの作品アフレコは再収録です。

PS
観終わった時劇場版ラストのシーンについて、観客が
「そいやキタの巫女ってここで皆と初めて出会えたのねw」と そいやそうかと!!(`・ω・´)!!

あとワコの最後出した答え(気持ち)とマFTV版でアルトが出した答え、やや似てるのにアルトだけが総すかん食らったな~と、ふと昔思った感想をまた思い出した。
いや、ワコを責める気は無いんですけどねw。

個人的にこの作品、自分はタクトとスガタ両名とも好感度高いんで安心して観られる作品です。

マクロスプラスのように、熱い男2人が命賭けて戦うって展開に自分が弱いってのも(・∀・)b
・・・そいや自分の洋画ベスト1,2・・・
バックトゥーザフューチャーとゴーストバスターズって時点で、この作品好きになるのは決まってたのかもw(/ω・\)

投稿: ひろちゃんの長男 | 2013/04/11 00:50

■ひろちゃんの長男くん、こんにちはsun
こちらでは漸く公開となりました。

アニメの劇場版は概ね90分程度が一般的で、総集編とはいえ2時間越えは珍しいですよね。
一般映画でも2時間越えはキツイ時がありますし、良く踏み切ったと本当に思います。
(といいつつ、小学生の時に「劇場版伝説巨人イデオン(接触編/発動編)」で3時間越えを体験している私なので、なんてことない範疇だったりしますがw)
でもこの作品はこれで良かったって思いませんか?というか、これくらいないと逆にダメでしょって感じです。

それでも切らなければならない部分は山ほどあるわけで、今回あくまでも3人と関連する部分にこだわった作りは上手かったと思っています。
まぁ確かに最終決戦での「オヤジ」発言はイキナリ感が否めないし、微妙にちりばめるしかなかった苦心の策は伺われるところ。でも副部長については突っ込まないで、なのかもしれませんね(笑)
とにかく、そんなことは瑣末な事って思えるくらいの勢いがあったと思います。
同じく、私も劇場版で理解度が深まりました。

とても出来の良い総集編でしたね~(^^)

>キタの巫女
そう言えば彼女も結構謎でしたね。
島で巫女だと知られていたのはワコだけだったのならば、どういう経緯でヘッドの囚われの身になったのかとか、そういえば知らないかも(^^;
でも、都会で集うラストシーン、なんか良かったです。

>ワコの最後出した答え
あはは。三角関係の中心人物の気持ちなんて概ねそんなもんなのかもしれません。ただし男と女、どっちが中心かちょっと違ってくるのかも?
それに、思うに、結局ワコはどっちとも一緒にならない気がするんだよね~

私は「熱い男2人が命賭けて戦うって展開」というか、男の友情モノが大好きです。どちらかと言えば表面上は熱血でなくても良いんですが、内側がメラメラな方に惹かれます(笑)

>バックトゥーザフューチャーとゴーストバスターズ
ほほ~。どちらもカナリ古いですが、いまだ覆されていないですか。
私は・・・いっぱいあり過ぎて、コレっていうのは今は思いつかないかなぁ。

投稿: たいむ(管理人) | 2013/04/11 21:31

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