「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」みた。
英国から高級リゾートで穏やかな日々を過ごそうとインドにやってきた、それぞれワケありな7人の老男女が、誇大広告で名前ばかりのオンボロホテルとカルチャーショックに戸惑いながらも、新しい人生を踏み出すという物語。
1組の夫婦を除き、集まった7人は以前から面識があったわけでもなく、それぞれの都合でたまたま同じホテルに滞在することになったにわか同居人といった関係で、互いに必要以上に干渉することなく暮らしはじめることになる。
異国と異文化に順応する者、殻に閉じこもる者、もうひと花咲かせようと懸命になる者、過去の過ちを悔い改めに来た者・・・。
所謂「負け組」と言われそうな高齢者が集ったわけだが、幾つになっても人間は人間で、迷うし、間違えるし、先だって決して長くはないのだけれど、それでも気持ちひとつで未来はいくらでも切り替えていけるのだと、そんな風に思わせてくれる彼らだった。
また彼らの経験値は若者のお手本にも成り得る、それだけで財産だということをもっと自身も周囲も認識すべきと思うところでもあった。
最後は少しうまいこと纏め過ぎの感はあるけれど、良かったなぁと、じんわり温かな気持ちにさせてくれる良い映画だった。
好感度:★★★★
いやにマギーの影が薄いなぁと思っていたけれど、やはりマギーにもカチっとした見せ場が。でも折角なのだし、ジュディ×マギーをもう少し見たかったなぁ。
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コメント
こんばんは~春分の日は有意義に過ごせましたか?(笑)
歳を重ねた経験と知恵はあっても、迷いや戸惑いは同じようで、これからの自分の参考になる部分は多々ありました(笑)
なかなかここまで思い切ることはできないし、もう歳だからと諦めてしまうけど、最後まで充実した日々を生きようとする気持ちがあれば、また開花(?)するんだな~と感じましたわ。
動のジュディに対して、激しい気質(?笑)なマギーおば様がいい味出してましたよね!!
マギーの「カルテット人生のオペラ」も楽しみです♪
投稿: オリーブリー | 2013/03/21 00:18
■オリーブリーさん、こんにちは
結局雑用に追われてしまい、祭日のサービスデーなのに観れず仕舞いでした~(くすん)
来週中にはなんとかしたいものですが・・・。
この映画、さすがにまだ先の話とかは思うんだけど、キャストの良さも手伝って、かくありたいものだなぁとしみじみ思わせてくれるものでした。
「十有五にして学に志す。 三十にして立つ。 四十にして惑わず。 五十にして天命を知る。 六十にして耳順がう。 七十にして心の欲する所に従って、 矩を踰えず。」
そんなのは孔子くらいなもの。けれど気の持ちようひとつでどうとでもなるのが人間なんですね。
マギーがビシっと決めたところはコレよコレ!って感じでしたねぇ。文句ばかりで偏見の多いバアさんかと思ったら、どうしてどうしてやっぱりでした。
>「カルテット人生のオペラ」
うーん、今のところ地元に予定がないけれどいつか観られるかなぁ~~~~(^^;
投稿: たいむ(管理人) | 2013/03/21 21:04
老齢期の7人が主役なのに、後半は生き生きした展開になってましたね。
特にマギー・スミスはいいですね~。メイドが経営アドバイザーにっていう展開を楽しそうに演じているのがステキでしたよ。
投稿: にゃむばなな | 2013/03/21 21:30
■にゃむばななさん、こんにちは
約1名を除いて、人生を心底楽しもうとしているジサバサがカッコ良かったですね。
けれど彼女も彼女なりに残りの人生を謳歌して欲しいなって思いました。
ジュディはずっと素敵だったけれど、後半のマギーは最高でした!ああでなくちゃw
投稿: たいむ(管理人) | 2013/03/22 17:05
たいむさん、こんばんは♪
ガンダムから更新がないなあと珍しいなあと
思っていたのですが、いつのまにかマリー・ゴールド
ホテルの記事が~(笑)
素敵な大人の物語を堪能、まさにそんな感じでした♪
たいむさんには、まだまだでも私には近い(苦笑)彼らに元気をもらいましたよ~(笑)
私もマギーの存在ちょっと地味だなあと思っていたのですが、ものすごい見せ場が待っていましたね。
「ラベンダーの咲く庭で」で姉妹だった二人
ジュディ×マギーを私ももっと観たかったなあと
思いました^^
上手く行きすぎ~のラストでしたが、やっぱりハッピーエンドは気持ちがいいです\(^o^)/
投稿: ひろちゃん | 2013/03/27 23:17
■ひろちゃん、こんにちは
いろいろバタバタしててまるで暇がないんですよ。
あってもヘトヘトで、とっても映画を観に行くだけの体力が残ってないの。
ガンダムは旅先の空き時間で、この映画はやっとこ時間を練り出して鑑賞したんです。
こればっかりだけど、ジュディ×マギーが本当に素敵でカッコ良くて。
特にマギーは厳しくも正しい人が似合いますね。
皮肉と文句ばかりの役どころには「えー」って思っていただけに、車いすから立ち上がった時は嬉しくなりましたw
「ラベンダーの咲く庭で」は観た覚えがないので、機会があったら観てみたいですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2013/03/30 15:41
>さしあたり『熟年男女7人インド物語』といったところ
座布団どうぞ
上手い
どこかでチョット挫折してしまった高齢の7人が、
新しく人生を切り開いていく過程が、
老人特有の我儘さだったり、寛容だったり、色んな味付けがされていて
面白く観れました♪
けっこう、シゲキを受けました(笑)
投稿: kira | 2013/04/08 12:54
■kiraさん、こんにちは
座布団ありがとうございます(笑)
最近ベテランパワーさく裂の良作がたくさんですよね。
ハリウッド初め、映画界も高齢化の波が・・・(爆)
映画の話でも御手本のように未来に希望を持たせて勇気をくれる作品は良いですね。
まだまだ身近に感じるとしでもないですが、落ち着いた感じが心地良くなってきました(^^;
投稿: たいむ(管理人) | 2013/04/09 11:20