「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」みた。
ようやく地元公開。
予告編を見る機会はなかったが、『人生に絶望した天才音楽家が、死を決意した最期の8日間で自らの人生を振り返る――』なんて触れ込みだったので、「音楽モノならハズレはないよね?」とした思い込みで鑑賞したのだけど、アレレ?
シュールなファンタジー(コメディ?)作品だと気が付いた時にはあとの祭り。まぁハズレとはまでは言わないけれど・・・。
フランスの映画で、実は漫画を実写化したものだと後で知って納得。
音楽家は死を決意した日から8日目に死亡することが冒頭で明かされるが、そこからは主人公:ナセル・アリが死ぬ決意に至った理由に始まり、過去と現在を行ったり来たりしながら回想のようにして描かれていくことになる。
そこでは、自分の生い立ちと家庭環境について、音楽の道に進んでからの事、弟の事、母親の事、妻の事、子供たちの事、最愛の恋人の事などについてが、紙芝居風にイラストを実写に織り交ぜた映像と”天の声”による語りで概ねコミカルに描かれているのだが、彼の知りえない事実(真実)や余談的に彼の死後(未来)の話にも触れられることになる。
最近はなんだか「想像していたものと違っていた」ってパターンが多いのだけど、その最たるのが今回だったようだ。とにかく”音楽”を期待していたから的外れもいいところなわけだが、それはともかくとしても、苦笑いな感じだった。
映像(見せ方)の手法は面白いと思うし、役者も上手かったし、最期の彼の走馬灯から彼女の真実にはちょっぴり切なさも感じるんだけどね。それ以上に「この男、ダメだろ~」ってのが一貫した感想で、作品の印象になっちゃうんだよね。
思い込みはイカンね。今回の思い込みは100%自分に非があると思うけれど、後発公開の時はもう少し内容や評判をチェックしてもいいかなって反省する今回だったかも。
好感度:★★★+
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コメント
たいむさん☆
思い込みと違ってもそれなりに面白ければきっと良い映画なんだと思うわ~
私はこの映画、ちょっとトギレトギレになっちゃって・・・
フランス映画は肌に合わないのかも。
私もどうしても「この男ダメだろ~」でした。
投稿: ノルウェーまだ~む | 2013/02/14 22:29
■ノルウェーまだ~むさん、こんにちは
いやぁ~今回のは、「思っていたのとは違ってたけどよかった~」って感じではなかったかなぁ(^^;
シリアスな内容をコミカルタッチに描くところは悪くないけれど、ちっとも笑えない。
やっぱ「この男ダメだろ~」が一番最初にきちゃうかなーって。
投稿: たいむ(管理人) | 2013/02/16 08:12
こんにちは。
予告で奥さんがヴァイオリン叩き割るシーンがあって、余程の悪妻かと思ったけど、本編観たら妻に同情したわ(笑)
芸術家タイプと言えばそうなんだろうけど、こんな男はいかんよね(苦笑)
私も勝手な思い込みが多くなってる~歳のせいにしよっ^^
投稿: オリーブリー | 2013/02/16 11:23
■オリーブリーさん、こんにちは
そうそう、口うるさい教育ママっぽかったし、あの奥さんじゃねぇ・・・って思っていたのが一気に覆った彼女の過去パート。
なんであんな男に惚れてしまったのか・・・。
惚れたといえば、ずっと愛し続けていたあのお嬢様もだけど。
女性視点だからかもだけど、あの男はダメですよね。
>勝手な思い込み
前知識は入れるべきか入れないべきか、難しいですね~
投稿: たいむ(管理人) | 2013/02/16 16:04