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2013/01/05

「アルゴ」みた。

Argo

地元でもやっと公開。昨年10月から鑑賞できる日をずっと楽しみに待っていた作品『アルゴ』。
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』『ザ・ダウン』に続くベン・アフレック監督の3作目。マットと共同で脚本を手掛けた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』も含めて、ベンが携わった作品はどれも素晴らしく、制作におけるベンの才能を感じるところだったけれど、この『アルゴ』で確信に至ったようだ。内容といい、光るセンスといい、例えるならば”近い未来のイーストウッド”といった感じだろうか。
評判どおりの面白さ。2ヶ月ちょっと遅れたけれど劇場で見られて本当に嬉しい。

1979年に発生したイランアメリカ大使館人質事件の真相を映画化したもので、CIAの機密扱いが解除されたことで明かされた驚愕の事実を描いた作品。
怒れるイラン民衆によるアメリカ大使館の占拠時の混乱の隙をついて逃亡を図って以来、カナダ大使の私邸に潜伏しているアメリカ人外交官6人を救出する為に、CIA主導のもと6人をニセ映画のロケハンに来たカナダの映画クルーに仕立て上げて出国させるというのが”アルゴ作戦”。(”アルゴ”とはニセ映画のタイトル)。計画の発案兼実行者がCIAの人質奪還のプロ:トニー・メンデス(ベン・アフレック)だ。

まぁとにかく、バレたら即惨殺必至な何の保証も無い、ひとつひとりが如何に敵を欺き演じきるかが命綱のような危なっかしい作戦で、映画にもできない映画以上に映画みたいな作戦をやり切ったという事実に驚嘆するもので、そんな話を映画にしてしまったベンに拍手をおくりたい。ニセ映画の内容や舞台裏を膨らませ、居残り組も最後の最後まで気の抜けない作り、クライマックスでこんなにも手に汗を握ってハラハラドキドキし、領空を脱出した安堵と喝さいに目を潤ませるような作品は久しぶり。成功するのが分かっているのに安心感とか余裕が全然持てなかった私だったからね。
ピンチの数々や一秒を争うようなギリギリの展開はおそらく演出(創作)なのだろうけれど、そんなお約束をまともに受け取れる作品って最近少ないと思う。

帰国後の実話に戻ったところから、作戦に関わった面々の後日譚が聞けたのも良かった。冒頭から実際の映像や音声を交えてながら作られているだけに、やはり正真正銘の実話なのだと改めて思うところとなったしね。

主演のモジャモジャお髭のベンには、「彼ってこんなにカッコ良かったっけ?」と思うくらいだった。(髭はトニーに似せたものだろうけれど、おかげで割れアゴがすっぽり隠れたのが幸いした?)。とにかく身内には皮肉こそ言うものの、走り始めたら決してブレないトニー。人質の外交官たちにはどこまでも低姿勢で接し、トラブルにも焦りの影すらみせない冷静沈着なプロ中のプロを演じ切っていたと思う。

「アルゴに乾杯!」 ・・・イヤ、「”アルゴ”にクソ喰らえ!」だね!

好感度:★★★★★(新春お年玉つき)

本当はこんなにもすべてが上手くいったわけじゃないのだろうし、アメリカの黒歴史には絶対にひも解くことが出来ないものが多々あるのだろうけれど、これに関しては真に讃えられるべき人が讃えられることになって良かったなって思う。

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コメント

たいむさま~~
ご覧になれたんですねーーー。
いやーー、これ、ほんと面白かったです。
空港のシーンは、まあ、創作だそうですが
ぎりぎりの精神状態や、その奇天烈な救出作戦そのものは
すべて実話と思うと、よけいに感慨深いです。
ベン君が、ほんとよくって、そのうえ、監督!!!

いあや、すっかりファンになってしまいました。

投稿: mariyon | 2013/01/05 16:43

■mariyonさん、こんにちはsun
やっと観られて感無量ですw
シリアスすぎずコミカルすぎず、絶妙なバランスでつくられていてすっごく面白かったです。
「事実は小説より奇なり」の一例ですよね、これも。
一番ダダこねてた彼が「スギューン」とか言って一生懸命に絵コンテを説明しているところも良かった!

前から思っていたけれど、ベンは俳優としても監督としてもスゴイです。どの作品でも唸らせてくれますし。
特に「グッド・ウィル・・・」はマット主演なのでDVDが宝物になってますよ(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2013/01/05 20:10

クリントン大統領が開示しなければ表に出ることのなかった真実をまさか機内電話までをも使ってこんな緊張感で見せてくれるとは。
ほんと、実話なのに最後までどうなるかハラハラドキドキする映画でしたね。

投稿: にゃむばなな | 2013/01/07 20:15

■にゃむばななさん、こんにちはsun
機密事項にも時効があるんですかね~
何であれ、格好の映画ネタを上手く料理したなぁって思います。
緊迫感がハンパなかったです。
もしかしたら、実話だからこそのあのハラハラドキドキ感なのかもしれません。

投稿: たいむ(管理人) | 2013/01/08 15:04

こんばんは~。

まあ、またチャンスは必ずあると思うけど、ベンがノミネートされなかったのは残念でしたわ。
作品の評価はやっぱり高いようですね~。

なんとも言えない緊張感と緊迫感で、思い出しても手が汗ばんでくる(笑)
飛び立つ飛行機の小窓に映る追ってのジープとか、細かいトコまでハラハラでした。

投稿: オリーブリー | 2013/01/12 01:45

■オリーブリーさん、こんにちはsun
そうですね。ベンも入って欲しかったですよね。
作品賞もどうかなぁ。
CIAがらみでは「ゼロ・ダーク・サーティ」もありますしね。
候補を全部観ていないからなんとも言えないけれど、ほんと取られせてあげたいくらいの興奮度でした(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2013/01/12 12:30

たいむさんこんばんわ♪

自分もようやっとの鑑賞ですが、今回もさすがベン監督と唸りましたねぇ。ゴーン・ベイビー・ゴーンを観てた時に第2のイーストウッドになれるかも?なんて自分もすんごいヨイショしてたのですが、今年の作品賞受賞で以ってそれが一気に現実になった感じですね。スリルと緊迫感がとにかく凄くて、空港の一幕はもう心臓に悪い・・^^;革命軍との駆け引きも一進一退でとても見応えがありでございました♪ベンはやはり凄いっ。作品賞じゃなくても絶賛してたと思います^^

投稿: メビウス | 2013/03/18 21:23

■メビウスさん、こんにちはsun
実話でありながら、エンタメ色もしっかり出ていて、久々に「面白い!」って皆に薦めたくなる作品でした。
ほんと「第2のイーストウッド」もまんざらじゃないですよね。

作品賞に選ばれた時はガッツポーズでしたよ。
何かが圧倒的なマニアックな作品賞も良いけれど、『アルゴ』は総合的に作品賞って感じがしてなんか嬉しいです。

投稿: たいむ(管理人) | 2013/03/19 22:26

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