劇場版「TIGER & BUNNY -The Beginning-」みた。
前半は、TVシリーズの第1話・第2話に新規カットを大幅に追加し、特殊能力者の”ヒーロー”が活躍する世界観と、ワイルドタイガーとバーナビーのコンビ結成エピソードが描かれており、後半はその直後に起こった、TVシリーズにはない新たな事件の模様が描かれていた。
私としては、エピソードゼロ的な物語が回想のように描かれるのかな?と勘違いしていたので、補正されてより美しくよりカッコ良くゴージャスになったとはいえ、ながながと続くTVシリーズの焼き直しは肩透かしもいいところで、若干退屈感を覚えたことは否めない。
やっぱりタイガーとバーナビーが本気で反発し合っている様子を見るのは今更で、忍びなく思うんだよね。ブルーローズのツンケンもそうだけど。
でも、”劇場版”をTVシリーズに匹敵させた1作品としてひとり立ちさせようとしているのならば、焼き直しは必然だろうし、それに対して理解はできるから我慢はできる。なにより、だからこそより良いものをというスタッフの気概が十分感じられたからね。
後半の新作部分は、その後のタイバニを知るファンにも納得のエピソードになっていたのではないかなと。タイガーとバーナビーはそりが合わないままだけど、ちょっぴり歩み寄りを感じさせるラストには顔がゆるむところ。こうした一個一個の積み重ねが信頼関係を生み出し、”打倒ジェイク”とその先に繋がっていくわけだから。
ALL新作じゃなかったのは残念だけど、最初から「The Beginning」とうたっているのだし、ひとつの作品としてはクオリティの高い良作だったと評価したい。
第2作「The Rising」がTVシリーズの続編なのか、虎徹の能力減退前の脇道なのか、私は全く知らないけれど、「ライジング」とうたうからには、そのタイトルに恥じないだけの作品をつくって欲しいと思う。
好感度:★★★★
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