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2012/09/26

DVD『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚 -追憶編&星霜編-』みた。

9月のスカパー!開放デーの「キッズステーション」で無料放送された『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』の録画をやっと見た。
佐藤健くん主演の実写版もなかなか好評で興行収益を伸ばしているようだが、それだけでは原作を知らない“るろうに初心者“には「剣心って何歳なの?」をはじめとしたいくつかの疑問が残るわけで、また「人斬り」「殺人剣」「不殺」「贖罪」といった矛盾を孕む奥深い内容について一度原作を読んでみようかと思っていたところでもあり、そうした部分が補完されているアニメOVAの無料視聴はとてもラッキーに思った。

4534530047526全4話からなる「追憶編」では、薫と出逢う前の剣心の過去が明かされる話が描かれており、年齢はもちろん、剣心の生い立ちから“飛天御剣流“を学ぶ経緯、長州藩との関わり、”人斬り抜刀斎”になった理由、実写版では「自分が暗殺した男とその妻になるはずだった女につけられた」とだけでさらりと流された“頬の十字傷”に纏わる悲劇を知ることになる。
剣心の“人斬り抜刀斎”だった過去や剣術に対する達観した意識を踏まえたとしても、飄々として明るい普段の様子からはまったく想像もつかない、あまりに壮絶で哀しい半生。薫の想いに気付きながら、剣心自身も惹かれているのに、あえて一線を引くだけの理由もそこにあった。激動の少~成年期を過ごしたとはいえ、28歳にも なって色恋沙汰が一つもないとは思えず、でもこの手のタイプは一途な純愛だろうし、“愛し続けている女性”が関係しているものと想像はしていたけれど、こ れは悲し過ぎる。ほとんど呪いといっても良いほど。
軽い気持ちで無料放送を喜んでいたが、思いがけず、どこまでもシリアスで重々しい内容には言葉を失い、ただ涙を溢れさせるばかりとなってしまった。

おかげで過去話はわかったけれど、こうなるとその後の話が余計に気になってくる。剣心が背負っているものが果てしなく重いというのも解ったが、ならば必ずどこかで答えに行きついていると思うわけで、そこまでをちゃんと見届けたくなるというものだ。
ということで「星霜編」はDVDを借りて観ることにした。

4534530047601こちらは全2話。剣心と薫の晩年が描かれた物語だが、事実上「追憶編」に直結する話でもあるので、こちらも負けず劣らずのシリアスな物語だった。
まず剣心の老けっぷり驚くが、直後、荒れた海に攫われ沈んでいくという穏やかじゃない冒頭は、いったい何がなんだかさっぱりという感じ。よって剣心不在により、ほとんどが薫の回想(夢)として空白期間が埋められていくのだが、これが何とも切ない。

雪代 巴は「追憶編」に登場し、剣心の最愛の妻であり自らの剣で命を奪った人物(剣心が暗殺した男の妻になるはずだった女であり、十字傷の一方を付けた人物でもある)だが、ある日、剣心に復讐心を燃やす巴の弟:縁に薫が連れ去られる。そこで薫は縁から剣心の過去を知らされる。永遠に刻まれた巴の存在に嫉妬心を覚え、剣心にとっての自分の存在に苦悩する薫。けれど、それでも剣心の迎えを待つと決める薫とようやく薫の居所を突き止め、愛する者を守るため、討たれる覚悟で縁の前に現れる剣心だった。そして、この場に至ることで剣心は「剣と心で戦いの人生を完遂することが償い」だという答えを見出すことになる。
それにより縁に赦されはしなかったものの、無事に薫を取り戻し、大きくなっていた薫の存在をしかと受け止める。しかし、既に剣心は身体に負担がかかる“飛天御剣流“の副作用によって体が蝕まれており、またこれを切っ掛けに剣心の妻になることを決意した薫は身も心もすべてを捧げることで剣路を授かるが、痛みを分かち合うためすべてを受け入れたことで剣心と同じ不治の病に冒されてしまう。
ボロボロになりながら己の人生を全うしようとする剣心とそれを見守るだけの薫。そんな両親を幼い剣路が理解できるはずもなく、家族はバラバラに。そして、上からの依頼によって大陸へ出かけたまま行方不明となる剣心と、剣心の帰りを待ち続けながら病の床に臥す薫という、現在に戻って話が進み出す。
とりあえずバラバラになっていた家族はひとつに。薫は恵の治療を受けながら自宅で療養、比古のところへ家出中の剣路は、弥彦の計らいから両親を少しだけ理解することになり家へ戻り、剣心は衰弱し記憶まで失って大陸に取り残されていたものの、なんとしても薫の元へ帰そうとする左之助の尽力により日本に戻り、途中で記憶を取り戻した剣心はやっとこ薫との再会を果たすのだが・・・。

必ず会えるって信じていたけれど、どちらも余命いくばくもない感じだし、間に合って心底ホッとした。でもそれは帰るまでは絶対に死ねないという剣心の執念が剣心を生かしていただけなのだね。安堵から、その後はおそらくと思った通りだったけれど、何とも穏やかで美しい最期だったことが嬉しく思えるものになっていた。

OVA2作は、剣心のバックグラウンドから濃厚な人間ドラマが描かれた作品としてとても見応えがあったし、納得できた。なんだか「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚」という長編作品の本編は齧った程度でしかなく、あとは一気にすっ飛ばして最初と最後を垣間見て知った気になった感じだけど、でも”ジャンプ”の総集編(雑誌)とOVA2作(「星霜編」はアニメオリジナルの解釈によるものらしいが)のおかげで知りたかったところは概ねわかったし、わたしとしては満足かなーと。

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