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2012/09/20

「名探偵コナン」77巻 雑感

Conan7777巻は、高木刑事の監禁事件の解決編から。 そして、再び”バーボン候補”の3人(沖矢、世良、安室)が入れ替わり立ち代わり、コナンや蘭らとともに事件にかかわるエピソードが収録されている。
しかしなんというか、もはや”バーボン候補”とコナン(新一&灰原)を絡ませるために事件が用意されているといった風。”バーボン”の正体は「黒の組織」に直結するものだから、すなわち話が進展するということで歓迎なのだけど、”アムロ”が有力と考えているだろう多くの読者を惑わせるための、再び”沖矢”を胡散臭く見せつけるエピソードが多く、結局まだまだ話を進める気はないのかなぁーと思うところ。

高木刑事の大ピンチは、”ニシコクマルガラス”という渡りガラスの特色からようやく居場所が特定されたことにより、無事佐藤刑事が救出に成功。しかし、場所の特定に生息域が限られている動植物や昆虫、現象などをヒントにすることはよくあるけれど、サンピラーはまだしも、このカラスはかなりレア。いつもながらコナン(新一)の呆れるほど守備範囲の広い豊富な知識に笑っちゃうよね

76巻で予告のあった”久々に登場のキャラ”は優作パパ。ただし回想での登場なので由希子ママは出番なし。
結局のところ、優作パパの昔の唯一未解決だった事件(コールドケース)によく似た事件の発生から、未解決にした真相を聞かされていなかった新一のモチベーションが上がってしまい、迂闊な行動をしてしまうコナンから、沖矢にコナンの正体がバレてしまうという話に発展するというもので、夫妻の登場が楽しみだった分、肩透かしではあったけれど意外な流れに行き着いたのはよかったかなと。
しかし、最近は読み返すこともなくなったのでうっかりしていたけれど、FBIチームにコナンの正体は明かしてなかったんだっけ?それに「金一くん」なんて苦し紛れの発言はすっかり忘れていたから、経緯を思い出すのに若干の時間を有した。

折角話が進んでも、伏線にした部分にピンと反応できないようでは上手くない。それだけ回り道が長くなっていることの証左で弊害と思えるし、どうせまた有耶無耶なまま脇道にそれてしまうのだろうと思うと、何だか気が滅入ってくるというものだ。ただそれでも、今回は世良が何らかの確信を得るために動き出したし、安室はあからさまに怪しい行動を取り続け、”宮野志保”の顔も知っているようだと判った。そして沖矢は何かに会得がいったように活発化しており、ひょっとしたら近々”バーボン”については決着が見られるかもしれないと思うところではある。
しかし、ラストカットの”フォアローゼズ”の瓶からして、作者はどうしても”沖矢”をバーボンに見せたいようで、どうなんでしょ。元敏腕警察官だったらしい安室というのも引っかかるしね。やはり決着はまだまだつかないか。

・・雑感とはいえ残念な感想ばかりになってしまうこの頃。やっぱり静観に切り替えたほうがよいのかな?

ちなみに、優作パパの未解決事件だが、優作パパがあえて未解決にしつつ”問題なし”の太鼓判を押したからには間違いがあるはずもなく、そう思ってみれば、「死」の文字にトリックがあるだろうことが推察できる。よって文字を記号(図形)と考えれば白黒反転は基本かなと。

※内容の詳細は↓↓↓

名探偵コナン全事件レポート編纂室バナー

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コメント

┐(´-`)┌黒の組織の事は三歩進んで五歩下がると言う感じですものね。
いつもそうだし・・・・
黒の組織あの方って誰でしょう?
阿傘博士がそうだと言う噂ですけど。
だからコナン達は無事なのか?

投稿: カモミール | 2012/09/25 14:58

■カモミールさん、こんにちは
もう毎回同じこと言ってる気がします。

博士が大黒幕ってスゴク嫌な結末になりそう。なにより子供たちが傷つきますから。
ここまで来るとすでに登場している人物がってこともあるけれど、なんであれ、身近すぎるのはあまり後味が良くならないですし、勧善懲悪風な方向でお願いしたい感じです。

でも、優作説もありませんでしたっけね?

投稿: たいむ(管理人) | 2012/09/26 11:34

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