「アメイジング・スパイダーマン」(3D字幕）みた。

少し前に新しい（?)前3部作が終わったばかりなのに、”リブート”なんつって言葉だけ変えたってねぇであり、とりあえず”3D”にして進化させてみようかって風にしか思えずあまり注目していなかったこの作品。・・・だったのだけど、思いがけず面白くって、なんだか拾いものをした気分。苦手な3D字幕でもまったく負担にならず、2D字幕を見ているのと変らない感覚で3Dを楽しめた。これは3D鑑賞がオススメ出来そう。
「アベンジャーズ」には加わっていない「スパーダーマン」や「バットマン」だけど、単独でも負けていないと思えるのは嬉しいよね。

まぁ”リブート”ということで最初から始めることには違いなく、なんであれ「スパイダーマン」誕生のところから始まるので、流石にかったるさは否めないがサクサクっとテンポよく進んでいくので、おさらい感覚で楽しむことが出来たと思う。いざ力に目醒めて有頂天になっているところでも、ビルのてっぺんで鳴ったケイタイ電話の呼び出しには、素に戻ってメイおばさんのお使いを頼まれちゃう「高校生ピーター」が微笑ましい。全般的に”学園モノ”テイストが強く、その分だけ初々しさが感じられて私は好き。クスッと笑っちゃうところが幾つもあるしね。

そして、まさか「スパイダーマン」で泣けるとは思わなかった。あのクレーンのシーンはマジ泣けた。手負いのスパイダーマンというベタな味付けはともかく、夜景のビル群の合間に作り出されたクレーンの道は美しく、気力を振り絞ってひたすら一直線に進むスパイダーマンの姿には声援を送りたくなる。
何より、世間では「悪」と定義されている者の姿勢から一般の人々が心を動かし、自らの判断で行動するって展開が大好きな私。橋でのエピソードが伏線になっているから自然だったし、思うように体が動かなくなり「遠いなぁ」ってちょっぴり折れそうになった時のつぶやきが、まさかここに繋がるとはね。とても良かった。

親心による「約束」という呪縛にはどうなることかと思ったが、ほかに知る者がなければあとは本人の気持ち次第。それで良いと思うし、最初から続編やる気満々ならスカッと次に繋げて欲しいもんね。
本当の父親の真実、知りたいぞ！ということで、新しいスパイダーマンを歓迎しよう！

好感度：★★★★+

日本版テーマソングには興ざめしちゃったけど。