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2012/06/16

「図書館戦争 革命のつばさ」みた。

Kakumei

アニメ『図書館戦争』が4年越しでようやく完結を迎えた。いつかきっとと思いつつも、気が付けばあれから4年もたっており、本当に実現できたことをとても喜んでいる。それでも、半ば諦めていた地元公開。それが後日決定した時は歓喜したもので、思わず初日の初回に行ってきてしまった。
長い原作での、現代にも通じるテーマをしっかり押さえつつ、お約束のラブコメもしっかり盛り込んで、よくぞ纏めたといえる105分。だから原作との細かい差異は気にならないし、気にしない。
原作ファンであり、アニメファンである私も納得の映画に仕上がっていたと思う。

自分でも「何で?」って思うのだけど、時々涙がぽろぽろとこぼれた。本当に泣くほどの事じゃないのだけれど、きっと何度も読み返した原作なだけに色々な事が勝手に脳内補完されてしまい、郁や稲嶺元司令の言葉の奥の奥まで感じ取ってしまったのだろうなぁと思うところで、それだけ自分でもビックリするくらい想い入れていた作品だったのだと、改めて思った次第。

実際、TVシリーズありきで作られている映画。その社会的な内容は実写映画に成り得るくらいのものだと思うけれど、やはり堂上&郁の恋バナとの2本立てになるからこそ1作品として成立し、物語として完結するものと思う。TVシリーズは大人の事情から3作目の「危機」までで終了せざるを得ず、理不尽な検閲が続く世界、もどかしいカップルたちのその後などなど、どれもこれもスッキリとはいかないものになっていた。

それがこの映画でどちらもスッキリ解決を見ることが出来る。
無関心の罪を自覚することの意味、言葉にして初めて決まりが付く想い。特に原作とは違い、作家でありながら当麻先生自身も検閲に対して無自覚無関心だったという設定に変え、図書隊の郁や堂上、稲嶺と触れ合うことで気付きと変化が齎されることになったのはとても良かった。恋バナの方も、郁と堂上のほかに手塚&柴崎にも一歩踏み込んでくれたしね。

映画では、いくつか原作をアレンジしたオリジナルな展開が盛り込まれていたのも嬉しい。
紀伊國屋がタイアップしているとは知っていたけれど、紀伊國屋新宿本店がそのまんま登場するとはね。狭い店舗入口とエスカレーターは一目でそうとわかるもので、美術さん、お見事!
流石に大阪でのカーチェイスは『劇場版名探偵コナン』バリに迷惑千万で派手派手し過ぎと思い、”水戸黄門”的な決着には、「それが出来るなら最初からそうしろよ」っとツッコミたくなったけれど。(半分ギャグ混じりで「ルパン」のようなアクションは面白かったけれど)。
そして、オリジナルキャラクターとして登場した紀伊國屋の女性定員の児玉さん。原作ではただの男性店長だったわけで、堂上と郁はどっから見ても最初から鉄板なのだから、無理に堂上と曰くありげに登場させたのは蛇足かなと思うのだけれど、彼女の登場によって郁が柴原に語った気持ちは、決して自分自身に言い聞かせるものでも、自分を卑下したものでもなかったので(ここで涙がポロリ)、それはそれで効果があったのかなと思うところ。ちなみに「児玉」のネーミングが「故 児玉清さん」からきているとのことは感慨深くなるところ。ついでに、児玉役の声優さんは潘恵子さんの娘さんのめぐみさんだったようだ。なんとなく「ララァっぽい声がする」と思っていたのだけれどEDロールで納得した次第。
天ぷら屋での会食も原作に無かったが、何故「天ぷら」にしたのか、単なる高級料理店って意味以外にもオチが付いていたのが巧かった。実はそっちがしたくて「天ぷら屋」にしたのかも?

既にストーリーが頭にある分じっくり見られたとは思うけれど、時間があればもう一度見直したい気分。そして、TVシリーズありきとは言ったけれど、見応えのある社会派&エンタメ作品に仕上がっているし、有川作品が好きな方でアニメでも抵抗のない方には年齢問わずオススメ出来る劇場アニメ映画だと思う。

好感度:★★★★★ 贔屓目&御祝儀♪

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コメント

あの手塚お兄さんと柴崎の天ぷら料亭のシーンも好きですわ~。
なるほど~、ここでキスの天ぷらですか!と顔がニヤけてしまいましたもん。

本当にこれで「図書館戦争」が完結してしまうのが淋しいくらいに、本当に楽しい映画でした。大満足です!

投稿: にゃむばなな | 2012/06/21 17:26

■にゃむばななさん、こんにちはsun
あのタイミングでの「キスの天ぷら」は、なんて洒落ているんだろうって、私も大好きなシーンです!
ニヤニヤどころか吹き出しちゃったし。

柴崎と手塚のその後について、アニメ派は気になるところでしょうね(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2012/06/21 19:33

たいむさん、こんにちは!

久しぶりの「図書館戦争」でしたが、あのメンバーは鉄板で安心して観れました。
もともと持っているエンタメ性やラブコメ性も保持しつつ、今回は原作がそもそももっていたテーマ(無関心こそ敵)に正面から取り組んでいたところがよかったです。
これにより映画としてしっかりと成立できたかなと思いました。
あとは番外編として、2作目のあたりとか別冊とか、OVAでもいいからやってくれないかなー。

投稿: はらやん | 2012/07/07 07:56

■はらやんさん、こんにちはsun
お馴染みのメンバーが変らずにいてくれるって嬉しいですよね。
とにかく原作を反映させつつ、きっちり大人にも耐えうるアニメ映画に作ってあるところが流石だと思いました。

>番外編として、2作目のあたりとか別冊とか、OVA
良いですね~。
特に、別冊2の手塚・柴崎篇をお願いしたいかなぁ。
ブルーレイの特典で、とかは最悪なパターンだけど(^^;

投稿: たいむ(管理人) | 2012/07/07 17:42

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