「LIAR GAME REBORN -再生-」みた。

折角”ファイナルステージ”にてゲームもドラマも綺麗に終わらせていたというのに、何故また蒸し返すような事を・・・と思っていたが、「再生」するとなればやはり気になってしまう。
とにかく、秋山さえいれば何度でもゲームは成立してしまうってことのようで、実際「再生」で証明されてしまった感じ。いずれにせよ、直ちゃんが戻されなくって本当に良かったと思っている。

”ファイナルステージ”から2年後、その際に大損した出資者のひとりが今回の仕掛け人という設定。事務局職員が若干7歳でしかない愛菜ちゃんと言うのがどうにもたどたどしく、ハッキリ言ってイマイチと思ったけれど、（似合わないシリアス一辺倒より、無邪気さを装う小悪魔風なキャラにすれば良かったのに）、懐かしいメンツが裏方で一役買っていたり、高みの見物から解説がてらにゲームの行方を追っているところはなかなか良かったと思う。

さて、今作からのヒロインは篠宮優。秋山とは大学での講義が唯一のつながりで、ほとんど面識はないと言ってよい関係性。騙されやすい性質は同じでも、性格や考え方は前ヒロインの直ちゃんとは180度異なるタイプ。突然”ライアーゲーム”に巻き込まれ、1億円の借金を背負うかもしれないというプレッシャーにパニくるのは極当然の反応かもしれないけれど、ヒロインらしからぬ愚かさを見事に披露してくれることになる。（予告編で既に見せていたけれど、疑心暗鬼から秋山を信じ切れず、あっさり裏切っちゃうしね）。まぁ「人を呪わば穴2つ」ということで、因果応報から己の心の醜さと偽善を思い知ることになった篠宮優。最後にゲームは意味消失したけれど、彼女にとっては無駄な事ではなかったってことになるんだろうね。

ということで、残り1億円の参加料を払わなければならない20人の参加者に優勝賞金が20億円。となれば最終的には”ファイナルステージ”と同様の展開が予想されるわけだが、同じようでもうひと捻り加えてあるのが今回の見どころ。
3つに別れたチーム。そして負け組ガヤという応援勢力。ガヤの加勢を得た者がゲームの勝者となる展開。買収攻勢から形勢は2転3転。そして嘘が誠で、誠が嘘になる。

コインの数と行方を追っていければ自ずとトリックは判っちゃう感じだからか、途中から生存者が誰で何人というところをさらっと流している感あり。親玉に気を取られ過ぎないのがトリック看破のヒントかな。秋山の本質を見抜いているのは誰か。そして、秋山の小芝居、だね。

シリーズの復活をあまり良く思っていなかっただけにスルーも考えたのだけど、観ればやっぱり面白い。「人間に欲望がある限り”ライヤーゲーム”は誰かがまた復活させる」なんてしめられていたし、まだまだやる気マンマンっぽい。まぁ質を落とさないのならば、とりあえず歓迎かな？

好感度：★★★★

観客は休日の真昼間だったこともあり小中学生の男の子が多かったように思うが、同じ列の男の子の貧乏ゆすりには参った。男の子が興奮？すると席がブルブル揺れるんだもんなぁ