『定本 百鬼夜行-陽』、でた。
とはいえ本棚に収まりが悪いのは確か。高さがノベルスと同じなのが救いではあるが、幅が3cmも広がってしまったから背の部分がどうしても飛び出してしまう。
その前に、確か2か月くらい前に書店通販で『陽』の予約が開始された時点での約2400円という価格にびっくりした覚えがある。「この値段、もしやハードカバーなのでは?」と。私としては、京極作品ならば単行本で2千円を超えたところで何ら躊躇いはないのだが、これまでがノベルスだったという経緯からもあまりの差には愕然となってしまった。なにぶんシリーズなわけで、『鵺の碑』もそれ以降もすべてがこのカタチでってことになるだろうからね。(さすがに1500円前後からの1000円アップも痛には痛い)。それがいつしか1800円代にまで下がって両方の意味で少し安堵した。
結局、【17.2 x 13.6 x 4.2 cm】という”ハードカバーではない四六判単行本”ということになったわけだが、京極(百鬼夜行シリーズ)ファンの皆さんはどのように思っているのだろうか?
・・と愚痴ってみたところで、もはや受け入れるしかないのだからこれくらいにするとして、待望の『陽』を堪能しなくちゃだ。しかし雑誌の連載はひとつも手にしていないから私にとってはすべてが新作みたいなもので、いつもの事ながら読むのが勿体なくて飾ってしまっている。しかし、なにやら待ちぼうけになっている『鵺の碑』から先んじて登場しているとのことであり、また今回は榎木津の話もあると聞けば、どーっと読みたい衝動にも駆られていたりもする。
収録作は以下のとおり。
「青行燈」~平田謙吉 (『陰摩羅鬼の瑕』)
「大首」~大鷹篤志 (『陰摩羅鬼の瑕』『邪魅の雫』)
「屏風闚」~多田マキ(『絡新婦の理』)
「鬼童」~江藤徹也(『邪魅の雫』)
「青鷺火」~宇田川崇(『狂骨の夢』)
「墓の火」~寒川秀巳(『鵺の碑』)
「青女房」~寺田兵衛(『魍魎の匣』)
「雨女」~赤木大輔(『邪魅の雫』)
「蛇帯」~桜田登和子(『鵺の碑』)
「目競」~榎木津礼二郎(全作) ※《文藝春秋》の特設サイト参照
うわ~、「誰だっけ?」なんて登場人物も???
しかし、今から全部読み直していてはいつになったら『陽』が読めるのかわかったものじゃない。よって、なかなか良くまとまっていてインデックス的に使っている『京極夏彦全小説ガイドブック』でおさらいの用事が足りたらいいなぁとか思っていたりする。
そうしたら、おいおいチビチビと読み始めることにしようか、なのだが。
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コメント
おっと、さっそく買いに行かねば!
・・・ご無沙汰してます(^_^;)
ブログは完全に止まってしまいました。
まぁ何とかやってます(苦笑
シリーズもので装丁が変わっちゃうのは地味に打撃ですよね~。仮にサイズが同じでも見た目が変わるから本棚に並べても違和感があるし。
それ以前に、四六判は物凄く収まりが悪いので全面撤廃して欲しいんですけどね・・・。
投稿: 姫鷲 | 2012/03/20 05:29
■姫鷲さん、こんにちは
お久しぶりですw
相変わらずツイッターに手を出していないんで、なかなかお話する機会がなくって残念です。お台場の予約とか取ったかな~とか気になっていたりするんですけど。
スマホに切り替える時に年貢を納めようと思っているので、もうしばらく待っててください。
>四六判は物凄く収まりが悪いので全面撤廃
同感です。
この形、収まりが悪いだけじゃなく非常に読みにくいんですよね。「豆腐小僧」の時も「何で~」って思ったのだけど。
今更文庫に切り替えたところで同時発売じゃなければ待ちになるからそれは嫌だし、どの道版元が違うんじゃ綺麗には揃いませんからねぇ。
投稿: たいむ(管理人) | 2012/03/20 09:29
お台場、初日に行ってきますよん♪
http://t.co/wVnThPcY
投稿: 姫鷲 | 2012/03/22 01:12
■姫鷲さん、こんにちは
わお、さすが!
平日なのに・・・(^^)
でも、案外休日の一般申込でも瞬殺されていないようだから、夏までには計画する予定です。
まだお引き取りできていないものもありますしねぇ。
その際、都合が合えばお時間をいただきたく思ってます。
春の2つのイベントは今回見送りです!
投稿: たいむ(管理人) | 2012/03/23 12:47