「リミットレス」みた。
作家志望とはいうものの一行も書けずにダラダラと暮らしていたエディは、街中で数年ぶりに再会した元妻の弟から”脳を100%活性化する薬”を貰う。エディは夢のような薬だという義弟の話を信用していたわけではないが、「どうせ今だってどん底」と不意に飲んでみる気になり、即効、自分自身の劇的な覚醒を自覚することとなる。そして、冴えわたった頭から、これまで一行も書けなかった小説(しかも傑作)を書きあげてしまう。
ところが翌朝になると薬の効果は消滅。”スゴイ自分”であり続けるためには薬が必要で、義弟と連絡を取るが、義弟は薬のために何者かに殺害されてしまう。しかし、荒らされた義弟の部屋に隠してあった大量の薬を発見したエディは、継続的に薬の服用し、際限のない頭脳を駆使して”果てしない野望”のために動き出す。薬にはそれが可能だと思わせるほどの効能があったから。
まずは地道な成功から自分を取り巻く世界が変化し始めたことに有頂天となるエディ。そして更なる投資での大躍進から金融界の大物の気を引き、大事業の助言者に抜擢されることになる。だが、投資のために闇の金貸しから融通してもらったところから微妙に歯車が狂いだすのは良くある話。それに記憶欠損など薬の副作用にも襲われ始め、多方面から薬目当ての追手がかかることにもなる。
そこからのエディは綱渡りのような生活に。薬が切れたら全てが台無し。自らも死ぬか狂うか障害を残したまま一生暮らすことになるか。それでも、薬を死守して成功者であり続けるようとあがくエディ。
男って、無限大の能力を手にすると、金と名誉と権力の全てが欲しくなるものなのかしらねぇ。(薬に関わった女性陣は効果を経験しながら自ら手を引いたのに)。政治家がそんなに良いものだとは思えないんだけど。
でも、どう考えても薬には限りがあるし、金を積んで薬の複製を依頼した製薬会社も買収されてしまい、最後は悲惨な最期を迎えるのかな~とか思っていたのだけど、「そんなALL OKな展開ってアリ?」というラストに驚いた。
何が突然変異を齎したのか?他人のソレを摂取したからとか??とにかく無敵!
一番得したのはひょっとしたら彼女かも?(もしかしたらファーストレディになれちゃう?)とか、これでいいのか~って結末だけど、予想通りの割に飽きることなくずっと引き込まれた映画で、面白かった。
好感度:★★★★
あの薬、語学習得のために1、2錠欲しいなぁ。あとは副作用が怖いからいらないけど。
| 固定リンク | 0
コメント