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2012/01/13

「ミケランジェロの暗号」みた。

Mike

「ナチスと命を賭けた取引をするユダヤ人の物語」とかいう触れ込みの割りにはなんだか軽めな印象で、もっと謎めいた作品を想像していただけに、あれれ?な感じ。
でも、ナチの陰湿さとか陰惨さを描いた映画はごまんとあるわけで、シビアな展開のハズなのに笑えるとか、たまにはこういうのもありかなーって。

オーストリアで画廊を営んでいる裕福なユダヤ系のカウフマン家。その主であるカウフマンが大昔にローマから盗まれたといわれている国宝級のミケランジェロの絵を密かに入手したという噂から、以前カウフマン家で世話になっていた家政婦の息子:ルディが数年ぶりに姿を現したことで事態は動き出す。まぁなんてことはない、ルディはナチに傾倒しており、絵を手土産に出世を目論んでいたわけだ。
そしてルディの裏切りやユダヤ人弾圧から全てを取り上げられてしまうカウフマン家。しかし、危機を察知していたカウフマンは密かに精巧な複数の贋作を作らせており、ルディはその贋作を掴まされてしまう。やがて贋作だとバレてしまうものの、カウフマンの死によって本物のミケランジェロの絵の隠し場所が謎となる。そこで矛先はルディの親友だったカウフマンの息子:ヴィクトルへ向けられる。
実は、ヴィクトルは父から謎めいたメッセージを託されたものの絵の隠し場所は知らなかったりする。けれどそうとは知らないナチであり、それを盾として危険な駆け引きに挑むヴィクトルとなる。まずはマヌケなルディをワナに嵌め、ルディになりすますことで収容所の母親を救出。さらにルディに奪われた恋人の奪還にも成功する。けれど不注意でなりすましが発覚。結局ふりだしに戻るのだが、実は戦争の終結も間近だったりして・・・と、とにかくヴィクトルはやたらと幸運に恵まれているんだな。

映画はヴィクトルの”してやったり劇”で〆られる。ちゃんと隠してあった本物の絵も手に入れるしね。この小気味良い感覚は『サウンド・オブ・ミュージック』でナチを欺いて逃亡劇を果たしたトランプ一家を思い起こさせた。

冒頭の飛行機撃墜から、過去のいきさつ説明、そして落下現場に戻るまでが長く感じたけれど、ヴィクトルの頭脳戦から俄然面白くなった感じ。絶賛ではないけれど割と好きかも。

好感度:★★★++

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コメント

たいむさん、こちらにも☆
続けて戦争ものですね~
私もこの作品は結構好きです。っていうか、こういうのが好き☆
ユダヤ人ものだとどうしても重たくなりすぎてしまうけど(そういう作品も好みですが)新しい形の戦争映画かなって。

投稿: ノルウェーまだ~む | 2012/01/14 15:02

■ノルウェーまだ~むさん、こんにちはsun
そうそう、ナチによる迫害でツライのイタイのって言うのは散々みてきたしね。
ちょっとした逆転劇とか、それが原因であらら~になるところとか面白かったです。

コチラも時間の流れでようやくつくられるようになった映画かもですね。


投稿: たいむ(管理人) | 2012/01/15 23:19

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