「機動戦士ガンダムUC episode 1-4 イッキ見先行上映キャラバン」でみたぞ。
毎度開催されている「ガンダムUC」のイベント上映。それが地元にやってくることはなく大スクリーンでの鑑賞は半分諦めかけていたところだったが、「episode4」ではこれまでになかった企画が色々と模様されることになり、地元でも劇場クラスでの上映が楽しめることになった。
「イッキ見先行上映キャラバン」は最速ではないものの、イベント上映よりも先行で見られるのはイイ気分で、わずかながら優越感に浸れるというもの。”episode 1-4のイッキ見”はとってもオトクで見応えのあるものだった。(しかし休憩をはさみながらも立て続けに4本はちとキツかった。映画館じゃないからイスが固くてお尻が痛くなったし、真っ暗な劇場仕様でのブルーレイ上映は明る過ぎな上に、色彩がハッキリクッキリし過ぎているので目に負担がかかって疲れた)。
「episode 1-3」はすでに何度も観ているものだが、大スクリーン・大音響で見るとひとしおというところ。特に戦闘シーンは迫力が違う。また、すでに原作を読了している現在では、台詞裏に潜んでいた含みだったり、すでにEP1でチラッと写っている”ラプラスの箱”などを改めて見てニヤニヤしたりと、これはこれで十分堪能できた。
そして、episode 4「重力の井戸の底で」だが、うっかり”冒頭6分無料配信”を見逃していたので、いきなりダカールの戦闘が始まったのにはちょっと驚いた。(その前に”コロニー落とし”回想もあったが)。実質原作6巻『重力の井戸の底で』と7巻『黒いユニコーン』を混ぜて構成し直して、最後だけ『重力の井戸の底で』のラストに戻る見たいな感じで、とにかく、前作からの流れも含めて「説明なしですか!」というスキップスキップな展開ばかりになってしまっているところにちょっぴり苦笑いだった。まぁこの場合は逆に、原作を読んでしまったが故の物足りなさ、ってことなので仕方が無いんだけど。
とはいっても、原作でも『重力の井戸の底で』の辺りは停滞気味で、次なるステップアップのための序章みたいな感じだったわけで、それでもアニメではジンネマンとバナージが心を通じ合わせるところは尺を使っているし、腹黒マーサの存在感であり、アルベルトのマリーダに対する態度であり、リディがどんどんダメダメになっていくところが分かれば多分良いのだし、バナージはロキとの対峙から自分の意思でユニコーンガンダムを制すといった成長がちゃんと見られるから、初見の方々にはそれなりに見えるのではないかと思う。(カットされているのは概ね個々の心情だったり、状況説明やそこに至る経緯だから)。
それから、EP4で忘れちゃならない肝心な話題が”ブライトさん”だ。成田剣さんが後任に抜擢されたと聞いたときから心配はしていなかったけれど、実際、まったく違和感がなかったと思う。そしてブライトさん自身も、現在はロンドベルの司令に出世(?)しているが、ブライトさんはやっぱりブライトさんで変わっていない姿に安心感を覚える。司令室には(原作どおり)アムロの写真が壁にかかっていたのも嬉しくなったし。
最後は”黒いユニコーン”の登場でED突入。上映の後にEP5の予告編を期待していたが、残念ながらそれは無し。(ここはブルーレイの発売を楽しみに出来るところ)。
だんだん原作をアレンジする部分が多くなってきていて、エピソードや登場人物が削られたり絡みが変更されていたりはするけれど、大筋は原作どおりに進んでいる。ただ、このペースでは最後まで納得の行く展開を描き切ることができるのか?という不安は大きくなったかもしれない。この先どんどん戦闘は激化し、敵味方がくっ付いたり離れたり、身内やライバルの間でも「残る命、散る命」といった展開が繰り返されるわけで、じっくり見たいところがたくさんあるんだよね。でも緩急も付けてもらわないと単調になっちゃう・・・。
そこは制作陣のプライドと愛情を信じるっきゃない、のかな。
イベント上映も先行配信もパスするつもりだが、12月にブルーレイが届いたらじっくり見直したいと思う。また、原作との相違点に戸惑った部分もあるので、原作もサクッと見なおしてつなぎ具合を確認しておこうと思う。
追記:11/12
イベント上映での福井氏インタヴューでは、『「終わるのか?」という疑問に対する答えとして、終わらせる良い方法を次回のepisode 5公開の時に発表いたします。』と言われていたとのこと。なんだかちょっとひと安心。”良い方法”という奇策?を楽しみにしたいと思う。
| 固定リンク | 0
コメント
PS3のレンタルで見ました。
ロニの扱いが親のかたきをとることにこだわる人間としたことで、ラプラスの箱やジオンなどに関連したバナージ、オードーリー、リディたちの抱える呪縛とダブらせてるのが良かった。バナージたちの末路がどうなるの?とか少し不安に思ったし。最後のロニのセリフに涙。
戦闘シーンは、ガンダムよりもバイアランがカッコよすぎでした。
投稿: りね | 2011/11/16 21:58
■りねさん、こんにちは
ロニとロニを取り巻く環境の設定の変更は、良い風に作用してましたね。おっしゃるように、一族の怨念とか呪縛を受け継ぐ者としてバナージらと共感しやすくなってましたから。
私としては「それでも」のベクトルが違ってしまった2人と思い、だからバナージの行く末はまだ大丈夫って思えたけれど、ロニの言葉もいつまでもまとわりつく感じ。
バイアランの破壊力はすさまじかったですね。これぞ映像化の醍醐味です。
投稿: たいむ(管理人) | 2011/11/17 11:30
たいむさんこんばんわ♪
昨日帰省したと同時に自分も遅れ馳せながら鑑賞しました。今回も丁寧な作りで申し分なし・・と思ったらやっぱり若干のカットありなんですね
でもラプラスの箱や物語の根幹に関わる変更点じゃないのなら安心かも?自分はリディが抱くオードリーへの恋心とかが妙に急過ぎる感じがしたのですが、そういうシーンもやっぱり変更されてたんでしょうかね?
そうそう、違和感ナシと言われてたブライトさんですが、これホントビックリしました。まさかあんなにまで似てるとは・・^^;
UCは毎回隙の無い良い出来映えを維持してるので、これでブライトさんがガッカリものだったら落ち度になるなぁ・・とも思ったのですが、これは見事に不安を払拭してくれた感じです。
投稿: メビウス | 2011/11/20 21:02
■メビウスさん、こんにちは
若干どころか、カット有りまくり(^^;
今回は一本のリボンを真ん中を切り取って、別のと差し替えて編集し直した感じになってますから、一瞬記憶違いかと戸惑ったくらいですし。
原作読者としては、予想の範疇を超えた展開を期待。実際そうなりそうで、次がとっても楽しみです。
春には拝めるのかな?
投稿: たいむ(管理人) | 2011/11/20 22:32