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2011/09/03

「ライフ -いのちをつなぐ物語-」みた。

Life

大自然の中で生きるために生きている生き物達のありのままの姿に感動した。
知っていたことも、初めて知ったことも、すべての映像が興味深くて引きこまれ、昔で言うなら(昔でなくても)「文部省推薦」なんて宣伝文句が付きそうな手堅い優良映画だけど、「面白かった」と誰にでもオススメしたい映像の数々だったと思う。

子供のころ毎週『野生の王国』なるTV番組を見ていた、というか見させられていた。おかげさまで野生動物の弱肉強食の生存競争であり、子孫を残す為の苦難、過酷な環境に順応するための進化や知恵など色々見てきたように思うが、地球上の生き物は約5万種と言われるだけあってまだまだ知らない事がいっぱいだ。

まず、「おお」と感心したのが画像のカエル。このカエルは1回に数個しか産卵をせず、その代わりに母ガエルは卵が羽化し成体化して巣立つまで養育するという。おたまじゃくしが生まれると、まず母ガエルはそれを背中にくっつけて木に登りはじめる。ぺったり貼りついたおたまじゃくしが背中から落ちないのが素朴驚きだが、母ガエルは木の上で生息している葉と葉で巻かれた部分に水が溜る特別な植物まで子供を運び一匹一匹に安全な住処を確保する。しかもそれだけでは終わらずその後は子供たちに栄養補給のために定期的に無精卵を産んで与え続けるのだ。当然その都度木登りすることになるし、子供は一匹じゃないし、想像しただけで母親の苦労は計り知れない。
次に気に入ったのが輪を描くイルカ。もともと知能が高いと言われているイルカだが、魚を一網打尽にする技はお見事としか言えない。そして、逆の立場からトビウオの脱出劇は感動ものだった。
見事に道具を使いこなしているサルには、なぜか感慨深さが伴ってきて涙が浮かんだ。ヤシの実を割る技術を習得するのには8年くらい掛ると言っていたが、人間の子供だって起用に道具を使いこなすようになるにはそのくらい(それ以上)掛るからね。

他にもハエの”天国と地獄”だったり、オオトカゲの持久戦だったり、護身術にたけたカエルだったり、面白くも見応えのある映像がいっぱいだ。
実はスルーする予定の映画で、でも今日は台風のフェーン現象による猛暑から逃げる為に映画館へ赴き、他に観たいものが無かったため仕方なく観た映画だったのだけど、満足な結果を嬉しく思ったのだった。

総評:★★★★   好き度:★★★★   オススメ度:★★★★

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コメント

たいむさん、こんにちは^^
久々に、たいむさんと鑑賞映画がかぶりました。

>『野生の王国』なるTV番組を見ていた、というか
見させられていた

見せられていた?教育熱心なご両親だったんですね
(笑)
たいむさんも感動されてますが、
私は母親ですので、なおさら、イチゴヤドクガエルの
子育てに感動しました(泣)
ハキリアリのシーンや大蜥蜴のシーン、たいむさんは
大丈夫でしたか?(笑)

面白く見ごたえのある映像ばかりではありましたが
私は過度な期待をしていたせいか、アースには
及ばなかったかな(汗)
仕方無しに観たたいむさん(笑)と、期待度の違いかも?

地球上の生き物は約5万種・・・まだまだ知らないことのほうが多いんでしょうね。

投稿: ひろちゃん | 2011/09/09 11:49

■ひろちゃん、こんにちは
ちょっと久しぶりですね(^^)
パンダは吹替しかなかったか止めたし、モールスはコワそうだったから止めたからかな?(笑)

『野生の王国』はまさしく見せられていたんですよ。子供にTVのチャンネル権なんてないですから~(^^;
まぁ、面白い時もあったし好きでも嫌いでもなかったって感じではあったけれど、寺田農のナレーションは暗くって・・・
やっぱり好きでもなかったかな?

>イチゴヤドクガエル
そんな名前でしたね(^^)
”毒ガエル”でも子供には優しかったですねw

アリは案外平気でしたよ。
見事な葉切っぷりに感心してたくらい。
トカゲは全然平気だけど、憎らしかったですね~

動物好きの方々は期待度が大きすぎて「あれ?」なんて感想も見かけましたが、私は楽しかったですw

投稿: たいむ(管理人) | 2011/09/09 13:57

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