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2011/09/02

『涼宮ハルヒの驚愕』を読んだ。

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劇場版『涼宮ハルヒの消失』を鑑賞後、甥っ子が小説を貸してくれるというので既刊分は読了していたこのシリーズ。よっては数年ぶりのファン待望の新刊『涼宮ハルヒの驚愕』がでると話題になったところまでは知っていた。でも私としては「消失」以後は無理に続けなくても良かったのでは?という印象なので、「まぁそのうちに」程度に思っていた感じだ。(他に読みたい本が山積みになっているしね)
ところが、気を利かせた甥っ子が、夏休みで実家に遊びに来る際にわざわざ「読みますか?持っていきますけど」なんて可愛いメールをくれるもんだから、「じゃあヨロシク」とばかりに読書の優先順位を入れ替えた次第。甥っ子にしてみれば、オタク染みた話題で盛り上がれる大人がいるのが嬉しいみたいで、どうも早く読んでもらって語り合いたかったようだ。

貸してくれたのは初回限定版で小冊子つきのものだった。なのでしっかりそっちも目を通すことができて良かった。短編は初々しさが感じられたし、「消失」の先はアニメになっていないため新キャラのイメージがイマイチ掴み切れていなかったのだけに、設定集は参考になった。
・・でも、いざ本編はというと「うーん」な感じ?どう考えても無駄に長いような気がするのだが。。。パラレルなαとβが同時進行しているから単純に倍近くになるのは理解できるが、だからこそ分かりきったところでの描写はもう少しシェイプできなかったものかと思う。アニメでのキョンの語りはとても好きなのだけど、文章にすると回りくどくてウンザリするほど長かったりするんだよね。(頭は良くないと言いつつ、一般的でもない例えがわんさか出てくるのもどうかと思うし)。まぁ、それが持ち味といえば持ち味だし、今回は色々と本音の部分を吐露しちゃってるし、事態も一応収拾させてひと段落ついているので、読み終えればまぁまぁではあるが。

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さて、その内容についてだが、長門封じ作戦を行使してきた新勢力に対してカナリ苦戦を強いられていたキョンたちだったけれど、結局のところ、”涼宮ハルヒ”は敵味方問わずあらゆる想定をあっさり超えてしまう人物だということを改めて知らしめる事になると同時に事態も沈静化されてしまったという感じだった。つまりは、ハルヒの無意識の防衛能力(本能?)が一歩先んじて発動されていたことにより、新勢力の介入を霧散させることに成功した、とでもいおうか。それはハルヒが仲間を(とりわけキョンだろうが)を最大限に信頼しているからなせた業で、キョンたちも同じ想いでそれに応えたからこそであり、ハルヒも変化(進化?)しているようだ。

「驚愕」を読み終えて、天蓋領域についてはとりあえず膠着状態から小康状態へ移行しただけのようだし、鶴屋さんが保管しているアイテムも保留状態のままではあるけれど、なんだかラストに向けて動き出しだしたように感じられた。
まず落着にあたってのキーマンがこれまでとは異なっており、とうとう真打登場か、という進展を見せてくれた。また”SOS団員と愉快な仲間たち”の意外な事実や真実、例えば小泉の立ち位置と客観的評価、朝比奈さん自身の未来図からその任務と目的など禁則事項っぽい部分が垣間見られた。ただ長門にいたっては、彼女自身のありようは確かに変化しているものの情報統合思念体に対しては相変わらず忠実なままで、根本的には何も変わっていないのだと逆に思い出させるような風に感じられた。現象はわかっていてもただ繰り返していた「エンドレス・エイト」の例に近いというか。少しばかり気がかりなのだけど。

3歩進んで2歩下がるような状態で、原作者が息切れしている感があるので、完結まではあとどれくらいかかるのか見当もつかないが、ナンダカンダ言いつつもここまで付き合ってしまったし、出来れば最後まで見届けられたら良いなと思っている。それまで甥っ子が買い続けてくれるのを祈ろう!

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