ほっと文庫♪有川浩の「ゆず、香る」
当初発表されていた8月3日発売から遅れること10日。予約していたにもかかわらずなかなか手に取ることが出来なかったこのほっと文庫だが、今日やっと到着した。
発表では8月3日から全国の量販店やドラッグストア・書店などで順次発売とのことだったが、未だに地元では影すら見つけることが出来ていない。全国的にも、特に有川先生の『ゆず、香る』は品切れ状態らしく、運良く予約することが出来て助かった。
ちなみに増産が決定したとのことなので、盆明けに工場が再開すればそれなりに入手しやすくなるものと思われるが、入手出来ていない方々が焦って高額のオークションなどに手を出さなきゃ良いな~とか心配していたりする。(※詳細はコチラで)
それにしても、よくも首尾よく予約できたものだと我ながらほくそ笑んでいたりする。そうでなければ、それこそ今頃はオークションサイトを見ながら唸っていたかもしれない。
思い起こせば6月上旬、特に新商品発表(解禁日)に情報を仕入れたわけではないのだが、たまたま何か媒体で紹介されていた”有川浩”の文字を目の端で捉え、思わず見入ってみれば入浴剤とミニ小説がセットになった”ほっと文庫”なる企画品が発売されると知った。バンダイと角川書店のコラボは左程意外には思わなかった(というか納得できるほうが多々)けれど、商品的にはかなり奇抜?
即効ネットで検索したが、その時取り扱っていたのは「セブンネットショッピング」のみだったと思う。けれど”入荷リクエスト”状態で予約は不可だった。とりあえずメール登録をして待っていたが、なかなか予約可能の連絡が来ないのでヤキモキしたものだ。相変わらず「プレミアムバンダイ」以外のサイトでは扱いが無いし、『ゆず、香る』だけが”在庫無し”になるし。
6月下旬になんとか一瞬のスキを突くようにして予約にこぎ着けた時はホッと安堵したものだが、まさかこんなに入手が厳しいモノになるとはね。(有川作品以外はソコソコ手に入るようだが)。
届いた商品は、文庫版「図書館戦争」と並べても良さそうな厚さ1センチ強の文庫サイズの箱だった。表紙だけ本のようにぱかっと開けるようになっていて、最初の1ページが試し読みできる。中には2mm程度の薄っぺらい本と入浴剤の小袋が1個封入。(ほのかにゆずが香ってくるのは多分気のせいじゃないはず)。
『ゆず、香る』は、友達以上のずっと友達のまま三十路を過ぎてしまった大学時代の気の合う男女が、ようやく”ゆず”を切っ掛けに一歩踏み出すというお話。(学生時代のエピが『キケン』と似たテイストでとても愉快)。
他の5作品は読んでいないので分からないが、”入浴剤”がキーアイテムになっているのは共通事項なのだろうか?更に彼の方が”BANDAI”の社員という設定は、有川先生の狙いなのかサービスなのか。「ガンダム」ネタまで出てくるし。(私個人的にはツボだったりするのでただただニンマリするところなんだけど)。
恋人未満のカップルの話だからベタ甘ではないけれど、これからベタ甘ですよ~って感じられるアプローチはいつもの有川節そのもの。彼のやや遠回しな最後?の掛けにはズキュン!となり、彼女の喜びがそのまま読者の喜びとなって一緒にジワっと涙を浮かべちゃう感じ。
『県庁おもてなし課』とちょっぴりリンクする「馬路村」の話題も含まれており、ますます馬路村のゆず製品に興味がわき、高知県に行ってみたくなる話でもある。
入浴剤1個で400円は食玩並みのぼっ●くりっぽいが、(超短編とはいえ)人気作家の作品込みならファンとしては納得価格か。直ぐではなくても第2弾、第3弾の企画があったら、私は嬉しいかも。
追記:8/20
ようやく近所のイオンの入浴剤コーナーで発見!入浴剤を試してみたかったこともあり、思わずもう1個買ってしまった
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