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2011/06/23

『陰陽師~醍醐ノ巻 : 夢枕獏(著)』 よんだ。

9784163805702

1年と4カ月ぶりとなる「陰陽師シリーズ」の新刊。
「笛吹き童子」「はるかなるもろこしまでも」「百足小僧」「きがかり道人」「夜光杯の女」「いたがり坊主」「犬聖」「白蛇伝」「不言中納言」の9編からなる短編集。
毎度のことだが、清明と博雅コンビが微笑ましくも愉しげで、心地よい読後感がもらえる作品になっていた。

いつもながらに妖物の話ばかりだが、今回は特に優しくて穏やかな話がそろったように思う。もちろん、困ったことばかり起きるから清明に白羽の矢が立つわけだけど、人ならずモノが人の世にある美しさに魅入られて、ついつい出てきてしまったが故のトラブルが多い今回なので、理由が判って在るべき世界に帰ってもらえばそれでおしまいとなる。
物の怪の類のすべてが人間や動物の怨念が作り出した魔物というわけじゃなく、必ずしも人に害をなすものでもなく、八百万の神様だって物の怪の一種と思えば、こうした話がそろうのもありというもの。
ワンパターンでやや盛り上がりに欠けているともいえるけれど、蘆屋道満や賀茂保憲などお馴染みの陰陽師たちもチラチラと登場するし、清明&博雅コンビが好きならば、ずっと変わらない2人を感じるだけで十分に思う一冊じゃないかなと。
というか、変わらないのが心地よい作品、かな?

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