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2011/06/20

「127時間」みた。

127h

予告編を見たとき、これが生還するには間違いなく”むちゃくちゃ痛い”ことになるだろうと想像していたが、まったくそのとおりだもんなぁ・・・shock
痛いのが苦手なものだから、観るのをやめようか随分迷ったけれど、巷の評価が高そうで、ここで見逃したらきっと観ることはないと思い直して鑑賞した。
それにしても予想以上に心も身体も痛くなってくる作品。でも最後は「良かったね」と言ってあげたくなる映画だった。

Oops! Oops!! Oops!!!
ホントに大失敗だったね。調子こいてるな~と思っていたら案の定。
「後悔先に立たず」とはまさしくこのことで、自分の身に降りかかってみて初めて痛感するという、教訓を絵にかいたような実話。

「誰にも迷惑を掛けていないんだからいいじゃん」的発想の中にある落とし穴にまんまとハマったのがこの映画の主人公:アーロンだ。
週末は、いつも誰にも行き先も告げずにアウトドアレジャーに明け暮れる日々で、それが当たり前となっていたアーロン。行き先は隠すことじゃないけれど、言う必要もないと考え、思わせぶりにはぐらかすのが”カッコイイ”とか勘違いしていたフシも無きにしも非ずといった感じ。その結果、人里離れた荒野で遭難しても誰にも気が付いてもらえないという憂き目にあうことになるわけだ。
滑落と落石によってガッチリと谷間に右腕を挟まれてしまうアーロン。「冷静になれ」と自分を言い聞かせ、持てる知識と道具を総動員させて脱出を試みるも、スッポリとハマり腕に食い込んだ岩はビクともしない。時間だけが虚しく過ぎ、朦朧としてくる意識の中では過去の自分を見つめ直すことになる。
こうなると、後悔と反省の言葉しか出てこない。それをネタに自虐的に振る舞ったところで事態が好転するはずもなく、とにかく観ていて痛々しい。

他人に干渉されることを嫌い、干渉させない代わりに自分も干渉しないという生活は、自由だし、気ままだし、ずっと手放したくないという気持ちは良く分かる。(独身主義も似た感じだろうな)。けれど、度が過ぎた時の最悪の結果がコレだ。コレは極端な例ではあるけれど、似たような事は結構アチコチに溢れているように思う。私自身も「後悔先に立たず」な虚しい思いをした経験があり、少しばかり身につまされる感じだった。
これもまた「人はひとりでは生きられない」(生きていない)ことの証左と思うべし、ってね。

とにかく生々しくって、痛くって、執念の所業は目を覆いっ放しだったけれど、大自然の美と恐怖、斬新なカット割りに見事な独り芝居と見応えは満点!

総評:★★★★+   好き度:★★★★  オススメ度:★★★★

出掛ける時は、必ず誰かしらに行き先(と帰宅予定)くらいは告げるようにしよう!いちいち干渉されたくなくても、家族ならば尚更にね。

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コメント

大自然の美!
そうなんですよね。スゲーピンチなのにも関わらず、大自然は人一人の生死とは無関係にあまりに美しい。もちろん厳しくもあるんだけれど。
話してみれば内容は3分で説明できるのに、あれだけアーロンを体現しちゃうジェームズに脱帽です。そして相変わらずの素晴らしい映像センスと何より音楽センスのボイル監督が素晴らしかった!

投稿: KLY | 2011/06/20 21:38

■KLYさん、こんにちはsun
谷間に日が差し込むところは神秘的でさえありましたね。
本当に地球規模の自然の中では、人間なんてちっぽけな存在だと思い知らされます。
東北を襲った津波にしても人間なんて成す術なしですし。

>内容は3分で説明できる
あはは。ほんとにねw
喜怒哀楽、見事でしたねー。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/06/21 13:28

こんにちは。

仰る通りです。
誰にも迷惑かけてないなら、それで良いってワケじゃないんですよね、人生。
生かされている意味もあるんですから…。

それにしても大きな代償になってしまったけど、それを自らの決断でやりきった強靭な精神力には言葉もありません。
きっと生還後も、一秒を争う状況だったんでしょうね。
演じきったフランコ君がお見事でした。

投稿: オリーブリー | 2011/06/22 11:22

■オリーブリーさん、こんにちはsun
痛かったなぁ~~
できれば大雨で流されて欲しかったです(^^;
とにかくひとり芝居がお見事でした。

遭難して大けがした人間って、身体が癒えると懲りずに戻る人が少なくないですよね。
それだけ強靭な精神力があるから生還できたのかなと、「ニワトリと卵」みたいな感じがしますよ。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/06/23 18:45

こんにちは。

>「誰にも迷惑を掛けていないんだからいいじゃん」思わせぶりにはぐらかすのが”カッコイイ”

そうなんです。
「自分の時間をどう使おうと自由じゃん!」な毎日を社会人になってきてからすごしてきた私には、回想シーンに思い当たるフシが多くて、心が痛かったです。
反省してもこれは現実。
キセキが起きるとしたら自助努力のみ。
きっつい脱出劇でしたが、助かってからの幸せそうなアーロンの姿にほっこり(^^)。
とはいえ、アーロンの強運さも感じつつ、自分自身の日々の生活を見直そうとも思った次第です☆。

投稿: みぃみ | 2011/06/24 12:45

■みぃみさん、こんにちはsun
私も若干その毛があるので、見た目にも心中にも痛い映画でした。

それにしても、まじにキッツイ脱出劇でしたねぇ(^^;
助かったからよかったようなものの、植村直己さんなど、結局戻らなかった冒険家も少なくないですしね。
家族には迷惑よりも余計な心配をかけないようにしなくちゃと、私も思った次第です。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/06/24 15:33

自業自得もここまでいくと、本当に恐ろしいもの。
私も出掛ける時はちゃんと行き先を伝えてからにしますよ。
それにしても、こんな地味な話を映画化してオスカー候補になったダニー・ボイル監督はやっぱり凄い!

投稿: にゃむばなな | 2011/06/30 21:56

■にゃむばななさん、こんにちはsun
私は時々行き先を告げずに・・・ってあるので大反省です(^^;

ホラーに匹敵する痛さと怖さのある映画で見応えありました。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/07/02 01:13

こんにちは♪

>ホントに大失敗だったね。調子こいてるな~と思っていたら案の定

って思いました(笑)
あーーーあぶないよ~って思ってみてたら、あらあららーーーって感じでした。
しかし本当になまなましくって直視できませんでした。
でも大自然の美しい映像を見るからこそ、なお怖いな~って思いました。
人間何がおこるわわかんないですね。

投稿: Nakaji | 2011/07/07 14:50

■Nakajiさん、こんにちはsun
大自然の前での人間のちっささ、感じますね~

とにかく痛い痛いお話で、身につまされる感じでした。
教訓としてしかと受け止めたいものですね。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/07/07 23:09

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