「ツーリスト」みた。

ジョニー・デップ×アンジェリーナ・ジョリー、夢の共演！
パリそしてヴェネチアを舞台に、アンジーの妖艶な美しさとセクシー時々ファニーなジョニーを堪能
上流階級のマダムというよりは大女優そのものの、まるで隙のないアンジーの優雅な身のこなしは女性の目にも惚れ惚れしちゃうもので、捲き込まれ男役のジョニーとの駆け引きめいた会話劇もクールで、とても素敵な映画だった。

物語は簡単。アメリカ人旅行者のフランクは、パリからヴェネチアに向かう列車の中で美しい女性：エリーズに声を掛けられる。エリーズはギャングから大金をちょろまかし、アチコチの国で荒稼ぎしては納税の義務を果たさず逃亡しているピアーズの恋人で、エリーズがフランクに声を掛けたのは、ピアーズに体格が似ているフランクを身代わりにして捜査をかく乱し、ピアーズと密会するためだった。（ピアーズは逃亡中に整形手術を受けており、エリーズ以外に誰も顔を知らないらしい）。フランクも美女に声を掛けられればまんざら悪い気がしないわけで、すっかり騙されてエリーズに良い様に振り回されることになる。
そんなフランクも殺し屋に命を狙われて何かがオカシイことに気が付き、”ピアーズ”と人違いされている為にギャングに狙われていることを知るが、裏り引きやら何やらであっけなくギャング一味の拉致られてしまう。
それを知ったエリーズは必要以上にフランクを捲き込んでしまったことに罪悪感を持ち、フランクの救出に向かうのだけど、これによってエリーズもピアーズの恋人というだけではなく、タダ者ではないことを露呈してしまうことになる。
そしてとうとうピアーズが姿を現し、それぞれの目的や思惑からエリーズが呼び出された場所に一同が集まり、そこで意外な結末を見ることとなった。

一応「意外な」とはしたものの、「もしかして」であり「そうならいいな」ってずっと思いながら観ていたこともあって、実際には「うんうん、やっぱりかぁ」という感じではある。
ハイテクが揃っている割にはどこかアナログな印象がする映画。アンジーとジョニーでなかったら多分普通に楽しめるといった程度の作品と思う。けれど、これは間違いなくアンジーとジョニーの映画だから+α効果は間違いなくあるとは思う。
よって「面白かった」というよりはやっぱり「素敵」なんじゃないかな？

総評：★★★★　　好き度：★★★★+　　　オススメ度：★★★★+

無理やりっぽい結末を前提に考えると、最初のメッセージは「僕を見つけて」って意味だったのかな？とか思ったりして。”ピアーズ”があまりに謎過ぎだったため、何が起きてもサプライズにならないのがもう一歩の要因かな？とかも。