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2011/01/11

「マルドゥック・スクランブル(圧縮)」みた。

Ms

もはや地元公開は無かろうと残念に思っていたが、普段あまり利用しない劇場での公開がいつのまにか決定しており、意気揚々と出かけてきた。
最近個人的に注目度が上がっている冲方丁:原作(&脚本)による作品で、若干エログロが入った近未来のSFサイバーパンク系のほぼ大人向けアニメーション(R-12でしかないが)。作風は基本好みとは言えないが、よくよく作り込まれた設定や“しゃべるネズミ“(概ねAIの一種と思うが変身変化ほか特殊能力からまったく別の”生き物”という認識が正しそう)には興味がわくところで、映像のクオリティもなかなか素晴らしい作品だったと思う。

原作はあえて読まずに鑑賞。それは映像化のほとんどが原作を超えられないという意味合いからではなく(それもあるにはあるが)、むしろこの作品は原作未読では半分程度にしか理解できないであろう内容と推察するもので、だからこそ鑑賞後に必ず原作で補完したくなるよう自分に仕向けたかったということだ。
しかしまぁなんだ、補完はもちろんだがここまで続きが気になるラストになっていたとはね。無敵の追跡者に対して手負いの主人公サイド。絶体絶命の状況でお互い銃口を向けあい・・・ってシーンで、音もなくそのままブラックアウトから本田美奈子の♪アメージング・グレイスが聞こえはじめ、EDクレジットが流れてきた時には唖然ボーゼン。副題に”圧縮”が入っているところから映画も原作(完全版)と同じく3部作の1作目だと考えられ、その原作がそのシーンで終わっていると思えば制作側に毒づいても仕方がないのだけど、原作未読者はそんな事知らないのだから、マジで「ここで切るのかよーっ!」ってツッコミたくなるのは当然と思う。それに続編制作の情報が未だに入っていない気がするし、もちろん予告編なんてない。(作る気は有るのだとしても)こんな希望も結論もみえない尻切れトンボ加減はあんまりだなぁって思う。
おかげさまもあって即刻書店に向かったのは言うまでもない。鑑賞前は1巻から補完で読み始め、追いつくまでは続きをお預けにしておくつもりだったが、このままでは精神衛生上よろしくないと判断し、とりあえず続きを確認してしまった。(ちなみにそこに後悔はない。ホッと一息つけたからね)。

ちっとも感想になっていないが、正直なところ素人が映画を一回観ただけではあらすじを追うのすら簡単じゃない物語なので、原作をじっくり読んだのち小説の感想をアップ出来たらと思う。
公開予定の劇場も続々と増えているようだし、勢いをつけて2作目「燃焼」、3作目「排気」と続いていくことを願う。

総評:★★★★    好き度:★★★++   オススメ度:★★★++

ウフコックこそ俳優の八嶋智人さんだけど、バロットの林原めぐみさんはじめ、これでもかってベテラン声優陣で固められており、八嶋さんも含めて映像と世界観にぴったりハマっていたところは高く評価したい。

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コメント

はじめまして。突然の書き込み失礼します。

ほぼたいむさんと同じような前状態で観に行き、まさに同じような唖然ボーゼン状態の帰路にて「マルドゥック 映画 続き」と検索して辿り着いた者です。
私は「圧縮」とついてることすら数日前に気付いたくらい予備知識がなく、ただ上映時間が短いことからもまぁ続くのかもなくらいの予想もなかったではないですが、やはり続編情報もないですし、一応話としてはある程度オチをつけて終わると思っていたんです。
なので「まさか」と思った直後にエンドロールが流れた瞬間はほんとびっくりしました…
そんな私は「これは完全版の販促映画なのか?」というのが真っ先の感想だったので、完結を観るまで意地でも原作読まないぞ!と天の邪鬼精神が芽生えました(笑)
でも仮に3作目まで上映されても、だいぶ先になりそうな予感なので、その前に結局なんやかやと情報を知ってしまいそうな気もしますけど…

ということで、こちらのブログのお蔭で少しスッキリしました!
ありがとうございます。
長文大変失礼致しました。

投稿: どくのこきのこ | 2011/01/25 21:53

■どくきのこさん、こんにちは
はじめまして(^^)
やはり、あのラストシーンにはひとこと言いたくなりますよね。
特に原作を読まずに鑑賞した場合は「えー」ってならない方がオカシイくらいなものでしたから。
私ももしその場に私と同じような顔をした人がいたとしたら、たとえ見知らぬ人でも大いにツッコミで盛り上がれたのではないかと思っていました。
同意見のコメントをいただけて嬉しいです(^^)

続編情報はやはり今のところはないようです。
私は原作を仕入れているので、チビチビ読み進めていますが、音が活字(漢字・当て字・ルビ)で表現されると意味がグッと深まることが判りました。
続編のあらすじだけのネタばれを仕入れても、結局は映像と小説と全部合わせてようやく完璧に成りそうな作品と思っています。
モチヴェーションがどこまでひっかれるかは微妙ですけど、例え結末を知ってしまっても、出来ることならば続編の映像化を待ちたいものですね。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/01/26 21:08

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