「2011年本屋大賞」ノミネートに2作品!
「本屋大賞」とは、活字離れ・読書離れなど、書籍の未来に危機感を持った書店員有志が活性化を目的に創設した賞で、書店員のみが投票、つまりは”本屋さん”が選んだ優良作品に贈られる賞のこと。その大賞に、私が贔屓にしている有川浩作品から『キケン』と『ストリート・セラー』の2作品がノミネートされたと発表されていた。
ちょうど『シアター!2』が本日(1/25)発売となっていて、これから読もうとしていた矢先の朗報。非常に喜んでいる私だ。
今や有川作品は次々とアニメ化・ドラマ化・映画化が進行中で、すっかり世間でもお馴染みになっていることと思う。もちろん本屋大賞のノミネート自体は初めてではないのだけれど、残念ながら大賞獲得には至っていない。
私としては、有川センセのベタ甘&社会派&イケイケな作風が大好きなので、今更受賞の有無なんてどうでも良いのだけど、それでも大好きな本が何らかの賞を受賞したらメデタイ事だと喜ぶし、もちろん嬉しいに決まっている。
個人的には、『キケン』のほうが好み。通称”キケン”(機研(=機械制御研究会)という大学の同好会のメンツが巻き起こす、過激で危険な青春群像劇が描かれている。パワーと勢いは学生ならではのもので、読み手の青春時代を懐かしく思い起こさせてくれる。また最後のシカケには胸がグッとさせられること間違いなし!文句なしのオススメ作品だ。(読書感想はコチラ)
対して『ストーリー・セラー』は胸が絞め付けられる社会派な作品。ベタ甘&病気系でもあるので、若干読み手を選ぶ作品だと思われるが、(ドラマと原作はだいぶ違っていたけれど)『フリーター、家を買う』が好きだったらOKかな。(読書感想はコチラ)
2作品ノミネートしたところで確立でどうこうなるものではないけれど、チャンスはチャンス。嬉しい知らせが聞けたら良いなと祈っている。
ちなみに、2011年のノミネート作品10作品は以下のとおり。
・『悪の教典』 貴志祐介 (文藝春秋)
・『錨を上げよ』 百田尚樹 (講談社)
・『神様のカルテ2』 夏川草介 (小学館)
・『キケン』 有川浩 (新潮社)
・『叫びと祈り』 梓崎優 (東京創元社)
・『シューマンの指』 奥泉光 (講談社)
・『ストーリー・セラー』 有川浩 (新潮社)
・『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉 (小学館)
・『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄 (新潮社)
・『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦 (角川書店)
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