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2011/01/20

「僕と妻の1778の物語」みた。

1778

なんかかんか言いわけしようが涙腺はすこぶる弱いので、ひとしきり泣かされてきた。病気・子供・動物ものの映画(邦画は特に)は意図的に外しているのだけど、この映画は「1778の物語」にあたる“ショートショート”のいくつかが実写化されているとのことで、それが観たいがために鑑賞することにした。なにぶんNHKで放送されていた『星新一 ショートショート』が大好きだったもので。

この映画は、とある作家がガンに冒され余命1年を宣告された最愛の妻の為に毎日1作”ショートショート”を書くことを心に誓い、妻が永眠したその日まで欠かさず必死なって書き続けたというもので、互いを気遣い続けるおしどり夫婦の姿、どこまでもあがき続ける夫、徐々に病状を悪化させていく妻、友人や親との交流から本音を漏らす妻、夫婦を暖かく見守る周囲という、泣かせ要素満載で出来ている。また、作家:眉村卓と妻:悦子さんとの実話がベースで、本当の物語は『奇跡体験アンビリバボー』でも特集されていた。

血も涙もない言い方になるが、心温まる美談を更に美化した作品という意味では現実味の薄い綺麗なばかりの映画。ただ、あえて取り乱したり苦しんだりするシーンを最小限に抑え、ガン治療を5年近く継続しながら綺麗なロングヘアで居続けさせるなど、基本的には「笑える“ショートショート”」といった執筆の意図に合わせる形で作っていると思えば、「美化」も作風の内と許容できるものだ。
・・で、楽しみにしていた実写化“ショートショート”だが、こちらは期待どおり楽しませてもらった。さすがに星新一のようなブラックなオチにハッとする話はなかったけれど、『留守番電話』の話はとても気に入った。突飛な物語に竹内結子のいたずらっぽい演技がぴったりマッチしていて、オチにつながる現実のオチも、もしや丸ごと「こんにちは」してくれるのではないかとワクワクしてしまった。

この手の作品が好きな方にはオススメ、そうでない人には勧めないまでも“面白かった”くらいは言ってもいいなかって映画だった。

総評:★★★++  好き度:★★★++  オススメ度:★★★++

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コメント

いわゆる難病モノでないところが気に入りました。
というかまあ「僕の生きる道」シリーズも『黄泉がえり』も大好きなんで、この2人が出演する時点でもう好きなんですが。(笑)
冒頭の銀行員の竹内さん、余りに美しすぎ!

投稿: KLY | 2011/01/20 00:46

■KLYさん、こんにちはsun
いわゆる難病モノと思ったら絶対に観に行かなかったでしょう(笑)
「僕の生きる道」シリーズも『黄泉がえり』も見てましたが、残念ながら特別な思いはないです。
まあ、おおかれ少なかれ病気モノには違いないのだけど、”楽しい”を重視した作品で良かったです。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/01/20 18:43

そうそう、
学生時代、「星新一」「小松左京」など、
友人と回し読みしたのをこの作品のショート・ショートで
思い出しました。

節子の髪、まだ若い夫婦の設定なのに原稿用紙、、とか、
突っ込みどころというか違和感がありましたが、
後半の演出が一番苦手だったかもデスthink

投稿: kira | 2011/01/23 00:08

■kiraさん、こんにちはsun
実話とか原作ありいを売りにしているんで、あえて原稿用紙だったり携帯電話も無いような感じにしたのだろうけれど、玩具に対して銀行は整理番号発券機と表示があったりで、チグハグは私も気になりました。

>「星新一」「小松左京」
私が子供のことは、SFと言えば彼らの名前が浮かびましたね~~(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2011/01/23 14:07

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