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2010/12/06

DVD『24 -TWENTY FOUR-Ⅷ』(vol.11-12) 最終巻

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『24』ファイナルシーズンもとうとう最終巻。劇場版の制作は進んでいるようだが、TVシリーズとしてはこれで打ち止めとなる。
最後まで足掻いたデイナを執拗に追いつめ、証拠に手にしたところで復讐鬼と化したジャック。ルネに死を招いたすべてを敵と見なし、下から順に追いつめて行き、とうとう大黒幕にまで辿り着くジャック。けれどその敵はあまりにも巨大で・・・。
今度こそ絶体絶命のジャックだ。
(以下ネタばれを含んでいるのでご注意を)。

第21話は12:00からスタート。
デイナから奪った証拠のビデオデータは、確かにロシア政府がハッサン暗殺に関与している事を裏付けるものだった。即刻映像に映っていたロシア工作員と思われる人物の身元の洗い出しを始めるジャック。男は外交ビザでロシアからアメリカに入国していたがロシアの関係機関には一切出入りしておらず隠密裏に活動している可能性が高かった。
ジャックはまず証拠のメモリカードを守るために最適と思われる第3者:ハッサン大統領と関係を持っていた女性記者:メレディス・リードにコンタクトを取る。そして協力を了解したリードにはデパートで落ち合う約束をする。しかしそれはリードを囮にした作戦でもあった。今やあらゆる電話が傍受されていると想定したジャックは、ワザと監視にヒットするキーワードを使ってリードに連絡し、黒幕のチームをおびき出したのだった。
果たしてジャックの作戦は成功。ピラーのチームを殲滅し、ルネ暗殺の実行犯は生け捕りにする。ちなみにCTUでジャックらしき電話を傍受したのはアーロだった。けれど指揮官のピラーはアーロからデータを取り上げ、側近と密談を始める。そこでいよいよ可笑しいと判断したクロエはアーロを説得して協力を取り付け、独自にジャックの行方を探し始める。

ジャックの狙いは隠ぺい事実をを白日の元に晒すことと、真の黒幕を暴きだして罪を償わせること。隠ぺいについてはリードに全てを託すジャック。おかげでリードはFBIに追われ、政府の妨害から情報を握りつぶされそうになるが、ちゃんと種は根付くことになる。
一方、口を割らない実行犯に対するジャックの拷問は常軌を逸したものにエスカレートしていった。飲み込んだSIMカードを取り出す為に内臓を搔っ捌くという残虐さ。だがそこまでして手に入れた携帯電話の履歴によってとうとうローガンとの接点を見つけだす。
そうとは知らないローガンは、和平協定調印の立役者として政界復帰を間近にし、有頂天になっていた。尻拭いは他国と部下に任せっきり。ジャック・バウアーの底力を誰よりも知っているはずの彼が、誰よりも楽観的というのは皮肉なものだ。
覚悟を決めて冷静に暴走しているジャックはもはや誰にも止められない。今度はローガンを拉致。へたれローガンはルネ暗殺を指示したロシア外相の名前をあっさりゲロ。手っ取り早く外相と護衛を皆殺しにするジャック。負傷に苦しむもののローガンに仕掛けてあった盗聴器から大黒幕の存在を知る。外相より上の黒幕と言えばもはや一人しかいない。ロシアのスワロフ大統領は今まさに調印のために国連に向けて移動中だった。

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その頃クロエとアーロはジャックに協力していたジムを発見し、コールを派遣してジャックの情報を掴んでいた。ジャックに借りがあって協力していたジムも、ジャックの命を惜しんだのだね。ローガンの爆弾発言が録音されたデータをジャックが持っていると教える。
既に狙撃可能エリアにまで接近していたジャックをいち早く発見したのはアーロだった。そしてジャックに接触を試みるクロエ。クロエは録音データを世界中にばら撒くことで陰謀を明らかにしようとジャックに提案して説得しようとしていた。しかし頑なに拒絶するジャックで、クロエは絞められ気絶させられてしまう。でも意識が戻った後、再びクロエは友達として精神誠意に説得を始める。
ようやく聞き入れたジャックは無事に録音データを外部に持ちださせるために自分を撃つようにクロエに命令する。苦心の末に司令部まで録音データ持ちんだクロエだったが、ピラーに感づかれてしまいデータの送信は失敗に終わる。ピラーの命令から任務に忠実なだけのCTU隊員によって拘束されるクロエとコール。録音データも応酬されてローガンからテイラー大統領の元へと送られた。そして別々にCTUに移送されることになるジャック・クロエ・コール。更にジャックにはローガンによって刺客が放たれる。
・・ホントあと一歩なのに、いっつもなかなか届かない。いつもながら『24』のひっぱりは周到で嫌になっちゃう。(それが面白いところなのだけど)。

一方、リードのメッセージからハッサン暗殺にロシアが関与していた可能性を知ったダリヤは、テイラー大統領に真実を追求。誤魔化せないと悟ったテイラー大統領は事実と認めた上で、政治的圧力を掛けてダリヤに調印を迫る。失望と怒りをあらわにするダリヤ。
分かっていたこととはいえ、信頼を踏みにじられ可能な限りを拒絶することで抵抗心を見せるダリヤに、居たたまれなさを滲ますようになっていくテイラー大統領。ジャックから回収した録音データを見てみようと思ったのも後悔の念からと思われ、ジャックからキムに宛てられたラストメッセージに涙を流すことになった。
・・それが決め手になったのかは定かでないが、やはりテイラー大統領は尊敬に値する大統領だった。式典の最中に突然調印を取りやめ、理由として隠ぺいしていた内容と事実を明らかにすると宣言する。そして大統領の権限があるうちにクロエら真の功労者を救済してくれたのが何よりも嬉しかった。ただしジャックは・・・。
対して最後まで醜態をさらしていたローガン。テイラー大統領にしてみれば和平を望む気持ちが大きすぎ、焦るあまりに魔が差したとしか言いようがない出来事だったと思えるが、あんなローガンごときに惑わされたのかと思うと本当に悔しくてならない。(テイラー大統領もそう思っているのではないかなぁ)。

さて、オードリーを失うことになった「シーズン6」の24話ラストも号泣だったが、ファイナルのラストも号泣だった。
時系列的に劇場版がどのあたりになるのかは知らないのだけど、制作は決まっているし、どんな切り口で登場するのか楽しみだ。

ジャック・バウアーよ永遠なれ、だね。

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