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2010/11/22

「フルメタル・パニック!」長編シリーズ読了。

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『フルメタル・パニック!』は2008年に《BS11》で放送されたアニメを切っ掛けにすっかり気に行ってしまったシリーズである。(WOWOWで2002年に放送されたのが最初とのことだから何とも遅い反応だ)。
アニメはこれまでに3期制作され、原作長編シリーズから『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』を元に作られた1期、短編集からコメディ中心で作られた2期、再び長編シリーズに戻り『終わるデイ・バイ・デイ(上/下)』をアレンジしたシリアスな3期となるが、当然のことながら完結しないまま最終回を迎えており、キリは付いてもスッキリしない後味になっていた。よってようやく姿を見せた《アマルガム》やレナードはもちろんだが、微妙な三角関係も含めてその後の展開が気になり、ウィキペディアを軽くチェックしたのが決め手となり、原作に手を出した次第。もし、ほとんど原作が進んでいなかったら原作を読もうとは思わなかっただろうに、既に完結まであと一歩とのところまで進んでいるとなれば結末を見届けたくなるというもの。ほとんど熱に煽られた形での衝動的大人買いに走った私。それがちょうど2年くらい前の話だ。

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とりあえず、長編のみを大人買い。でもいざ手にいれても結局ずっと放置してしまっていた。(他にも衝動買いした本が山積みだし、大好きな作家の新刊や興味ある本がどんどん順番を割り込んでしまうから)。”あと一歩”なのに最終巻の情報がなかったのも放置の理由の一つ。それがこの8月、遂に完結したと知って今回のモチベーションに繋がったというわけだ。
良くない展開の途中で待たされてしんどい思いをするのは出来るだけ回避したいと思っている私。度々アホみたいに”大人買い”するのもその為。結果論になるが、私はこの作品は放置していたおかげで苦しまずに済んだといえそうだ。事実アニメの後の宗介とかなめや《ミスリル》の面々を取り巻く環境はドンドン雲行きが怪しくなって行き、『せまるニック・オブ・タイム』以後ファンは最終話を2年以上待たされることになる。(つまり私が『せまるNOT』までを大人買いした時期とそう変わらない)。ズルズル先延ばしにしていただけとも言えるが実際ラッキーだったと思う。
ボリュームがあるだけに一気読みは大変だったがサクサク読めたのも確か。続けて読むことで伏線と思われる一文が分かり易く、「だよね」といった展開が多々感じられもしたが(特にレギュラー陣の生死に関わるエピとか)、まさかの展開に「え?」っと驚かされることもしばしばで大いに楽しませてもらった。作品的に「間違いなく最後はハッピーエンドだろう」と確信していたけれど、山あり谷ありのプロセスにはドキドキワクワクさせらたし、いっぱい笑わせてもらったし、思いのほかたくさん泣かされたりもした。このシリーズが本当に大好きになった。
長編大作『フルメタル・パニック!』。ミリタリーアクション満載ながら、その本質はピュアで不器用な少年少女の成長物語。萌えではなく燃える作品。ラブコメハッピーエンドが大好きで、根気のある人には是非にとオススメしたいと思う。

さて、シリーズの長編作品は『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』『終わるデイ・バイ・デイ(上)/(下)』『踊るベリー・メリー・クリスマス』『つづくオン・マイ・オウン』『燃えるワン・マン・フォース』『つどうメイク・マイ・デイ』『せまるニック・オブ・タイム』『ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)/(下)』と全12冊となってる。
(※注意:以下はアニメの続きが知りたい場合のみ進むように)

『終わるDBD』にてガウルンから宗介に伝えられたヒントから、『踊るVMC』では《ミスリル》が初めて《アマルガム》に対して先手で攻撃を仕掛けることになる。その結果《アマルガム》(というかレナード)に火を点けてしまう皮肉な結果になるが、事件を切っ掛けに宗介がかなめへの想いを自覚するに至ることで三角関係にきっちりケジメが付くことになる。またかなめとテッサの誕生日がまったく同じであることが判明する。
『つづくOMO』では遂に最悪の事態に発展。《アマルガム》の総攻撃を受ける《ミスリル》。幹部から一兵卒までが執拗に追いつめられ、組織も基地も何もかもが崩壊。わずかな生き残りも命辛々それぞれ身を隠すのが精一杯の状態となる。宗介はかなめを護りきれず、かなめは自らレナードに付いていく道を選び宗介の手から離れる。〈アーバレスト〉は大破、散々学校やクラスメイトを巻き込んだ挙句、かなめまで奪われてしまった宗介は彼らに隠していたすべてを打ち明ける。そして、必ずかなめを連れ戻すことを誓って学校を去る。
『燃えるOMF』は宗介の孤軍奮闘話。マオやクルツ、テッサらの消息も知らぬまま宗介はひとり《アマルガム》(レナード)に繋がる糸口を探していた。〈アーバレスト〉を失った宗介は新たなるウィスパードらしき少女:ナミから旧式の〈サベージ〉を借り受け、派手に動き回ることでようやく《アマルガム》の尻尾に辿り着く。死闘の果てにかなめの居所に繋がる情報を掴むものの、宗介は瀕死の重傷を負ってしまう。
『つどうMMD』では元《ミスリル》のテッサはじめとしたTDD1のメンバーを中心に着々と体制の立て直しを図っていた。重傷の宗介はフランスの情報部員:レモンに救出されて一命を取り留めるが、傷が癒えるか癒えないかのまま再始動する。宗介の掴んだ情報を元にレモンの協力からメキシコにレナードが管理しているらしき《アマルガム》の施設を発見、再び捨て身の作戦を敢行する宗介だ。そこで同じ情報から作戦を展開していた〈M9〉のマオらと運良く合流に成功。また密かに回収されていた”アル”を搭載して新たに建造された〈レーバテイン〉を受領する宗介。結局かなめの奪還は《ミスリル》を裏切ったカリーニンに阻まれて失敗に終わるが、連れ去られたかなめからの通信ではお互いに素直な気持ちを伝え合い、再会の時の”約束”を交わす宗介とかなめだった。
『せまるNOT』では遂にウィスパードの謎が明らかとなる。奇しくも事の発端となった場所で再会した宗介とかなめだったが、真相に至ったところでかなめが豹変、突如宗介に銃口を向け、逆にレナードに協力をし始める。またジリ貧の元《ミスリル》部隊とレナード率いる《アマルガム》大部隊とで真っ向対決が始まる。元《ミスリル》部隊は辛くも殲滅こそ免れるものの、とても大きな犠牲を支払う結果となる。
Full_metal_panic_12『ずっとSBM』は地球存続?のための最終決戦。7000キロを隔てた2か所での一刻を争う同時作戦。核ミサイル発射から第3次世界大戦阻止に向かうクルーゾー&マオらの陸戦部隊と、ソフィアが世界を改変する為の施設破壊にメリダ島の向かうテッサ&マデューカスらのTDD1。ソフィアに身体をのっとられたかなめの奪還に命を懸ける宗介の〈レーバテイン〉とレナードの駆る〈ベリアル〉との対決からカリーニンと宗介の壮絶な一騎打ち。そして宗介ひとりが残されたメリダ島に向けて放たれた核ミサイルによる絶体絶命のピンチ。誰もかれもが満身創痍での最後の戦いがノンストップで繰り広げられる。
そして、すべてが終わったのは宗介がクラスメートの前で誓ったあの日から、すでに1年が経過していた。

・・・とざっくりこんな感じだが、様々な話が同時進行しつつ、アチラコチラで色々と進展していたりもする。時には報われない哀しき結末になる場合もあるけれど、思わせぶりにすることなくキッチリと白黒つけてくれるのがこのシリーズの良いところで、スッキリ爽やか概ね期待どおり思ったとおりの鞘に収まってくれるのがとても心地よい。(ちょっぴり出来すぎだったりもするけれどhappy01)。もちろん2人の約束も最高のカタチで叶えられることになるしheart01

キャラクターでは宗介が好きだけど、一番のお気に入りはアル。気になっていた彼のその後の処遇について、「車種はトランザムでお願いします」というアルの自己申告に爆笑した。だってそれじゃあ”キット”じゃん。キット、R2-R2、ハロ、タチコマ等など”喋るAI”が大好きな私で、アルはキットに近いとずっと思っていたけど、やっぱそうなんだねhappy02

シリーズとして長編は完結。けれど短編集はもしかしたら追加されるかもしれないとのこと。ちょっとした後日談を描いてもらえるとすごく嬉しいのだが、どうかなぁ。でも、まずその前にまだ一つも読んでいない短編集10冊分から読破しなくちゃだ。(アニメ「ふもっふ」の元ネタもあるだろうが)。焦る必要もないので再び大人買いしながら放置し兼ねないが、今はDVDを全部見直したい気分だし、早々に手に入れてしまえばサクッと読み終えるだけの勢いは今のところ持続中かな?ここ数日1日1-2冊ペースでの読書から睡眠不足気味で疲れているけれど、もう少し頑張っちゃおうかな~。
また、原作も完結したことだしアニメの4期5期をちょっと期待したいところ。宗介の成長(心の変化)をモノログ以外で表現するのは難しいと思うけれど、戦闘シーンは満載だしアニメとしては見応えある作品になると思う。既に実績ある人気作品だし、是非にとお願いしたいところだ。

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コメント

サイドアームズ1、2読まずに長編全部読んだんですか?
すごく勿体ない気がします

投稿: テスト | 2011/03/13 07:11

■テストさん、こんにちはsun
そうですね、執筆順を考えると勿体ない気もしますが、内容をしらなければ困ることはありません。
あとから読めば「なるほど」ということにもなるので問題はないのです。
映画でも「エピソードゼロ」が後付けに追加されるなんて良くありますし。

実際、もう読みましたよ。

投稿: たいむ(管理人) | 2011/03/13 10:48

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