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2010/11/10

「ミックマック」みた。

Micmac

劇場で予告編を見て地元公開されるのを楽しみにしていた作品。もっとおバカなコメディ映画かと想像していたけれど、良い意味であてが外れてニッコリ。おバカ満載には違いないけれど、ドタバタも、お色気もやり過ぎていないから品が良い。わずかな表情と動きだけで笑わせてくれたり、個々の特技やアートな芸も素晴らしい。愉快痛快なひと時だったhappy01

父親を戦後の地雷処理作業で亡くし、自らは銃撃戦に巻き込まれて頭部に銃弾を食らい、一命は取り留めたものの銃弾が頭に残されたままになっている不幸な主人公がバジルだ。バジルは家も仕事も無くしてホームレス生活となり、なんとか得意のパントマイムで小銭を稼ぎながら細々と暮らしていたが、妙な廃品業者に誘われ、一団の仲間に加わることになる。
そんなある日、バジルがいつもどおり廃品を回収していたところ見覚えのあるロゴを掲げた建物を見つける。ひとつは父を死に至らしめた地雷に刻まれていたロゴ、もうひとつは自分の頭の中の銃弾に刻まれたロゴ。皮肉にも向かい合った2つの建物はバジルの人生を台無しにした2大武器製造販売会社であり、バジルは仲間たちの協力を得て「死の商人」達に復讐をはじめることになる。
仲間たちはヘンなヤツばかりで、いわゆる”社会生活不適合者”たちの集団だ。けれど個性的な彼らのおかげで奇想天外な作戦が可能となるわけだ。
復讐と言っても「命狙います」みたいな剣呑のものではなく、非暴力的かつ最強のイタズラで懲らしめるといったもの。ペテンにかけたり、宝物を掠め取ったりしつつ、最終段階では「死の商人」が再起不能になるように仕向けるもので、至って平和的に自滅させる形で事実上息の根を止める復讐劇になってる。その仕上げの演出が実に見事!(ドキっとするほどのシリアスさを見せながら、後に爆笑の種明かしするところも効果的)。

ユーモアにあふれていて小気味良い作品。面白かった!

総評:★★★★+   好き度:★★★★+   オススメ度:★★★★

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コメント

ジュネ監督作品にしては観やすい作品でした。
でもその分メッセージ性も単純だったし、本来なら
想い内容をここまで軽やかに、エスプリの効いた笑い
で描いて来たのが良かったです。
工場大爆発とか冷静に見ると超過激なんですけどねー(笑)

投稿: KLY | 2010/11/10 23:07

■KLYさん、こんにちはsun
爆発の火力はアクション映画に引けを取らない迫力でしたね~。そのあとはドリフだけど(笑)

位置づけとしてはコメディだと思うけれど、なかなかの奥深さがとてもよかったです。

投稿: たいむ(管理人) | 2010/11/11 18:55

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『アメリ』、『デリカテッセン』のジャン=ピエール・ジュネ監督最新作。父親を地雷で亡くし、自らも事件に巻き込まれ頭に銃弾を受けた男が、仲間とともにその両方を製造した会社に復讐する様子をコミカルに描いたフレンチコメディだ。主演はフランスの人気コメディアンダニー・ブーン。様々な特技を持ったユニークな仲間たちが見せるエスプリの効いたギャグが面白い。... [続きを読む]

受信: 2010/11/10 22:50

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