「ナイト＆デイ」みた。

トム（10/6）の日の先行上映で鑑賞。
トムとキャメロンの2大スターによるアクション＆ロマンス・・とかなんとかいう触れ込みだったけど、アクションはともかく、ロマンスというよりはラブコメに近い感じでなかなか楽しませてもらった。
でも、さすがに大スターというだけあって微妙に歳も喰っているというかなんというか。いくら若く見える2人でもちょっと、ねぇ。

トンデモな状況における落ちつきっぷりとか肝の据わり具合とかの意味で言えばアラフォー＋αだからこそなのかもしれないが、キャメロンがきゃわきゃわと可愛らしく立ち回るのはもうそろそろ苦しくなってきているような気がする。トムはトムでここぞって時はいつもどおりのオレ様トム様っぷりだけど、ほとんどわめき散らすようなことのない大人で飄々としたキャラな分だけオレ様度が控え目で良かったと思うのだけれど。
偶然（でもないが）巻き込まれただけのヒロインが、裏世界のヤバイ事情に関わるうちに自らドップリと浸かる道を選ぶことになり、組織に追われる男との逃避行が始まる。男はヒロインを勝手に巻き込んだ責任の分だけヒロインを命懸けで守るわけで、”吊り橋理論”さながらヒロインはだんだん男に惹かれ始める。男もまんざらではなさそうなのだが、ちょっとしたすれ違い（勘違い）からヒロインは男が信じられなくなってしまい、その結果ヒロインは男を窮地に陥れてしまう。しかし、ずっとモヤモヤが晴れないヒロインは男の真意と真実を確かめるべく行動を起こす。そして・・・、という設定的に多少枝葉が違えどほとんど定番のストーリー。
こうした定番モノはそうした枝葉や伏線の部分がどれだけ面白く巧妙にできているか（役者の演技も含めて）だと思うので、そういう意味で「目には目を」的な展開でのオチは嫌いじゃないし、微笑ましくEDが迎えられる映画は無条件で好きだと言える。普通に合格路線。

スパイ系のアクションモノだけど陰謀というほどのものも無いし、とにかく軽ーい仕上がり。やっぱりラブコメ感覚で見ると良いんじゃないかな？トムとキャメロンの共演ってだけでも損はなし、って思うし。

総評：★★★★　　　　好き度：★★★★　　　オススメ度：★★★★

この映画の”ナイト”も”KNIGHT”なのよね。原題も同音異義語の響きから”ナイト”に2重の意味を含ませているように思うが、カタカナの”ナイト”だとそのまま「夜」のnightだと受け取る人が少なくないような気がする。「ナイト＆デイ」を直訳で「昼も夜も（＝ひねもす）」とか。間違いでもないけど『ダーク・ナイト』を「闇夜」だと勘違いするように。