DVD『24 -TWENTY FOUR-Ⅷ』(vol.3-4)
第5話は20:00からスタート。
実の弟:ファラドの裏切りにショックを隠せないハッサン大統領。ファラドの目論見が政府転覆と核兵器開発の再開だったと知ってすっかり疑心暗鬼に陥ったハッサン大統領は、これまでの高潔で紳士な態度を豹変させ、国内での不穏分子の一斉検挙を始めさせる。そうした動きは即座にテイラー大統領の耳にも入るのだが、テイラー大統領はハッサン大統領の非人道的な行いから和平協定における各国の賛同が得られなくなれば全てが白紙に戻り兼ねない事を懸念し、事態収拾のためにも、ファラドとロシア人組織の売買契約によって米国に持ち込まれたらしい”核燃料棒”の発見・回収と組織の確保をCTUに急がせる。
ヘイスティングス支部長の依頼により潜入捜査を受けたルネとジャックは、かつてルネが潜入していた組織のボス:ウラジミールへの接触を試みる。作戦は何時でも中止できる、と再三諭すジャックの言葉にまったく耳を貸さないルネ。そのおかげでウラジミールと接触に成功したが、ウラジミールはルネを疑っており、執拗にルネを試すのだった。
ジャックの中止命令を無視し、ウラジミールの言い成りになることでようやく信用を得たルネの手引きでニセの買い手としてのジャックも彼らに接触。そこで”核燃料棒”売買の話を本格的に始めさせるが、ウラジミールの心当たりは全て空振りでそのまま終わってしまうかに見えた。取引中止を決めたウラジミールに焦ったルネは食い下がるが、ウラジミールの暴力に耐えきれず勢いからナイフでめった刺しにしてしまうのだった。また錯乱したルネを止めに入ったジャックもルネに腹部を刺されてしまう。ルネを落ちつかせ、作戦は続行不可と通告するジャック。ルネも自分の不安定さを認め、今度ばかりは素直に従う。
しかしCTUの迎えを待っていたところに別のロシア人組織がウラジミールのアジトを襲撃。核燃料棒への手掛かりと確信したジャックはルネを戸棚に隠し、ドイツ人武器商人:メイアーとして自ら組織に拘束・連行される。
ぷっつりと切れたと思われた手掛かりが、蜘蛛の糸が風に乗るように(ちょっとした伏線によって)どこからともなく勝手に流れてくるのがこのシリーズ。実は今回もウラジミールの連絡先の中に当たりがあり、警戒した相手が口封じに来たということで万々歳なのだが、CTUは捜査続行を喜ぶ間もなくジャックをロストしてしまうのだから困ったものだ。けれど、こうした危機的状況の対応はジャック・バウアーの十八番中の十八番。(ジャックの見せ場だもんね)。拷問されても決して口を割らず、虎視眈々と一発逆転の機会を狙い、まんまと通報(あるいは脱出)に成功しちゃうのはお約束だ。
おかげで組織は一網打尽、”核燃料棒”も無事回収・・・とならないのもお約束。悪の組織なだけにボスがピンチとなれば、ボスを見限って出し抜く輩も居たりする。つまりは持ち逃げ。隠し場所に行ってみたら既に空、良くあるパターンだ。
一見無関係ながらややこしい事態が同時進行しているのが『24』のスタイルで、やがてそれらがひとつに結びつくことになるのだが、ハッサン大統領の暴走のほかに、同時進行しているのがCTU情報分析官:デイナのプライベートトラブル。彼女自身はクロエが(皮肉を込めて)「ミス・パーフェクト」と言うくらいデキル人物なのだが、元彼が出所したばかりのクズ野郎で過去をバラされたくなかったら強盗の手引きをしろと脅迫されていたのだった。実はディナ自身も名を変え経歴を偽ってCTUで職を得ていた。捜査官のコールとの結婚も間近に控えており、全てを暴露されたら破滅だと恐れたディナはいたたまれず愚行に走り、負の連鎖を引き起こし始めている。デイナの件は今のところ独立した話になっており、精々大事な作戦中に要のデイナがちょこちょと席を外すことで若干支障をきたしている程度に留まっているが、やがてどこかで本線に絡んでくる可能性も無きにしも非ず。とはいえ、まぁ、まだまだ序盤戦。アレコレ想像してもまだ手の打ちの半分も見せてもらえていないだろうし、軽く流しておいても良いような気もする。
5巻から8巻は11/5(金)レンタル開始!焦らなくても十分次に間に合うインターバルだし、この調子で今年いっぱいファイナルシーズンを楽しみたいと思う。
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