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2010/08/11

「銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it,White(白くぬれ!)」みた。

Hetaria_3

いやぁ~、ひさびさにこれっぽっちの内容もないという作品をみたかも~。
原作は全く知らないが、アニメは4コマ漫画をそのまんまアニメにしたような作風で、”お国柄”を見事に投影した個性豊かなキャラクター(国)による、全体的にはまったりほのぼの、時折事実を踏まえた皮肉めいたジョークが混じるところがなかなか面白いと思うアニメだったから、折角だし映画も見て見ようかと思ったのだが、ここまで何にもないと感想も何も浮かばないってね
この映画は一体何がしたかったかな~?、というのが第一の感想だったりして。

アニメは、1作に付き大勢いるキャラクター(国)の内から2~数名を選抜し、時を変え場所を変えつつ超短編の一発ギャク的エピードの連続で構成されており、オチの異なる同じエピソードを何度も繰り返してみたり、その合間にまったく別のエピソードをまぎれさせてみたり、牛歩にしか進まない一連のエピソードを延々続けてみたりといった感じで出来ている。その手法を映画にも取り入れたのが良かったのか良くなかったのか、といった感じだろうか。
映画は、地球外生物による地球の侵略?にアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国・ドイツ・日本・イタリアが立ち向かうという「Paint it,White」の一連のエピソードが主筋になっているが、やはり合間合間にどうでも良いような、まったく無関係なエピが何度となく(しかも唐突に)差し込まれており、見事なまでに一体感もスピード感もなくなったブツ切り作品になってしまっていた。
緊迫のシーンとか行き詰ったところにあえてアイキャッチを入れることで、観客の気持ちを高めたり、鎮めたり、切り替えたりする手法はあるけれど、残念ながらこの映画の場合は効果的に機能しているとは思えず、返って散漫になってしまったような感じがした。

もともとこの作品に内容を求めてはいけないと思うからソコを突っ込むつもりはないのだけれど、それだけにギャグやオチにキレがないとツマラナイものでしかなくなるのが痛い。(まさしく”ビミョー”だ)。
やはりこの手の作品の場合、大掛かりな劇場版は向かないのかもしれないね。上映前、女子高生のグループが、「ウチ、ジャパンのヒトとイギリスのヒトを見に来たの」、「ウチもイギリス~」なんてワイワイやっていたが、実際そういう見方が正しい作品で、ちょっと場違いだったかな?と思ったのだった。

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コメント

こんばんわ~
たいむさん、アニメのヘタリア見られたんですね!

正直、すっごいファンの私ですら、これは微妙でしたよー(苦笑)
特典につられて前売りをたくさん買った私は負け組…(T_T)
ファンの間でも評判良くないから、たいむさんが場違いだったわけではありません…
例えキャラ目当てでもしんどいですよ~!

ちなみにアニメは、原作を忠実に、しかもテンポ良く進むので、ファンも納得の内容に仕上がってます。
声優陣のキャスティングは、みな思うところあったようですが、結果的には満足しているみたいです(*^∇^*)

ヘタリア自体は、たいむさんの言うように、各国の特徴をよくつかんだキャラクターと、テンポいいのギャグが魅力。
さらに時代背景とか国の成り立ち、関係性がすべてキャラクター同士に置き換えて表現されるので、面白いだけでなく、切なかったり感動的なのも、魅力かな。
四こまだけじゃないので。

しかし劇場版は監督・スタッフ同じなのになぁ~
やはり、オリジナルストーリーは無理だったのでしょうかね。

私は原作から入ったのですが、基本、ちょっとゆるい腐向けです(笑)
原作コミックスとアニメは腐をずいぶん排除してますが、本家は腐です。
もし大丈夫そうなら作者ホームページをおすすめしますね。


なんだか長くなってしまいましたが
劇場版は黒歴史入りだと言うことをお伝えしたかったです(笑)

ちなみに私はスペインとロマーノが好きなファンです(笑)
(=ワ=)ヴェー

投稿: きりん | 2010/08/14 03:18

■きりんさん、こんにちは
良く分からないままですけど、見てきちゃいました。
そうそう、国を擬人化して時代背景とかを分かりやすくパロッて見せてくれるところが面白いなーって、例えばイギリスと幼アメリカの会話とか「なるほど~」って思うところがたくさん盛り込まれているとアニメで思ったので、その流れならって思ったんですよね。
でも映画はちょっとぐだぐだでしたね。やはり命のテンポがブツブツでいただけない。
ファンにとっても「劇場版は黒歴史入り」に納得ですw

原作はもっと腐ですか(^^;
偏見でみるつもりはないけれど、となるとちょっと守備範囲外かなぁ~。アニメでギリギリですから(笑)
なのでこれ以上は遠慮しておきますわ。
なにより誰が誰やら覚えきれてないんですよ。話の流れで理解するしかないのがちとツライ。(日本史専攻だしw)

特にお気に入りのキャラはいないけれど、イタリアと神聖ローマの「ちびたりあ」のコーナーは好きでしたw

投稿: たいむ(管理人) | 2010/08/15 15:00

たいむさん、ごらんになったんですか。マジで。(笑)

これってなんていうか4コマなんで
もともと劇場向きじゃないんですよね。

オリジナルで長編つくることそのものが
かなり無理っぽかった気がします。
テレビで15分レベルで小ネタいくつかみれば
むっちゃ楽しいだろうなっていう印象でした。

この劇場公開の頃売り場ではやっぱり新刊が売り切れました。さすが、この手は強いです♪


いつになったら入ってくんねんって原作コミック待ってるときに聞いたんですが
こういう「擬人化コミック」案外あるんですね。
鉄道だったり、ファストフードだったり。(?!)
いや、まだまだ知らない世界がありますわ。(笑)

投稿: Ageha | 2010/08/18 15:58

お久しぶりです。
映画館でポスター見たり、テレビでDVDのCMで絵だけ観てて「いったいどんなアニメなんや?」と気になってたら、テレビのスキマ時間にやってたのをたまたま発見。

(゚ε゜;)……無言絶句…。

私自身、原始的WW2がらみのミリタリーオタクっぽいので、内容の意味や皮肉はよく理解できるんですが、面白味が解らない…
戦国オタクの腐女子以外に、あんなコアなネタで笑えるようなミリタリー系腐女子もいてはる、ちうことなんでしょうなあ。
しかもそれが劇場版企画が持ち上がるほど人気があるとは。
いやあ、濃い時代になったもんだ。

もっとも、『けいおん』『ひだまりスケッチ』など、四コマ原作で立派にシリーズアニメにして大成功してる例がいっぱいあるので、ヘタリアが切れ切れなサザエさん的構成になってるのは単に『そこまで』なんだと思います。ええ。

投稿: よろづ屋TOM | 2010/08/19 06:34

■Agehaさん、こんにちは
ははは、なんとなく観ちゃいました(^^;
私も数か月前まではタイトルくらいしか知らない話だったのだけど、チラと短編をどどっと見せられたらなんか面白く思っちゃってね。
でも、そんなに人気の作品だとは知りませんでしたよ~~

>いや、まだまだ知らない世界がありますわ。(笑)
ホントにね。
興味の対象としての新発見ならばまだしも、基本、瞬間芸。
通りすがりではただそれだけってことを今回は学習しました(^^;;;;

投稿: たいむ(管理人) | 2010/08/19 07:52

■よろづ屋TOMさん、こんにちは
私もね、ちらと見る機会を得て、思いのほか楽しめたんで映画やってるし~って観に行っただけなんですわ。
国を擬人化ってトコに新鮮味を感じるほど、そういった嗜好の作品だということを知らなかったもんで。

>単に『そこまで』
そうかもです(^^;
『ひだまりスケッチ』もチラとアニメで観たことがありますが、かの新房監督っぽい見事なキレのある(作品はほのぼのなのに)印象でした。
『けいおん』は、TOMさんが絶賛されているは知っていますが、主人公の女の子が生理的に苦手で1回見たきりです。なのでアニメとしてどうかはわからないんですよね。
それにしてもどちらも元が4コマとは知りませんでした。

投稿: たいむ(管理人) | 2010/08/19 08:00

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さて、ツイッターみたくサクっといっちゃいましょうか~。 「マジックと笑顔で宇宙人帰っちゃった。」 以上。 ええ~~~っ!!!!! [続きを読む]

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