「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ シーズン2」(38)
第38話「封鎖線を突破せよ」・・・【賢明なリーダーは従う時を知っている】
分離主義派の猛攻になすすべなく、ベイル=オーガナ議員が住民らとともに孤立してしまっている惑星クリストフシスの救援に向かうアナキン。一刻を争う中、オビ=ワンから託された新しい”オモチャ”で命令以上の戦果を挙げてしまうのがアナキン、というお話。
増援に駆けつけたオビ=ワンからアナキンに託された”オモチャ”は補給用の小型のステルス・シップだった。密かに背後に回るなど、敵の裏がかけるステルス・シップだが、持ち込まれたのがたったの一隻(しかも試作機)のため、人道的支援(補給)を最優先とすることを命令されるアナキンだ。
ステルスの性能はお墨付きだが、実戦は今回が初。オマケに敵将は死んだと思われていたやり手のトレンチ。首尾よく敵を欺き封鎖戦を突破することができるのか、固唾を飲んで敵艦の脇をすり抜けるステルス機を見守るというスリル満点な展開だ。結果、ステルス機能は有効で無事通過することが証明された。しかし、急に沈黙した共和国軍に不穏なものを感じ取ったトレンチは、地上への攻撃を一層強化し始めるのだった。
これには補給どころではないと、アナキンはオビ=ワンの命令を完全に無視してトレンチの艦に奇襲攻撃を仕掛ける。アナキンにしてみれば、少しの間でも地上への攻撃から気をそらす時間稼ぎになれば良いという程度の考えだが、傍から見れば失敗したらすべてがおじゃんになる無茶無謀の極み。でも、まったく失敗を考えないのがアナキンで、その上結果論的にいつも成功させてしまうものだから、いつまでたっても暴走は止まらないのだね。クローン兵のルーキーが、補給任務のはずが攻撃に一転することに戸惑うシーンがあったが、すっかり慣れっこになっている先輩クローン兵は「スカイウォーカー将軍に仕えたらすぐわかる。どんな任務も攻撃に変わる」と的を射たことを言うところがツボだ。
アナキンの攻撃から状況は変化。ステスル機とジェダイの存在がトレンチの知るところとなり、トレンチはジェダイ(=アナキン)を挑発する通信を行う。それには自ら挑発にのるアナキンで、やっぱりオビ=ワンの命令などそっちのけで裏の裏をかく作戦を図るアナキンだった。そして、見事にやってのけちゃうんだなぁ。
毎度最後にはきっちり帳面を合わせてしまうアナキンにため息をつきながらも、敵の打破も補給もこなしてしまう想定以上の成果は評価せざる得なく、結局命令違反も大目に見てしまっていたのがオビ=ワンはじめマスター達の良くなかったところなのだろうな。その結果ますます彼を増長させてしまうのだからね。それでいてEP3では「マスターの称号を与えない」とか評議会で決定するのには、アナキンが納得がいかず荒れちゃうのも無理ないってね。
次回は「7人の傭兵」。黒沢明を偲んで・・・ということで、それっぽいお話。
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