「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ シーズン2」(35)
第35話「誘惑の航海」・・・【未来を恐れるな、過去に涙を流すな】
コルサントへ向うこととなった惑星マンダロアの女公爵サティーン。そして護衛の任務に就くオビ=ワンとアナキン。
やっぱりイイ関係だったとサティーンオビ=ワン。けれど、互いの立場が2人を別ち、そしてそのまますれ違い。口喧嘩を繰り返しながらも、互いの背中を守りあうくらい息の合ったサティーン&オビ=ワン。ちょっとした悲恋だけど、ここぞとばかりにオビ=ワンをいじり倒すアナキンが面白いお話。
コルサントへ向う船には、サティーンに付き添う4名の議員が同乗していた。彼らに対して頑なに平和主義を唱えるサティーン。そこにオビ=ワンが現れれば、互いの意見を主張して譲らず、漂う険悪な雰囲気に議員らもお手上げ状態。
イラつくオビ=ワンを感じたアナキンは、過去、オビ=ワンとサティーンの間に何があったのかを質問する。案外ペラペラとしゃべるオビ。出会いはオビ=ワンがまだパダワンだった頃のことだと言う。マスター・クワイ=ガンと共に任務で出向いた先に彼女がおり、必死で彼女を守ったようだ。その後、内乱で家族を失った彼女は暴力を嫌悪するようになったらしい。けれど、辛い思いをしていた頃の彼女をオビ=ワンは傍にいて支えてあげることができなかった。
ジェダイとしての使命と義務を優先したオビ=ワン。”ジェダイ”とはそういうものだと解っていても、女心はそう簡単に割り切れないといった気持ちの問題。平和主義であり、オビ=ワンに対する態度であり、彼女をより頑なにしてしまった原因の半分はどうやらオビ=ワン自身にありそうだ。
そんな時、格納庫で異常が発生。デス=ウォッチが差し向けたと思われるスパイダー型の暗殺ドロイドが稼働し始めたのだった。親玉を仕留めても小型ドロイドがワラワラと湧いてくる厄介なドロイド。格納庫ではアナキンが一体を仕留めるものの、一体はサティーンや議員たちの居る部屋へ。オビ=ワンとサティーンの迎撃から大事には至らなかったものの、危機が完全に去ったわけではなかった。再度格納庫の捜索に当たるアナキン。そしてドロイドを運び入れた裏切り者が仲間の中にいる判断したオビ=ワンは、捕獲した小型ドロイドを使って裏切り者のいぶり出しを行う。
果たして裏切り者は議員の中にいた。追いつめられて逆切れしたメリク議員はサティーンを人質にとって逃走。オビ=ワンはしっかり後を追っていたが、サティーンが人質で取られおり、更に船を爆破する爆弾の起爆装置をメリクが持っていることから手だしが出来ないでいた。そんな状態の中、サティーンはもう2度と会うことはないでしょうからと、オビ=ワンに愛の告白を始める。今はそんなことを言っている場合では・・・と言いつつも、サティーンのメッセージを受け取ったオビ=ワンも、あの時そう言ってくれていたらジェダイを辞めていただろう・・・とかなんとかメロドラマなことを言い出しはじめる始末。
実は、それはメリク議員の隙を誘うまさしく茶番劇だった。しかし、サティーンの機転で人質からは逃れたものの、彼女の”平和主義”が2人に葛藤を生むことになる。サティーンがメリクを撃てば”平和主義”は口先だけのものとなり、オビ=ワンがメリクを斬れば、サティーンとは永遠に平行線。万事休すかと思いきや、背後からグサリとメリクを突き刺すライトセーバーあり。(ここは葛藤に無関係なアナキンがやると思ったけど)。
無事にコルサントへ到着し、任務を終えたオビ=ワンとサティーンの束の間の再会もここまでとなる。もはや交わることなく自分の道を進むしかない2人に戻るだけ。サティーンの告白も、オビ=ワンの応えも、演技などではなくおそらく本当の気持ち。切ない悲恋だよなぁ。
「で、彼女とはどういう関係まで?」と、珍しく余裕のないオビ=ワンを茶化した風のアナキンだったけれど、実は誰よりも彼らの気持ちを理解していたはず。だから自分を同じ境遇に陥っていたオビ=ワンだったことを知って尚更、興味本位というよりは真剣にどういう関係だったのか知りたかったのだろうなぁ。場合によってはオビ=ワンにすべてを話していた、なんてこともあったかもと思うと、運命は残酷だなーって思うところ。
次回は「狙われた女公爵」。さて、多くのものを犠牲にして守ってきたサティーンの平和主義は守られるのか?
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